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セカンド・キッド
第371話
しおりを挟む【K2021-11-09 20:22:00】
もしも運命を変えることができれば、私は何を願っただろう?
それが叶わない現実だと知っていても、抗わずにはいられなかっただろうか?
昔、親父が言ってたんだ。
どんなに奇妙に思える出来事があったとしても、物事には順序があるって。
偶然が重なり合って生まれる奇跡のような「タイミング」があるとしても、それに至るプロセスには、1つ1つの明確な運動の軌跡が、直線的に続いてるんだっていうこと。
昨日があって、「今」があり、明日が続いていく。
それが、「今日という日」のいちばん近い距離なんだ…って。
だから私は、「時間」を止めようと思った。
私が「私」でいられるように。
過去と未来が、もう2度と、すれ違わないように。
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