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霊術院出のエリート
第176話
しおりを挟むバタバタッ
上空に飛翔するクリーチャーたちは、それぞれの個の大きさや見た目が異なっていた。
魔族の肉体の構造は、地域や環境にもよるが、不規則なものが多い。
そこに秩序はなく、様々な形態が存在する。
断層から出てきた10体の魔物のうち、見た目が似通っているものは数体だけだった。
その内容もあくまで外面上の姿や形であり、肉体構造上の「組織」に焦点を当てれば、その情報と中身は千差万別だ。
元より、彼らには組織的な「同属性」というものが無い。
生物間または遺伝子の進化的道筋を辿っていけば、彼らが同じ「土地」で生まれたことは言うまでもない事実である。
ましてや、彼らを構成する物質はこの星を構成する“エーテル粒子”であり、その成分は分子単位で“同じ”であると言っても過言ではない。
ただし注意しなければならないのは、彼らの細胞が「自由因子」と呼ばれる素粒子間の非定常場によって組み上げられている『変性種』であり、存在自体が突然変異性の側面を持ち、かつ“無秩序”であると言う点である。
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