COLOR CONTACT 〜『堕天使』と呼ばれた最強の悪魔の血を引く女子高生は、平凡な日常を取り戻したい〜【1巻】

バトルフェスティバル 地区予選編①

第４６話

　「動機が不純すぎません？」

　「別に今の生活に不満があるわけじゃないよ？ただ、バイトすんのがめんどくさくてね」


　私もバイトしてる。

　スーパーのレジ打ちだ。

　無断欠勤で店長から電話がかかってきて、慌てて支度したんだ。

　着いたら速攻説教を喰らってしまった。

　今まで真面目に働いてたのに、どうしたんだと。


　どうしたもこうしたも忙しかったんだって。

　大学にも行かなきゃいけなかったし、最近はずっとバタバタしてた。

　トレーニングなんかに勤しんでないで、初めからスケジュールを立てとけばよかったんだ。

　それなのに先輩が、「特訓が最優先！」とか言い始めるからさぁ…


　「なんのバイトでしたっけ？」

　「キャバクラ」

　「キャ…、え！？？」

　「時給がいいんだよ。勤務日数少ないけど、バック率いいところだからさ？」


　バック率…とは！？？

　謎の専門用語にビビる。

　ってかキャバクラ！？

　そんなところで働いてたの？？


　「意外やった？」

　「先輩ってそっちの気があったんですね…」

　「なんだよそっちの気って」

　「チャラい…っていうか」

　「私彼氏いたことねーよ？」

　「ええ！？」

　「男に興味ねーからな、あんまり。ちょろい生き物だし」


　なんて言い草だ。

　どうやら働いてる店で稼ぎまくってるみたいだった。

　どうりでお金に困ってなかったわけだ…

　毎回高い惣菜買わされてたが、どっから出てくるんだろうと思ってた。

　時々夜に出かけたりしてたのはそのせいか。

　なるほどね。