異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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女神像の足元まで辿りついたが、何処にも入口が見つからない。
とりあえず、土魔法で女神像の内部を探索魔法で調べてみると

「中は空洞で、柱が立っているみたいだ。」

俺達は、そのまま練成術で穴を開け、入り込んだ。
光魔法で女神像の中を照らすと、無人島で見たレプリカの実物の柱が現れた。

「拓ちゃん、やったな。目の前に天地見聞録の柱が有るぞ。」
「俺達、歴史を見ているんだ。凄いよな。」

存在すると思ってはいたが、実際に見ると感動する。
エアウォークで上まで駆け上がり、ゆっくりと柱の表面の模様を眺め続けた。

『拓、浩司、そろそろ脱出した方が良い。』

確認出来た以上、長いは無用だ。
これ以上柱を見るのは諦め、女神像から出たのだが、

「待っていたぞ、ネズミども。」

出ると同時に光が当てられ、闇魔法で隠れていただろう兵士に取り囲まれていた。

「やはり、城に忍び込んだ賊だったか。女神像に入って何をしていた。」

もしかして、神殿に忍び込んだ時から気付かれていたみたいだ。
記憶にはないが、被っている仮面を知っているとなると城で対峙した兵士だろう。

『気を付けるんじゃ。魔力が吸い取られているぞ。』

柱を起動させたのだろう。
マクニス王国と同じ状態だとすると、使える魔力は1割以下。
全力で普通の魔道師程度の力しか出せない。

「君等が優れた魔道師だとしても、ここでは自慢の魔法も満足に使えないはずだ。
 ここは、大人しく観念して捕まる事を勧めるよ。
 それだけの実力が有るのなら、魔法が使える私達が選ばれた者だと理解できるだろう。
 罪を認めるのなら、ギリス教は君等を受け入れるよ。」

白い修道服を着た男が満足そうな顔で語っている。
こんな宗教に従うなんて冗談だろ。

先手必勝、俺はアイテムボックスから気化する毒を取り出すと兵士達に投げまくり
浩司は、風魔法を使って毒を兵士達の周辺に舞わせる。
直ぐに効果が現れ、体の自由が利かなくなった兵士達が膝をつき始めた。

そんな状態でも、先程の男達が剣を掲げて俺達に攻め込んでくるので
ダークマインドで動きを封じ、両腕両足を盗んだ剣で貫く。

「貴様、何故魔法が使える。」
「確かに魔法は使えないはず。一体何故。」

そんなのは、俺達の魔力保有量が馬鹿みたいに多いからだ。
強い毒を使ったが、後遺症が残っても死ぬ事は無いだろう。
包囲網が崩れた所で、闇魔法の煙幕で視覚を奪い包囲網へ突撃する。
俺達を判別する事が出来ず、手の出し様がない兵士達に更に毒を撒き散らしながら駆け抜けた。
人間至上主義なんて掲げている奴等に手加減をする気は無い。

神殿を出ると、殆ど問題なく魔法が使える様になっている。
足止めのため神殿の門を崩そうとしたが、これも遺跡なのか魔法での破壊は難しかった。

そこで町の門へと移動し、俺が土魔法で門を破壊する。
この町には3つの門が有り、残り2つの門も破壊してからクルアの町を逃げ出した。
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