667 / 759
667再び城内へ
しおりを挟む
「ナターシャ達の目的は分からないけど、
俺が今考えているのは、中央の塔が柱の1本かもしれないと言う事。
絵に描かれていたのは同じ4本の塔と黄金の球体だから
多分、こんな柱が他に3本有るはずなんだ。
ただ、今では城の様に巨大な建築物の一部になっていて、気付かないだけなのかも。」
全員が俺が撮影した写真をもう一度覗き込む。
細かく調べてみたが、新しい発見は無かった。
「話を変えて申し訳ありませんが、
広間に集まっていた人間は瓦礫の下敷きになったのですよね。」
エチゴさんの質問に「そうです」と答えると
「今戦っている敵は全員ハイオーガに変身しました。
もしかすると、瓦礫の下に埋まっている敵も、魔道具の短剣を持っているのかもしれません。」
見張りの敵も持っていた位なので、確実に持っているだろう。
「兵士がハイオーガに変身出来れば他の国を簡単に奪えると考える貴族も居ます。
もし、大量に魔道具の短剣が手に入ったとなると、どうなるか。」
エチゴさんの言いたい事は分かった。
これ以上、国が危険な状態になる前に魔道具の短剣をどうにかした方が良いだろう。
俺が、もう一度城に戻ろうとすると
「俺も行くぞ。護衛は居た方が良いだろ。」
『仕方がにゃいにゃ。吾輩も手伝ってやるにゃ。』
浩司とヤマトが付き合ってくれる。そして
「俺も連れて行ってくれ。魔法がまともに使えなくても力仕事なら出来る。」
アルが言うと、OZ全員が付いて来ると言う。更には、
「城の中に入るなら、抜け道を使った方が良いわ。
扉は王族にしか開ける事が出来ないので私も一緒に行きます。」
「サリナさんが行くなら、当然俺も行くぞ。」
サリナ姫とヨハン王子までが付いて来ると言う。
ガゼルス将軍を見ると、
「2人は私が守ります。」
止める事はせずに、2人が行く事に同意してしまった。
アーク、クリームにはここに留まってもらい、何か有った時の対応をお願いした。
抜け道へ向かおうとすると
「お待ちください。どちらに向かうおつもりか。」
シュミト公爵に声を掛けられてしまう。
魔力を温存しようと姿を隠さなかったのが失敗だった。
「今の内に、やるべき事があります。シュミト公爵、この場は見なかった事にしてください。」
サリナ姫がそう言うが
「見てしまった以上、そうはいきません。
どうしてもやるべき事が有るなら、私も同行させて頂きましょう。
姫の護衛位の働きは十分に可能です。」
そう答えた後、俺と浩司、そしてヤマトに視線を向けてくる。
「サリナ姫、連れて行くしかないでしょう。」
こうなったら、諦めるしかない。
サリナ姫の道案内で、俺達は再び城に戻る事になった。
俺が今考えているのは、中央の塔が柱の1本かもしれないと言う事。
絵に描かれていたのは同じ4本の塔と黄金の球体だから
多分、こんな柱が他に3本有るはずなんだ。
ただ、今では城の様に巨大な建築物の一部になっていて、気付かないだけなのかも。」
全員が俺が撮影した写真をもう一度覗き込む。
細かく調べてみたが、新しい発見は無かった。
「話を変えて申し訳ありませんが、
広間に集まっていた人間は瓦礫の下敷きになったのですよね。」
エチゴさんの質問に「そうです」と答えると
「今戦っている敵は全員ハイオーガに変身しました。
もしかすると、瓦礫の下に埋まっている敵も、魔道具の短剣を持っているのかもしれません。」
見張りの敵も持っていた位なので、確実に持っているだろう。
「兵士がハイオーガに変身出来れば他の国を簡単に奪えると考える貴族も居ます。
もし、大量に魔道具の短剣が手に入ったとなると、どうなるか。」
エチゴさんの言いたい事は分かった。
これ以上、国が危険な状態になる前に魔道具の短剣をどうにかした方が良いだろう。
俺が、もう一度城に戻ろうとすると
「俺も行くぞ。護衛は居た方が良いだろ。」
『仕方がにゃいにゃ。吾輩も手伝ってやるにゃ。』
浩司とヤマトが付き合ってくれる。そして
「俺も連れて行ってくれ。魔法がまともに使えなくても力仕事なら出来る。」
アルが言うと、OZ全員が付いて来ると言う。更には、
「城の中に入るなら、抜け道を使った方が良いわ。
扉は王族にしか開ける事が出来ないので私も一緒に行きます。」
「サリナさんが行くなら、当然俺も行くぞ。」
サリナ姫とヨハン王子までが付いて来ると言う。
ガゼルス将軍を見ると、
「2人は私が守ります。」
止める事はせずに、2人が行く事に同意してしまった。
アーク、クリームにはここに留まってもらい、何か有った時の対応をお願いした。
抜け道へ向かおうとすると
「お待ちください。どちらに向かうおつもりか。」
シュミト公爵に声を掛けられてしまう。
魔力を温存しようと姿を隠さなかったのが失敗だった。
「今の内に、やるべき事があります。シュミト公爵、この場は見なかった事にしてください。」
サリナ姫がそう言うが
「見てしまった以上、そうはいきません。
どうしてもやるべき事が有るなら、私も同行させて頂きましょう。
姫の護衛位の働きは十分に可能です。」
そう答えた後、俺と浩司、そしてヤマトに視線を向けてくる。
「サリナ姫、連れて行くしかないでしょう。」
こうなったら、諦めるしかない。
サリナ姫の道案内で、俺達は再び城に戻る事になった。
31
お気に入りに追加
210
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
生活魔法しか使えない少年、浄化(クリーン)を極めて無双します(仮)(習作3)
田中寿郎
ファンタジー
壁しか見えない街(城郭都市)の中は嫌いだ。孤児院でイジメに遭い、無実の罪を着せられた幼い少年は、街を抜け出し、一人森の中で生きる事を選んだ。武器は生活魔法の浄化(クリーン)と乾燥(ドライ)。浄化と乾燥だけでも極めれば結構役に立ちますよ?
コメントはたまに気まぐれに返す事がありますが、全レスは致しません。悪しからずご了承願います。
(あと、敬語が使えない呪いに掛かっているので言葉遣いに粗いところがあってもご容赦をw)
台本風(セリフの前に名前が入る)です、これに関しては助言は無用です、そういうスタイルだと思ってあきらめてください。
読みにくい、面白くないという方は、フォローを外してそっ閉じをお願いします。
(カクヨムにも投稿しております)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる