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669落とし穴
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自爆したハイオーガのエネルギーが渦巻いていた。
城の壁は崩れ、全てを破壊する。
チームで動いていた兵士達は、その中で光魔法が使える者に守られ
魔法が使える者は、少しでも威力を抑えようと風や土の壁を作るが抑えきれるものでは無い。
俺は直ぐにハイオーガを囲うのを止め、兵士達をシールドで囲んだ。
「これじゃ無理だ。俺の力では守りきれない。」
「拓ちゃん、俺達が時間を稼ぐから全員を穴に落とすんだ。」
浩司とヤマトが強力な風で兵士達を囲んだ。
「ホール」
俺は兵士達の足元に穴を掘り、そこに落とす。
そして俺達も
穴の上は渦巻くエネルギーが全てを破壊していく。
穴の上が治まった所で頭を出すと、壁は崩れ、城は半壊、周囲は瓦礫の山だった。
穴から出てきた兵士は瓦礫に埋もれ、抜け出せない兵士の救出に動き出す。
俺が光魔法で怪我人の手当てをしようとすると
「拓殿、魔法の使用は止めてください。
ここで目立つと、ブルネリ公爵と言えども手の打ちようが無くなります。」
傷を癒そうとしたバラン将軍の第3騎士団の兵士に止められた。
俺達は手持ちのポーションを取り出し、その場を離れると剣君の斧ちゃんの着ぐるみ姿になった。
今更だ、こうなったらヨハン王子に全て尻拭いをしてもらう。
先程、俺達を止めた兵士の所に戻り、怪我をした兵士に治癒魔法を掛ける。
「怪我の酷い人から連れて来てください。
国に仕える気は無いので、終わったら逃げ去るので安心してください。」
俺達の周りに、光魔法を使える兵士が集まり
酷い怪我の人は俺の所に、有る程度の怪我なら他の兵士が対応し
動けるようになった兵士は、仲間の救助に加わる。
「そろそろ、行ってください。後は我々で対応出来ます。
本当に、ありがとうございました。」
兵士達が俺達に敬礼する中、気配を消し破壊された壁から抜け出した。
「拓殿、浩司殿、2人のお陰で被害は最小限に止める事ができた。
兵士達も無駄に命を失わないで済んだ。ありがとう。」
バラン将軍が忙しい合間をぬって、俺達の所に礼を言いに来てくれた。
それでも、亡くなった兵士も多い。
その中には、第3騎士団の兵士も居る。
この人数で済んだのは凄い事だと言われたが、素直に喜ぶ事はできなかった。
城は正門側は酷い状態だが、それ以外は問題なく行政には影響は無いらしい。
国の状態が少し落ち着き、国王より亡くなった兵士の名前が一人一人読み上げられた。
顔見知りの兵士も居る・・・何でこんな事になってしまうのだろうか。
遺体は埋葬され、俺達は少し離れた所から御冥福を祈らせてもらう。
最後のハイオークの暴走を引き起こすきっかけとなった貴族は、周りから睨まれたものの特にお咎めも無い。
そして、この埋葬に姿を現す事も無かった。
城の壁は崩れ、全てを破壊する。
チームで動いていた兵士達は、その中で光魔法が使える者に守られ
魔法が使える者は、少しでも威力を抑えようと風や土の壁を作るが抑えきれるものでは無い。
俺は直ぐにハイオーガを囲うのを止め、兵士達をシールドで囲んだ。
「これじゃ無理だ。俺の力では守りきれない。」
「拓ちゃん、俺達が時間を稼ぐから全員を穴に落とすんだ。」
浩司とヤマトが強力な風で兵士達を囲んだ。
「ホール」
俺は兵士達の足元に穴を掘り、そこに落とす。
そして俺達も
穴の上は渦巻くエネルギーが全てを破壊していく。
穴の上が治まった所で頭を出すと、壁は崩れ、城は半壊、周囲は瓦礫の山だった。
穴から出てきた兵士は瓦礫に埋もれ、抜け出せない兵士の救出に動き出す。
俺が光魔法で怪我人の手当てをしようとすると
「拓殿、魔法の使用は止めてください。
ここで目立つと、ブルネリ公爵と言えども手の打ちようが無くなります。」
傷を癒そうとしたバラン将軍の第3騎士団の兵士に止められた。
俺達は手持ちのポーションを取り出し、その場を離れると剣君の斧ちゃんの着ぐるみ姿になった。
今更だ、こうなったらヨハン王子に全て尻拭いをしてもらう。
先程、俺達を止めた兵士の所に戻り、怪我をした兵士に治癒魔法を掛ける。
「怪我の酷い人から連れて来てください。
国に仕える気は無いので、終わったら逃げ去るので安心してください。」
俺達の周りに、光魔法を使える兵士が集まり
酷い怪我の人は俺の所に、有る程度の怪我なら他の兵士が対応し
動けるようになった兵士は、仲間の救助に加わる。
「そろそろ、行ってください。後は我々で対応出来ます。
本当に、ありがとうございました。」
兵士達が俺達に敬礼する中、気配を消し破壊された壁から抜け出した。
「拓殿、浩司殿、2人のお陰で被害は最小限に止める事ができた。
兵士達も無駄に命を失わないで済んだ。ありがとう。」
バラン将軍が忙しい合間をぬって、俺達の所に礼を言いに来てくれた。
それでも、亡くなった兵士も多い。
その中には、第3騎士団の兵士も居る。
この人数で済んだのは凄い事だと言われたが、素直に喜ぶ事はできなかった。
城は正門側は酷い状態だが、それ以外は問題なく行政には影響は無いらしい。
国の状態が少し落ち着き、国王より亡くなった兵士の名前が一人一人読み上げられた。
顔見知りの兵士も居る・・・何でこんな事になってしまうのだろうか。
遺体は埋葬され、俺達は少し離れた所から御冥福を祈らせてもらう。
最後のハイオークの暴走を引き起こすきっかけとなった貴族は、周りから睨まれたものの特にお咎めも無い。
そして、この埋葬に姿を現す事も無かった。
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