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736ブライ3
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バラン将軍の間合いを狂わせる突きと、拓のリフレクションを付けたガラの攻撃でブライを攻めていた。
「やはりそういう事か。柄の持ち手をスライドさせているな。面白れぇが、分かればそれだけだ。」
バラン将軍の突きが弾かれ始めると、ブライの剣が押し始める。
「これで終わりじゃねぇよな。まだまだ俺は満足していねぇぞ。」
ブライが俺を見て叫ぶ。
このバトルジャンキーが・・・
俺がシールドを張ると、ガラが足場にして走り抜ける。
バラン将軍の突きと、ガラの立体攻撃を行うが、全て避けられ反撃されてしまう。
「つまんねぇぞ。こんなんで俺が倒せるか。」
叫ぶブライに再び攻撃を仕掛ける。
バラン将軍の剣。
間合いを掴んでいたブライは簡単に避けていたが、更に距離が伸びてブライの腕を切り裂いた。
突きだけで行っていた持ち手のスライドを剣の振りに応用する。
普通なら剣筋にブレが出る所だが、何も変わらない攻撃だった。
体勢を崩した所に、ガラの立体攻撃。
ブライは直ぐに反応したが、リフレクションが打ち消される。
「何だと。」
「オリャー、これで止めだ。」
ガラの渾身の一撃は、避ける事は出来ずブライの体を切り裂いた。
******(ブライ)
深い傷だ。何とか立っているが、この体はもう駄目だな。
「お前の名は?」
「ガラだ。」
初めて俺を打ち負かした男か。良い一撃だった。
剣を振るうようになってから負けを考えた事も無かったが、妙にスッキリした気持ちだ。
自分よりも強い奴と戦う事だけを目的として生きてきたが、これで終わりだ。
「△$%#!」
俺が呪文を唱えると、剣が鈍く光る。
これで俺の所有物ではなくなる。今までありがとうな。
「ガラ。この俺様を倒した男よ。褒美だ。こいつを持っていけ。」
俺は生涯を共にしてきた剣を地面に刺した。
「ガラ、最後に教えろ。
最後の攻撃をどうやって行った。呪文は唱えていなかっただろう。」
ガラの剣にリフレクションが乗せてあった以上、あの魔導士がシールドを張ったとは考え難い。
ガラはズボンの裾を引き上げると、足にバングルがはめられていた。
「魔道具だ。足元に結界を張った。」
「成る程な。それまでの攻撃は全てだましだったのかよ。俺様としたことがやられたぜ。」
「考えたのは俺じゃない。あそこに居る拓だ。」
拓と言うのか。食えねぇガキだとは思っていたが、とんでもねぇな。
ガラが剣を掴むと、剣に弾かれる事無く受け入れられていた。
俺はその様子を見て意識を手放した。
ブライは立ったまま息を引き取った
「やはりそういう事か。柄の持ち手をスライドさせているな。面白れぇが、分かればそれだけだ。」
バラン将軍の突きが弾かれ始めると、ブライの剣が押し始める。
「これで終わりじゃねぇよな。まだまだ俺は満足していねぇぞ。」
ブライが俺を見て叫ぶ。
このバトルジャンキーが・・・
俺がシールドを張ると、ガラが足場にして走り抜ける。
バラン将軍の突きと、ガラの立体攻撃を行うが、全て避けられ反撃されてしまう。
「つまんねぇぞ。こんなんで俺が倒せるか。」
叫ぶブライに再び攻撃を仕掛ける。
バラン将軍の剣。
間合いを掴んでいたブライは簡単に避けていたが、更に距離が伸びてブライの腕を切り裂いた。
突きだけで行っていた持ち手のスライドを剣の振りに応用する。
普通なら剣筋にブレが出る所だが、何も変わらない攻撃だった。
体勢を崩した所に、ガラの立体攻撃。
ブライは直ぐに反応したが、リフレクションが打ち消される。
「何だと。」
「オリャー、これで止めだ。」
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深い傷だ。何とか立っているが、この体はもう駄目だな。
「お前の名は?」
「ガラだ。」
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剣を振るうようになってから負けを考えた事も無かったが、妙にスッキリした気持ちだ。
自分よりも強い奴と戦う事だけを目的として生きてきたが、これで終わりだ。
「△$%#!」
俺が呪文を唱えると、剣が鈍く光る。
これで俺の所有物ではなくなる。今までありがとうな。
「ガラ。この俺様を倒した男よ。褒美だ。こいつを持っていけ。」
俺は生涯を共にしてきた剣を地面に刺した。
「ガラ、最後に教えろ。
最後の攻撃をどうやって行った。呪文は唱えていなかっただろう。」
ガラの剣にリフレクションが乗せてあった以上、あの魔導士がシールドを張ったとは考え難い。
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「魔道具だ。足元に結界を張った。」
「成る程な。それまでの攻撃は全てだましだったのかよ。俺様としたことがやられたぜ。」
「考えたのは俺じゃない。あそこに居る拓だ。」
拓と言うのか。食えねぇガキだとは思っていたが、とんでもねぇな。
ガラが剣を掴むと、剣に弾かれる事無く受け入れられていた。
俺はその様子を見て意識を手放した。
ブライは立ったまま息を引き取った
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