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624影響
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食事を終えた後は、皆それぞれ自由に過ごしているが、サリナ姫はクリスティーナさんに連行されて馬車へ。
今では、ヨハン王子も一緒に勉強をしている。
ヨハン王子の場合、新しくした魔力を抑える指輪の影響で、未だ訓練が出来る状態ではない為でもある。
俺は、この時間を使って浩司の魔道具作りを行っている。
そしてついに、火の魔道結晶への魔方陣が描き終わり、コアが完成した。
「浩司、雷の魔道結晶を嵌めた腕輪を貸して。」
渡された腕輪に、出来上がったコアを嵌め込んだが、魔道具として変な感じがする。
「上手く言えないけど、コアの治まりが悪い。」
『先に嵌めて有る、雷のコアの影響じゃろう。
強い魔法陣を描いたコア同士を近くに設置すと互いに影響を及ぼしあってしまうからな。
この腕輪にはもう1つ付けられるかどうかじゃろう。
オリジナルの儂が持っている杖は、全属性を持たせるために中級魔法に抑えておる。
それでも、今の技術では作り込む事は不可能じゃな。』
コアの設置バランスを考えて、丁度良い感じに着け終わると
「これが新しい魔道具か。」
「後、もう1つコアをはめてみるつもり。何を付けようか。」
「氷はどうだ。」
「雷と氷の上位魔法は、魔法陣が複雑過ぎて俺だと手に負えないよ。集約することくらいは出来るけど、氷だと必要ないしね。」
「冷蔵庫とか冷凍庫を作ったじゃないか。」
「あれは、徐々に温度を下げているから。それでも、結構大きな魔石を使っている。
魔道結晶を使っても、攻撃に使える様なのは難しいな。」
「残念だな。それより、先ずはこいつを使いこなさないとな。俺の魔力で慣れさせれば良いのか。」
「そうだね。後、ガリウム鉱石で作った腕輪から直接蓄えた魔力を供給すれば体に負荷を掛けないで魔法が発動できる。
ただ、燃費が悪くなるけどね。」
ガリウム鉱石は魔力を蓄える事が出来、俺と浩司はその鉱石で作った腕輪を右腕に着けている。
「何で、燃費が悪くなるんだ。」
「簡単に言うと、火の魔道具を使う時体の中で魔力を火の属性に変換しているからかな。
俺の場合は、火の魔法を使えないから体を通しても意味は無いけど。」
皆に断って、テントから離れた所で、魔法の発動と魔道具を同時に試してみたが
魔道具を魔力に慣らす以前に、強力な2つの魔力を同時に扱えていない。
火と雷、火と風と組み合わせてみたが、大して強力な魔法攻撃は出来ていない。
「何だか、魔力のバランスが釣り合っていないよね。
それに、魔道具に流し込んでいる魔力量に対して発動した魔法の威力が弱い。
多分、火の属性の魔力を流せていないと思う。」
「難しいな」と言いながら、浩司は何度も試しているが簡単には行かないみたいだ。
『浩司の魔力制御が上がって来ているとはいえ、流石に巨大な魔力の攻撃の制御は難しいじゃろう。
右腕に空気の強力な塊を作りながら、腕輪に同等の火の魔力を込め続けてみろ。
大丈夫じゃ、今の浩司なら暫くすれば制御出来る様になるじゃろう。』
浩司の魔力に魔道具を慣らす必要も有るので、魔力操作の訓練から始めるのも丁度良いかもしれない。
大変だとは思うが、浩司ならきっと大丈夫だろう。
今では、ヨハン王子も一緒に勉強をしている。
ヨハン王子の場合、新しくした魔力を抑える指輪の影響で、未だ訓練が出来る状態ではない為でもある。
俺は、この時間を使って浩司の魔道具作りを行っている。
そしてついに、火の魔道結晶への魔方陣が描き終わり、コアが完成した。
「浩司、雷の魔道結晶を嵌めた腕輪を貸して。」
渡された腕輪に、出来上がったコアを嵌め込んだが、魔道具として変な感じがする。
「上手く言えないけど、コアの治まりが悪い。」
『先に嵌めて有る、雷のコアの影響じゃろう。
強い魔法陣を描いたコア同士を近くに設置すと互いに影響を及ぼしあってしまうからな。
この腕輪にはもう1つ付けられるかどうかじゃろう。
オリジナルの儂が持っている杖は、全属性を持たせるために中級魔法に抑えておる。
それでも、今の技術では作り込む事は不可能じゃな。』
コアの設置バランスを考えて、丁度良い感じに着け終わると
「これが新しい魔道具か。」
「後、もう1つコアをはめてみるつもり。何を付けようか。」
「氷はどうだ。」
「雷と氷の上位魔法は、魔法陣が複雑過ぎて俺だと手に負えないよ。集約することくらいは出来るけど、氷だと必要ないしね。」
「冷蔵庫とか冷凍庫を作ったじゃないか。」
「あれは、徐々に温度を下げているから。それでも、結構大きな魔石を使っている。
魔道結晶を使っても、攻撃に使える様なのは難しいな。」
「残念だな。それより、先ずはこいつを使いこなさないとな。俺の魔力で慣れさせれば良いのか。」
「そうだね。後、ガリウム鉱石で作った腕輪から直接蓄えた魔力を供給すれば体に負荷を掛けないで魔法が発動できる。
ただ、燃費が悪くなるけどね。」
ガリウム鉱石は魔力を蓄える事が出来、俺と浩司はその鉱石で作った腕輪を右腕に着けている。
「何で、燃費が悪くなるんだ。」
「簡単に言うと、火の魔道具を使う時体の中で魔力を火の属性に変換しているからかな。
俺の場合は、火の魔法を使えないから体を通しても意味は無いけど。」
皆に断って、テントから離れた所で、魔法の発動と魔道具を同時に試してみたが
魔道具を魔力に慣らす以前に、強力な2つの魔力を同時に扱えていない。
火と雷、火と風と組み合わせてみたが、大して強力な魔法攻撃は出来ていない。
「何だか、魔力のバランスが釣り合っていないよね。
それに、魔道具に流し込んでいる魔力量に対して発動した魔法の威力が弱い。
多分、火の属性の魔力を流せていないと思う。」
「難しいな」と言いながら、浩司は何度も試しているが簡単には行かないみたいだ。
『浩司の魔力制御が上がって来ているとはいえ、流石に巨大な魔力の攻撃の制御は難しいじゃろう。
右腕に空気の強力な塊を作りながら、腕輪に同等の火の魔力を込め続けてみろ。
大丈夫じゃ、今の浩司なら暫くすれば制御出来る様になるじゃろう。』
浩司の魔力に魔道具を慣らす必要も有るので、魔力操作の訓練から始めるのも丁度良いかもしれない。
大変だとは思うが、浩司ならきっと大丈夫だろう。
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