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バトルフェスティバル 地区予選編②
第77話
しおりを挟む「ま、頑張って」
試合開始の間際になり、相手天使と先輩は拳を合わせる。
“BLITZのキャプテン”
響きだけだとすごく強そうだ。
大丈夫なんだろうか?
「もう少し近くで見れば?」
「…いや、でも、さっきみたいにド派手な戦いだったらどうしようと思って」
「大丈夫。何かあったら守ってあげる」
…キュン
なんだこのすごく心地良い安心感は。
小学生にしか見えないのに頼もしすぎる。
さっきの戦いを見たあとだから、言葉の重みがハンパない。
じゃあ背中に隠れとくね!
全力で身の安全を確保しとこ。
相手はどんな感じなんだろ…
強いのかな
「彼は強いよ。BLITZのチームランクはCだけど、結成自体が新しいのによく頑張ってる。先月は地区で優秀賞を獲得してたくらいだ。魔族の討伐数で」
「へぇ」
各地区の『地域安全課』の部署に所属している天使たちは、地域内で陣営を組んで活動している。
大元の管理は総務部になるが、管制塔内の業務を指揮しているのは『対魔族4課』と呼ばれる地上組織だ。
陣営は1つの地域(東京であれば東京23区全域)に対して最低でも6つあり、それぞれ
通信部隊
偵察部隊
航空部隊
地上部隊
海上部隊
軍医部隊
の【カテゴリー】に分かれて存在している。
大きい地域によってはこれ以外にも編成が存在するみたいで、アフリカのジャングル地帯によっては密林部隊があるんだとか。
とりあえずそんな感じで、各カテゴリーに分かれた拠点がある。
夏木先輩が所属してるのは地上部隊だ。
ストークスはその部隊の中でも優秀な成績を残しているチームの1つだった。
夏木先輩という“サボり魔”を抱えているにも関わらず。
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