真夏のパンク・ロック 〜清楚なクール系美少女は、マネジメント業務にハマっている〜


万年予選敗退落ちの弱小野球部、春日高校は、メンバーの不足により廃部寸前の危機に陥っていた。

メジャーリーガーの父を持ち、アメリカ育ちであった氷室ネルは、父親が通っていた春日高校に通い、選手育成の道に進むことを志そうとしていた。

彼女の夢は父親のような「プロ野球選手」になることだったが、性別の関係で夢を諦め、途方に暮れる日々を送っていた。

そんな中、父親からある言葉をかけられる。

野球をプレーすることだけが、野球の「全て」ではない。

野球をするための環境や、それをサポートする人たちがいるからこそ、今の自分がいる。

いつか、「自分」を越えるメジャーリーガーを連れてこい。

彼女に伝えていた。

日本には才能あふれる選手たちがいる。

お前が今まで培ってきたノウハウを、日本の子たちに伝えてみてはどうか?

メジャーリーグという舞台で、いつか、父親を越える選手を連れてきたい。

彼女はそう決心し、生まれ故郷である鹿児島市に、一時帰国することになるが…
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