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729ナターシャ1
しおりを挟む******(ガゼルス将軍)
「私の相手は貴方達なの?本当はあの2人の相手をしたかったけど、まぁ良いわ。」
ナターシャが杖を上げると、5体のハイオーガが攻撃を仕掛けてくる。
「フードの者よ、行くぞ。若、後は頼みました。」
私はハイオーガの目を狙って雷を放つと、一気に距離を詰める。
巨大な腕が振られるが剣に雷を纏い切り裂き、両目を潰す。
同時にフードの1人が闇魔法を使いもう一人のフードの姿を消すと、1体のハイオーガの腕を切り落としていた。
「ハイオーガの腕を切り落とすとは・・・」
剣の腕もそうだが、多分拓殿によって剣に魔力を乗せられるようにオリハルコンとパラライトで細工を施されているのだろう。
予想以上だ。これなら十分に戦える。
しかしハイオーガは痛みを感じていないのかそのまま攻撃を行ってくる。
更に、目を潰したハイオーガまで・・・
「ガゼルス将軍。ハイオーガは杖で操られています。一気にナターシャを攻撃しましょう。」
「分かった。攻撃の指示を任せられるか?」
「お任せを。」
闇魔法を使ったフードに攻撃の指示を頼み、私はともう一人のフードでハイオーガへと攻撃を続けた。
魔力を乗せた剣でハイオーガを攻撃しようとするが、ナターシャも闇魔法でハイオーガの姿や腕だけを隠して攻撃をしてくる。
拓殿との特訓の成果で問題無く対応出来る。
そして、驚いたことにフードも避ける事が出来ていた。
乱戦に近く、ハイオーガの同士討ちを嫌ってか魔法攻撃を行わず物理攻撃が続いていたのだが
こちらの不意を突いて強力な風の刃が襲って来た。
「お前は・・・」
風の刃で2人のフードが切り裂かれ、その下の姿が露になる。しかしその顔は
「なっ、何で、えっ、貴方は・・・」
サリナ姫が理解できずに後退りする。
フードの下から現れた顔はバラキエ侯爵と骸骨・・・リッチだった。
「サリナ姫。説明は後でします。」
リッチが話しかけ、サリナに付いていたヤマトがリッチの肩の上に飛び乗り、サリナに向かって「にゃー」と一鳴きする。
ヤマトの行動を見てサリナはリッチが見方だとは理解したが、バラキエ公爵に対しては厳しい視線を送っている。
「驚いたわ。まさか、その様な姿になってこの場に来るとはね。リッチの神官なんて笑えるわ。」
「やはりお前はムーサーなのだな。お前には聞きたい事が有る。」
「何故、拓が私の名前を知っていたのか不思議だったけど、貴方と繋がっていたとわね。
せっかく神殿から出てきたのに悪いけど、貴方にはこの場で死んでもらうわ。」
ナターシャが笑いながら杖を掲げると、ハイオーガは3体がリッチに襲い掛かってくる。
私とバラキエ侯爵が攻撃を止めようとするが、残り2体のハイオーガが邪魔をする。
リッチはダークマインドを発動させ2体のハイオーガの動きを止めると
「我の魔力に応え力を解き放て、炎帝剣。」
残りの1体に対しヨハン王子が攻撃を仕掛けるが力不足は否めない。
リッチが更にダークマインドを放とうとすると
『吾輩に任せるにゃ』
リッチの頭の中にヤマトの声が響くと、ヤマトは肩から飛び降りその小さな体から強力な魔力が放出された。
「私の相手は貴方達なの?本当はあの2人の相手をしたかったけど、まぁ良いわ。」
ナターシャが杖を上げると、5体のハイオーガが攻撃を仕掛けてくる。
「フードの者よ、行くぞ。若、後は頼みました。」
私はハイオーガの目を狙って雷を放つと、一気に距離を詰める。
巨大な腕が振られるが剣に雷を纏い切り裂き、両目を潰す。
同時にフードの1人が闇魔法を使いもう一人のフードの姿を消すと、1体のハイオーガの腕を切り落としていた。
「ハイオーガの腕を切り落とすとは・・・」
剣の腕もそうだが、多分拓殿によって剣に魔力を乗せられるようにオリハルコンとパラライトで細工を施されているのだろう。
予想以上だ。これなら十分に戦える。
しかしハイオーガは痛みを感じていないのかそのまま攻撃を行ってくる。
更に、目を潰したハイオーガまで・・・
「ガゼルス将軍。ハイオーガは杖で操られています。一気にナターシャを攻撃しましょう。」
「分かった。攻撃の指示を任せられるか?」
「お任せを。」
闇魔法を使ったフードに攻撃の指示を頼み、私はともう一人のフードでハイオーガへと攻撃を続けた。
魔力を乗せた剣でハイオーガを攻撃しようとするが、ナターシャも闇魔法でハイオーガの姿や腕だけを隠して攻撃をしてくる。
拓殿との特訓の成果で問題無く対応出来る。
そして、驚いたことにフードも避ける事が出来ていた。
乱戦に近く、ハイオーガの同士討ちを嫌ってか魔法攻撃を行わず物理攻撃が続いていたのだが
こちらの不意を突いて強力な風の刃が襲って来た。
「お前は・・・」
風の刃で2人のフードが切り裂かれ、その下の姿が露になる。しかしその顔は
「なっ、何で、えっ、貴方は・・・」
サリナ姫が理解できずに後退りする。
フードの下から現れた顔はバラキエ侯爵と骸骨・・・リッチだった。
「サリナ姫。説明は後でします。」
リッチが話しかけ、サリナに付いていたヤマトがリッチの肩の上に飛び乗り、サリナに向かって「にゃー」と一鳴きする。
ヤマトの行動を見てサリナはリッチが見方だとは理解したが、バラキエ公爵に対しては厳しい視線を送っている。
「驚いたわ。まさか、その様な姿になってこの場に来るとはね。リッチの神官なんて笑えるわ。」
「やはりお前はムーサーなのだな。お前には聞きたい事が有る。」
「何故、拓が私の名前を知っていたのか不思議だったけど、貴方と繋がっていたとわね。
せっかく神殿から出てきたのに悪いけど、貴方にはこの場で死んでもらうわ。」
ナターシャが笑いながら杖を掲げると、ハイオーガは3体がリッチに襲い掛かってくる。
私とバラキエ侯爵が攻撃を止めようとするが、残り2体のハイオーガが邪魔をする。
リッチはダークマインドを発動させ2体のハイオーガの動きを止めると
「我の魔力に応え力を解き放て、炎帝剣。」
残りの1体に対しヨハン王子が攻撃を仕掛けるが力不足は否めない。
リッチが更にダークマインドを放とうとすると
『吾輩に任せるにゃ』
リッチの頭の中にヤマトの声が響くと、ヤマトは肩から飛び降りその小さな体から強力な魔力が放出された。
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