異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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******(ロウガ)

「お前達に用はねぇ。死にたくねぇなら、失せろ。」
「そうはいかない。貴様らに用が無くても、こっちは有るんでな。
 それに、その服は腐った神を祈るギリス教徒なんだろ。反吐がでる。
 先に戦わせた奴等は仲間の心配はしないのか。」

俺達は拓と浩司を追いかけようとするギリス教徒の前に立ち塞がる。

「彼等が仲間?神聖な我々があの様な犯罪人と仲間であるわけがないでしょう。」

白い神官の服を着た男はそう言うと、再びファイヤーランスを放つ。
俺は攻撃を避けながら雷を放った。

「貴様、本気で死にたいらしいな。」

早い・・・拓に剣を向けた男が、俺に攻撃を仕掛けて来た。

「俺の剣を受け止めるとは・・・少しはやるようだな。」
「貴様等なんかに負ける訳ねぇだろ。」

剣筋が早いが問題無く打ち合える。
こいつ等を拓や浩司の所へ向かわせるわけにはいかない。
背後に居る奴等から魔法攻撃が行われるが、ダニエルの張ったシールドで全てを防ぐ。
人数は居るが、抜きんでた力を持っているのは2人。
これなら、十分に対応出来る。

俺達の戦いにギリス教徒の注意が向いたタイミングで

「ウォーターアロー」「ロックランス」

レオとアルの魔法攻撃が行われ、ギルド教徒に動揺が走る。
その隙を付いて、ガラとエチゴさんが攻撃を仕掛けた。
そして俺は剣に魔力を這わせて、炎を纏わせ渾身の一撃を放つ。

「おりゃ~。」

確実に仕留めたと思ったが、敵は剣を捨て後ろに飛びのき避けられてしまった。

「もう降参しろ。その腕では戦えないだろ。」
「神に全てを捧げた我々に降参はない。

相手の腕は力なく垂れ、もはや剣を持つことすら出来ない。
そして、背後に居たギルド教徒達も既にOZからの攻撃を何とか防いでいるが、もはや時間の問題。

人質にしようとでもしたのか、一部のギルド教徒達がサリナ姫とポトリ教授を狙って攻撃を仕掛けるが
フードを被った一人がダークマインドで全員の動きを完全に封じ込め、もう一人が剣で倒していた。
拓と浩司が連れてくるような人物なのでそれなりの実力が有るとは思っていたが、想像以上だった。

これ以上、狂信者に投降を促しても無駄だろう。
それならば奴等が奥の手を出す前に、倒すのみ。

「一気に制圧するぞ。」

あと一息という時、大量の魔獣が襲い掛かって来た。
操られているのか、確実に俺達へ攻撃を仕掛けてくる。
混乱の中、更にギリス教徒の方から強力な力が放たれると、全員が短剣を胸に刺していた。

巨大化し服は裂け、皮膚の色が変化していく。
その中の2体は赤いハイオーガ・・・灰色とは違い、魔法まで扱う。
このまま簡単に終わるとは思っていなかったが・・・
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