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734ナターシャ3
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******(ガゼルス将軍)
「若。ヤマトを。」
私とバラキエ侯爵がそれぞれハイオーガを抑え、リッチの援護を受けながらヨハン王子がヤマトを確保した。
直ぐにサリナ姫の所へ連れて行くと、サリナ姫が光魔法で治癒を行う。
これでひとまず大丈夫だろう。
しかし、サリナ姫の魔法は炎でなく光属性だったのか。
と感心している場ではなかった。何とかこの状況を打破しなければ・・・
「ガゼスル、バラキエ侯爵。行くぞ。」
ヨハン王子から魔力の高まりを感じる。
炎帝剣が炎に包まれ龍が現れた。
龍がハイオーガを攻撃すると、ナターシャの制御が効かなくなったのか暴れ始める。
私とバラキエ公爵はその隙をついて剣に魔力を乗せ一気に叩き潰した。
「ナターシャ。降参しろ。もうお前を守る兵士は居ない。」
「降参ですって?あれだけのハイオーガを倒した実力は認めるけど、もう立っているのも限界の貴方方に?」
ナターシャに向かって剣を掲げたが、言われた通り只の張ったりだ。
もう、立っているのも限界に近い。
若やバラキエ侯爵もそうだろう。
余裕たっぷりのナターシャに、いきなりダークマインドが仕掛けられた。
「小賢しい真似を。神官として治癒魔法だけに長けていた貴方が私に戦いで勝てると思っているの?」
「どうかな。リッチになって私にも出来る事が増えたのでな。」
「なら、貴方から倒してあげるわ。」
ナターシャは剣を取り出すと、リッチの魔法攻撃を避けながら攻撃を仕掛けてくる。
リッチは致命傷を与えられない様に避けているが、すでにフードはボロボロだ。
私もバラキエ侯爵もナターシャの動きに付いて行ける状態ではない。
******(リッチ)
動きが速すぎる。私では追従する事も出来ない。
ナターシャは既にヤマトの事を気に掛けても居ない・・・それなら・・・
『ヤマト。ナターシャを捕まえるタイミングを作れないか。』
『分かったにゃ。出来るだけの事はしてみるにゃ』
ヤマトは闇魔法で姿を消すと、治癒魔法を掛け続けていたサリナ姫の腕から飛び降りた。
私はナターシャの注意を自分だけに向けさせるため魔法攻撃を強める。
「無駄よ。リッチになって更に強力な魔力を得たみたいだけど、そんな悪あがきが私に通じる訳無いじゃない。」
確かに、私の攻撃はナターシャに当てることも出来ない。
しかし・・・
『行くのにゃ。放電。』
背後に近付いていたヤマトが放電を行うと、ナターシャは攻撃を受けて動きが止まる。
その瞬間を逃さず、私はナターシャを捕まえた。
「ちっ。手を放せ。」
私から逃れようとするナターシャにしがみつくと、治癒魔法を暴走させる。
するとナターシャの体に水膨れの様なものが現われる。。
「一体何をした。」
「強力な治癒魔法によって、お前の体が拒絶反応を起こしている。さぁ、これで終わりだ。」
私の全力の魔力を一気に使った治癒魔法。
ナターシャの体が悲鳴を上げ、崩壊が始まった。
「私はあの方の為にも、負ける訳には行かない。」
ナターシャも魔力を注ぎ、私の魔力を押し返そうとする。
それまでに多くの魔力を消費してきたため、ほぼ互角。
しかし、ガゼルス将軍が背後からナターシャを剣で貫いた。
ナターシャは吐血し、体から力が抜けていく。
「こんな事って。こんな奴等に私が負けるなんて・・・」
ナターシャの体が私の腕の中で崩壊していく。
そして、私もガゼルス将軍もその場に倒れてしまった。
「若。ヤマトを。」
私とバラキエ侯爵がそれぞれハイオーガを抑え、リッチの援護を受けながらヨハン王子がヤマトを確保した。
直ぐにサリナ姫の所へ連れて行くと、サリナ姫が光魔法で治癒を行う。
これでひとまず大丈夫だろう。
しかし、サリナ姫の魔法は炎でなく光属性だったのか。
と感心している場ではなかった。何とかこの状況を打破しなければ・・・
「ガゼスル、バラキエ侯爵。行くぞ。」
ヨハン王子から魔力の高まりを感じる。
炎帝剣が炎に包まれ龍が現れた。
龍がハイオーガを攻撃すると、ナターシャの制御が効かなくなったのか暴れ始める。
私とバラキエ公爵はその隙をついて剣に魔力を乗せ一気に叩き潰した。
「ナターシャ。降参しろ。もうお前を守る兵士は居ない。」
「降参ですって?あれだけのハイオーガを倒した実力は認めるけど、もう立っているのも限界の貴方方に?」
ナターシャに向かって剣を掲げたが、言われた通り只の張ったりだ。
もう、立っているのも限界に近い。
若やバラキエ侯爵もそうだろう。
余裕たっぷりのナターシャに、いきなりダークマインドが仕掛けられた。
「小賢しい真似を。神官として治癒魔法だけに長けていた貴方が私に戦いで勝てると思っているの?」
「どうかな。リッチになって私にも出来る事が増えたのでな。」
「なら、貴方から倒してあげるわ。」
ナターシャは剣を取り出すと、リッチの魔法攻撃を避けながら攻撃を仕掛けてくる。
リッチは致命傷を与えられない様に避けているが、すでにフードはボロボロだ。
私もバラキエ侯爵もナターシャの動きに付いて行ける状態ではない。
******(リッチ)
動きが速すぎる。私では追従する事も出来ない。
ナターシャは既にヤマトの事を気に掛けても居ない・・・それなら・・・
『ヤマト。ナターシャを捕まえるタイミングを作れないか。』
『分かったにゃ。出来るだけの事はしてみるにゃ』
ヤマトは闇魔法で姿を消すと、治癒魔法を掛け続けていたサリナ姫の腕から飛び降りた。
私はナターシャの注意を自分だけに向けさせるため魔法攻撃を強める。
「無駄よ。リッチになって更に強力な魔力を得たみたいだけど、そんな悪あがきが私に通じる訳無いじゃない。」
確かに、私の攻撃はナターシャに当てることも出来ない。
しかし・・・
『行くのにゃ。放電。』
背後に近付いていたヤマトが放電を行うと、ナターシャは攻撃を受けて動きが止まる。
その瞬間を逃さず、私はナターシャを捕まえた。
「ちっ。手を放せ。」
私から逃れようとするナターシャにしがみつくと、治癒魔法を暴走させる。
するとナターシャの体に水膨れの様なものが現われる。。
「一体何をした。」
「強力な治癒魔法によって、お前の体が拒絶反応を起こしている。さぁ、これで終わりだ。」
私の全力の魔力を一気に使った治癒魔法。
ナターシャの体が悲鳴を上げ、崩壊が始まった。
「私はあの方の為にも、負ける訳には行かない。」
ナターシャも魔力を注ぎ、私の魔力を押し返そうとする。
それまでに多くの魔力を消費してきたため、ほぼ互角。
しかし、ガゼルス将軍が背後からナターシャを剣で貫いた。
ナターシャは吐血し、体から力が抜けていく。
「こんな事って。こんな奴等に私が負けるなんて・・・」
ナターシャの体が私の腕の中で崩壊していく。
そして、私もガゼルス将軍もその場に倒れてしまった。
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