636 / 745
636寄り道
しおりを挟む
「気持ちは嬉しいけど、警護の負担を考えたら早くラグテルの町に移動した方が良いと思う。」
サリナ姫の言葉に、ヨハン王子まで頷いている。
「サリナさん。敵はマクニス王国の中であれだけの攻撃をする様な奴らだ。
警護の点から言うと、ラグテルの町でも対して変わらない。気分転換も必要だ。」
ガラがそう言うと、2人とも納得してくれた。
「だとしたら、一箇所に留まらない方が良くないか。」
ジークさんが、良い事を思いついたかの様な顔で言うと
「そうか、その手が有ったか。」
「OZとなら、優雅な旅が出来るわよね。」
「どうせなら、温泉地を目指すのも良くないかしら。」
「それだったら、未だ行ったことのない土地を巡るのも良いかもしれない。」
「目を瞑った状態で地図を指して、成り行き任せの旅はどうだ。」
話が弾み、完全に旅行計画になっている。
このメンバーで色々と回るのは楽しいと思うが
「話が弾んでいる所、申し訳ないけど
拠点が無ければバラン将軍も状況が分からなくて困るでしょう。
それに、カレーや農園、義手義足のサポートも有るので、ラグテルの町には戻りますよ。」
俺はまともな事を言っていると思うが、批判的な視線を向けられるのは何故だ。
「何か動きが有れば、私に連絡が来るようになっている。
出来れば拠点がある状態で、動いてもらえると助かる。」
バラン将軍が話しているのに、何故か俺を仕方が無い奴だという感じで見る。
腑に落ちない所だらけだが、大人の度量で受け入れよう。
食事も終わり俺は魔道結晶に魔法陣を描いていると、ジェニファーさんとロビンさんがサリナ姫と魔力の制御について教えていた。
サリナ姫自身も、普段から自分なりに訓練している様で上手く制御が出来ているみたいだ。
「サリナお姉さん。良かったら、魔力を抑える指輪を付けてみますか。」
サリナ姫が指輪を付けてみると、何とか動けるみたいだ。
OZやアークのメンバーが初めて付けた時は、まともに動く事も出来なかったからな。
これなら、川下りをするまでには普通に動ける様になれそうだ。
川に付いた所で、カヌーをセットした所で、馬車には先にラグテルの町へを向かってもらう。
残った俺達は、カヌーを繋げて大きな筏をつくり川下りを始めた。
夜、止まっている間に魔道結晶に魔法陣を描き、昼間は川に足を浸して昼寝。
完全に昼と夜が逆転してしまったが、気持ち良い。
俺の横でヤマトも昼寝。但し、ヤマトの場合、夜も寝ている。
たった3日間で無く、1週間位はこのままノンビリと過ごしたい。
ラグテルの町に着くと、マクニス王国の騒ぎが嘘の様に今まで通りの日常が有った。
家に帰ると、ピース医師、トリス練成術師の夫婦が出迎えてくれた。
サリナ姫とヨハン王子の警備と言う事で2人は俺達の家に泊まり、他にもアークのメンバーも護衛として泊まるのだが部屋が無い。
すると、ヨハン王子から
「後から来る兵士の1人は女性だ。
前回使わせてもらった部屋はクリスティーヌさんとその兵士で使ってもらい
俺は地下庭園でテント生活をしたいと思う。」
そう言ってくれ、アークのメンバーも地下庭園でのテント生活を楽しむらしい。
テントと言っても十分に立てる高さもあり、ベットにテーブル等も用意したので普通の部屋と変わらない快適さだと思う。
残りの兵士は地下訓練場の簡単な間仕切りをした部屋で過ごしてもらう。
全ての準備が整い、ラグテルの町での生活が始まった。
サリナ姫の言葉に、ヨハン王子まで頷いている。
「サリナさん。敵はマクニス王国の中であれだけの攻撃をする様な奴らだ。
