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まだ、未成年なんですが?
第151話
しおりを挟む「で、進展は?」
「…進展も何も、彼のことはまだよくわからないですし」
「でも、聞いたんでしょ?「過去」のことを」
「聞きました。ってか、聞いてくださいよ!あの人勝手にキスしようとしてくるんですよ!?人が寝てる間に!!」
この前彼の家で大学の勉強をしようと、お邪魔させてもらったんだ。
その日は彼の両親がいなくて、夜中まで勉強してた。
彼と接してれば、もしかしたら記憶が蘇るかもしれない。
そんな淡い期待も持ちつつ、一緒に過ごした。
気がついたら夜だった。
「部屋で2人きりだったってこと?」
「…はい」
「それはサユリちゃんが悪くない?だって、自分の足で入ったってことだよね??」
「違うんですって!そりゃ冷静に考えたら変な話ですよ?彼の家に行ったのは事実だし、仮眠もさせてもらったし…」
「仮眠!?」
「眠たくなったんです…。集中力が保たなくて…」
途中で眠たくなったから、一瞬だけ仮眠しようとベットを貸してもらった。
ほんの30分程度。
そう思いつつ、目を閉じたんだ。
まさかそのまま、夜中まで寝てしまうとは思わなかった。
物音が耳のそばを掠めて、ハッと目が覚めた。
目を開けると、そこには、近づいてくる彼の「顔」が。
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