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やかましい
第51話
しおりを挟むザワザワザワ…
「おい亮平。どういう関係なんや?!」
「そうや!めちゃめちゃ仲良さそうやったけど??」
…えーっと
別に、仲良くない。
ほんとのほんとに。
急な転校生の登場にクラス中が軽いパニックに陥っていた。
そりゃそうだ。
男子顔負けの大声で人の名前を呼ぶやつなんて、そういない。
おまけに転校初日だぞ!?
ただでさえ初めて会う連中ばかりだってのに、目立った行動をするもんだから…
「友達なんか?」
「ちゃうって!」
「えぇ、じゃあどういう関係?」
「どんな関係でもない」
「…いやぁまさか、あんな美人と知り合いやとは…。お前も墨に置けんなぁ」
いつの間にか会話に参加してきていたツバサが、ため息混じりにそう話す。
ツバサも同じ野球部で、ポジションはセカンド。
公立に落ちてこの学校に入ってきた同志だ。
中学では、テニス部に所属していた。
「せやからちゃうって!」
「そんな照れんでもええがな」
「照れてないわ!」
…ったく、朝からめんどくせー
すごい視線感じるし、いい迷惑だよ、ほんと。
あとで覚えてろよ。
軽く説教しとかなきゃだめだ。
学校では俺に関わるなって、あれほど念を押しといたのに
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