警護の点から言うと、ラグテルの町でも対して変わらない。気分転換も必要だ。」
ガラがそう言うと、2人とも納得してくれた。
「だとしたら、一箇所に留まらない方が良くないか。」
ジークさんが、良い事を思いついたかの様な顔で言うと
「そうか、その手が有ったか。」
「OZとなら、優雅な旅が出来るわよね。」
「どうせなら、温泉地を目指すのも良くないかしら。」
「それだったら、未だ行ったことのない土地を巡るのも良いかもしれない。」
「目を瞑った状態で地図を指して、成り行き任せの旅はどうだ。」
話が弾み、完全に旅行計画になっている。
このメンバーで色々と回るのは楽しいと思うが
「話が弾んでいる所、申し訳ないけど
拠点が無ければバラン将軍も状況が分からなくて困るでしょう。
それに、カレーや農園、義手義足のサポートも有るので、ラグテルの町には戻りますよ。」
俺はまともな事を言っていると思うが、批判的な視線を向けられるのは何故だ。
「何か動きが有れば、私に連絡が来るようになっている。
出来れば拠点がある状態で、動いてもらえると助かる。」
バラン将軍が話しているのに、何故か俺を仕方が無い奴だという感じで見る。
腑に落ちない所だらけだが、大人の度量で受け入れよう。
食事も終わり俺は魔道結晶に魔法陣を描いていると、ジェニファーさんとロビンさんがサリナ姫と魔力の制御について教えていた。
サリナ姫自身も、普段から自分なりに訓練している様で上手く制御が出来ているみたいだ。
「サリナお姉さん。良かったら、魔力を抑える指輪を付けてみますか。」
サリナ姫が指輪を付けてみると、何とか動けるみたいだ。
OZやアークのメンバーが初めて付けた時は、まともに動く事も出来なかったからな。
これなら、川下りをするまでには普通に動ける様になれそうだ。
川に付いた所で、カヌーをセットした所で、馬車には先にラグテルの町へを向かってもらう。
残った俺達は、カヌーを繋げて大きな筏をつくり川下りを始めた。
夜、止まっている間に魔道結晶に魔法陣を描き、昼間は川に足を浸して昼寝。
完全に昼と夜が逆転してしまったが、気持ち良い。
俺の横でヤマトも昼寝。但し、ヤマトの場合、夜も寝ている。
たった3日間で無く、1週間位はこのままノンビリと過ごしたい。
ラグテルの町に着くと、マクニス王国の騒ぎが嘘の様に今まで通りの日常が有った。
家に帰ると、ピース医師、トリス練成術師の夫婦が出迎えてくれた。
サリナ姫とヨハン王子の警備と言う事で2人は俺達の家に泊まり、他にもアークのメンバーも護衛として泊まるのだが部屋が無い。
すると、ヨハン王子から
「後から来る兵士の1人は女性だ。
前回使わせてもらった部屋はクリスティーヌさんとその兵士で使ってもらい
俺は地下庭園でテント生活をしたいと思う。」
そう言ってくれ、アークのメンバーも地下庭園でのテント生活を楽しむらしい。
テントと言っても十分に立てる高さもあり、ベットにテーブル等も用意したので普通の部屋と変わらない快適さだと思う。
残りの兵士は地下訓練場の簡単な間仕切りをした部屋で過ごしてもらう。
全ての準備が整い、ラグテルの町での生活が始まった。
2
お気に入りに追加
182
あなたにおすすめの小説
お布団から始まる異世界転生 ~寝ればたちまちスキルアップ、しかも回復機能付き!?~
雨杜屋敷
ファンタジー
目覚めるとそこは異世界で、俺は道端でお布団にくるまっていた
思わぬ″状態″で、異世界転生してしまった俺こと倉井礼二。
だがしかし!
そう、俺には″お布団″がある。
いや、お布団″しか″ねーじゃん!
