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700毒魔人
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ブルネリ公爵邸では、貴族を招待したパーティが始まる。
「ただサリナお姉さんを驚かす為のイルミネーションだったのに、凄い状態になってしまいましたね。」
「何を他人事のように言っているのよ。拓ちゃんが、あれだけの魔道具を作り上げたんでしょ。」
何時もの通り、俺はサリナ姫と屋敷の窓から来客者の確認をしている。
バラキエ侯爵も早々と来ており、別の所から来客の確認をしていた。
「それにしても、どの貴族も何で自転車に乗った人を連れているな。
騎馬の方が警護に向いていると思うけど。」
殆どの貴族が、先頭に自転車に乗った護衛を付けていた。
「何言っているのよ。自分が流行らそうとしたんじゃない。
貴族って流行の最先端を行くものなのよ。」
自転車が流行るのは嬉しいが、護衛は騎馬の方が絵になると思うのだが・・・。
貴族達は自分の腕利きの護衛を連れてきており、バラン将軍の指揮下で屋敷や町の警備に当てるみたいだ。
俺達の居る部屋にはOZやカイ、レムの他にヨハン王子、ガゼルス将軍だけでなく、
ヨギ魔道師、リチャード魔道師、ハンナ騎士、ロダン侯爵、息子のルーカス、クロイツ伯爵、ロゼ夫人、トーマスまで居る。
ケーキを食べながら、マクニス王国を救った剣君、斧ちゃんの話や
巷で「悲劇の王国」とか「毒の王国」「アンデットの逆襲」と言われているらしいジレット王国の話しで盛り上がっている。
更に、どれだけの毒が撒かれたかという話にまでなり
「ですが、私はその毒魔人と言うべき人を応援しますわ。」
とロゼ夫人が「毒魔人」という言葉を使うと
『拓の2つ名は毒魔人に決まりにゃ。毒神より、毒魔人の方がインパクトが有るにゃ。』
ヤマトが嬉しそうに連呼する始末だ。
この人達、その毒を撒いたのが俺だと知っているから性質が悪い。
挙句の果てに、ロダン侯爵が「浩司殿も色々と大変だな。」と言うと、全員が頷いている。
こんなに真面目に来客のオーラを確認していると言うのに、この人達は・・・
暫くすると、来客の中にカミーラ船長と副船長、そしてドレーヌ夫人までやって来た。
「今回は、ドレーヌ夫人も参加するんだ。」
「知らなかったわ。」
「独りみたいだけど、旦那様は来ないのかな。」
「既に亡くなられているわ。所で、こちらに呼んでも良いかしら。」
「城の騒ぎで関わったのは剣君と斧ちゃんだから、OZと会わない方が良いかな。」
「そうよね。御免なさい。考えが足らなかったわ。」
「俺達は大丈夫ですから、別の部屋でドレーヌ夫人とお茶をしたらどうです。」
「拓ちゃん、ありがとう。でも、OZから離れない方が良いわよね。
リチャード、ハンナ、隣の部屋を使う訳にはいかないかしら。」
リチャード魔道師、ハンナ騎士が隣の部屋の準備を指示し、サリナ姫達は隣へと移動し、
カイ、レムは久しぶりに会ったトーマスと一緒に外へ遊びに出掛けていった。
「ただサリナお姉さんを驚かす為のイルミネーションだったのに、凄い状態になってしまいましたね。」
「何を他人事のように言っているのよ。拓ちゃんが、あれだけの魔道具を作り上げたんでしょ。」
何時もの通り、俺はサリナ姫と屋敷の窓から来客者の確認をしている。
バラキエ侯爵も早々と来ており、別の所から来客の確認をしていた。
「それにしても、どの貴族も何で自転車に乗った人を連れているな。
騎馬の方が警護に向いていると思うけど。」
殆どの貴族が、先頭に自転車に乗った護衛を付けていた。
「何言っているのよ。自分が流行らそうとしたんじゃない。
貴族って流行の最先端を行くものなのよ。」
自転車が流行るのは嬉しいが、護衛は騎馬の方が絵になると思うのだが・・・。
貴族達は自分の腕利きの護衛を連れてきており、バラン将軍の指揮下で屋敷や町の警備に当てるみたいだ。
俺達の居る部屋にはOZやカイ、レムの他にヨハン王子、ガゼルス将軍だけでなく、
ヨギ魔道師、リチャード魔道師、ハンナ騎士、ロダン侯爵、息子のルーカス、クロイツ伯爵、ロゼ夫人、トーマスまで居る。
ケーキを食べながら、マクニス王国を救った剣君、斧ちゃんの話や
巷で「悲劇の王国」とか「毒の王国」「アンデットの逆襲」と言われているらしいジレット王国の話しで盛り上がっている。
更に、どれだけの毒が撒かれたかという話にまでなり
「ですが、私はその毒魔人と言うべき人を応援しますわ。」
とロゼ夫人が「毒魔人」という言葉を使うと
『拓の2つ名は毒魔人に決まりにゃ。毒神より、毒魔人の方がインパクトが有るにゃ。』
ヤマトが嬉しそうに連呼する始末だ。
この人達、その毒を撒いたのが俺だと知っているから性質が悪い。
挙句の果てに、ロダン侯爵が「浩司殿も色々と大変だな。」と言うと、全員が頷いている。
こんなに真面目に来客のオーラを確認していると言うのに、この人達は・・・
暫くすると、来客の中にカミーラ船長と副船長、そしてドレーヌ夫人までやって来た。
「今回は、ドレーヌ夫人も参加するんだ。」
「知らなかったわ。」
「独りみたいだけど、旦那様は来ないのかな。」
「既に亡くなられているわ。所で、こちらに呼んでも良いかしら。」
「城の騒ぎで関わったのは剣君と斧ちゃんだから、OZと会わない方が良いかな。」
「そうよね。御免なさい。考えが足らなかったわ。」
「俺達は大丈夫ですから、別の部屋でドレーヌ夫人とお茶をしたらどうです。」
「拓ちゃん、ありがとう。でも、OZから離れない方が良いわよね。
リチャード、ハンナ、隣の部屋を使う訳にはいかないかしら。」
リチャード魔道師、ハンナ騎士が隣の部屋の準備を指示し、サリナ姫達は隣へと移動し、
カイ、レムは久しぶりに会ったトーマスと一緒に外へ遊びに出掛けていった。
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