雨上がりに僕らは駆けていく Part3

平木明日香

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キミと明日を駆ける

第2話

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 ピピピピピピ


 ピピピピピピ…


 …………

 …



 ヴ~~~


 今何時だ?


 思うように開かない目を擦りながら、枕元にあるアナログ時計を見ると6時だった。

 …なんだよ。

 設定変えたと思ったのに、変えてなかった。

 今日はもう少し寝ていようと思ってたのに、…ミスったな。

 過去に戻ってきて、体もだんだん慣れてきた。

 そろそろ頃合いかなって思ってたんだ。

 だから今日は7時に起きようと思ってた。

 7時だとあんまりゆっくり出来ないけど、パンぐらいは焼ける。

 どうせ早く起きても、十分学校には間に合うし。


 リビングに降りて冷蔵庫を開けた。

 窓の外でピーピーと小鳥が囀っている。

 まだ6時なのにご苦労さん。

 ヨーグルトとジャム、あとバターにたまご、パルメザンチーズ。

 ごとごとっと机の上に並べて、ガスコンロに火をつけた。

 目玉焼きを作るためだ。

 姉貴はどうやらまだ寝ているらしい。

 昨日飲み会で帰って来なかったから、このまま昼コースか?

 大学生は気楽でいいよな。

 高校生なんて、毎日早起きしなくちゃいけないってのに。
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