と思っていたら、とあるスキルと組み合わせる事で
とんだチートアイテムになると気づき、
しかも一緒に寝た相手にもその効果が発生すると判明してしまい…。
スキル次第で何者にでもなれる世界で、
ファンタジー好きの”元おじさん”が、
①個性的な住人たちと紡ぐ平穏(?)な日々
②生活費の為に、お仕事を頑張る日々
③お布団と睡眠スキルを駆使して経験値稼ぎの日々
④たしなむ程度の冒険者としての日々
⑤元おじさんの成長 等を綴っていきます。
そんな物語です。
(※カクヨムにて重複掲載中です)
はずれスキル『模倣』で廃村スローライフ!
さとう
ファンタジー
異世界にクラス丸ごと召喚され、一人一つずつスキルを与えられたけど……俺、有馬慧(ありまけい)のスキルは『模倣』でした。おかげで、クラスのカースト上位連中が持つ『勇者』や『聖女』や『賢者』をコピーしまくったが……自分たちが活躍できないとの理由でカースト上位連中にハメられ、なんと追放されてしまう。
しかも、追放先はとっくの昔に滅んだ廃村……しかもしかも、せっかくコピーしたスキルは初期化されてしまった。
とりあえず、廃村でしばらく暮らすことを決意したのだが、俺に前に『女神の遣い』とかいう猫が現れこう言った。
『女神様、あんたに頼みたいことあるんだって』
これは……異世界召喚の真実を知った俺、有馬慧が送る廃村スローライフ。そして、魔王討伐とかやってるクラスメイトたちがいかに小さいことで騒いでいるのかを知る物語。
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!
平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。
魔力値1の私が大賢者(仮)を目指すまで
ひーにゃん
ファンタジー
誰もが魔力をもち魔法が使える世界で、アンナリーナはその力を持たず皆に厭われていた。
運命の【ギフト授与式】がやってきて、これでまともな暮らしが出来るかと思ったのだが……
与えられたギフトは【ギフト】というよくわからないもの。
だが、そのとき思い出した前世の記憶で【ギフト】の使い方を閃いて。
これは少し歪んだ考え方の持ち主、アンナリーナの一風変わった仲間たちとの日常のお話。
冒険を始めるに至って、第1章はアンナリーナのこれからを書くのに外せません。
よろしくお願いします。
この作品は小説家になろう様にも掲載しています。
捨てられ従魔とゆる暮らし
KUZUME
ファンタジー
旧題:捨てられ従魔の保護施設!
冒険者として、運送業者として、日々の生活に職業として溶け込む従魔術師。
けれど、世間では様々な理由で飼育しきれなくなった従魔を身勝手に放置していく問題に悩まされていた。
そんな時、従魔術師達の間である噂が流れる。
クリノリン王国、南の田舎地方──の、ルルビ村の東の外れ。
一風変わった造りの家には、とある変わった従魔術師が酔狂にも捨てられた従魔を引き取って暮らしているという。
─魔物を飼うなら最後まで責任持て!
─正しい知識と計画性!
─うちは、便利屋じゃなぁぁぁい!
今日もルルビ村の東の外れの家では、とある従魔術師の叫びと多種多様な魔物達の鳴き声がぎゃあぎゃあと元気良く響き渡る。
前世の記憶で異世界を発展させます!~のんびり開発で世界最強~
櫻木零
ファンタジー
20XX年。特にこれといった長所もない主人公『朝比奈陽翔』は二人の幼なじみと充実した毎日をおくっていた。しかしある日、朝起きてみるとそこは異世界だった!?異世界アリストタパスでは陽翔はグランと名付けられ、生活をおくっていた。陽翔として住んでいた日本より生活水準が低く、人々は充実した生活をおくっていたが元の日本の暮らしを知っている陽翔は耐えられなかった。「生活水準が低いなら前世の知識で発展させよう!」グランは異世界にはなかったものをチートともいえる能力をつかい世に送り出していく。そんなこの物語はまあまあ地頭のいい少年グランの異世界建国?冒険譚である。小説家になろう様、カクヨム様、ノベマ様、ツギクル様でも掲載させていただいております。そちらもよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる