624 / 759
624影響
しおりを挟む
食事を終えた後は、皆それぞれ自由に過ごしているが、サリナ姫はクリスティーナさんに連行されて馬車へ。
今では、ヨハン王子も一緒に勉強をしている。
ヨハン王子の場合、新しくした魔力を抑える指輪の影響で、未だ訓練が出来る状態ではない為でもある。
俺は、この時間を使って浩司の魔道具作りを行っている。
そしてついに、火の魔道結晶への魔方陣が描き終わり、コアが完成した。
「浩司、雷の魔道結晶を嵌めた腕輪を貸して。」
渡された腕輪に、出来上がったコアを嵌め込んだが、魔道具として変な感じがする。
「上手く言えないけど、コアの治まりが悪い。」
『先に嵌めて有る、雷のコアの影響じゃろう。
強い魔法陣を描いたコア同士を近くに設置すと互いに影響を及ぼしあってしまうからな。
この腕輪にはもう1つ付けられるかどうかじゃろう。
オリジナルの儂が持っている杖は、全属性を持たせるために中級魔法に抑えておる。
それでも、今の技術では作り込む事は不可能じゃな。』
コアの設置バランスを考えて、丁度良い感じに着け終わると
「これが新しい魔道具か。」
「後、もう1つコアをはめてみるつもり。何を付けようか。」
「氷はどうだ。」
「雷と氷の上位魔法は、魔法陣が複雑過ぎて俺だと手に負えないよ。集約することくらいは出来るけど、氷だと必要ないしね。」
「冷蔵庫とか冷凍庫を作ったじゃないか。」
「あれは、徐々に温度を下げているから。それでも、結構大きな魔石を使っている。
魔道結晶を使っても、攻撃に使える様なのは難しいな。」
「残念だな。それより、先ずはこいつを使いこなさないとな。俺の魔力で慣れさせれば良いのか。」
「そうだね。後、ガリウム鉱石で作った腕輪から直接蓄えた魔力を供給すれば体に負荷を掛けないで魔法が発動できる。
ただ、燃費が悪くなるけどね。」
ガリウム鉱石は魔力を蓄える事が出来、俺と浩司はその鉱石で作った腕輪を右腕に着けている。
「何で、燃費が悪くなるんだ。」
「簡単に言うと、火の魔道具を使う時体の中で魔力を火の属性に変換しているからかな。
俺の場合は、火の魔法を使えないから体を通しても意味は無いけど。」
皆に断って、テントから離れた所で、魔法の発動と魔道具を同時に試してみたが
魔道具を魔力に慣らす以前に、強力な2つの魔力を同時に扱えていない。
火と雷、火と風と組み合わせてみたが、大して強力な魔法攻撃は出来ていない。
「何だか、魔力のバランスが釣り合っていないよね。
それに、魔道具に流し込んでいる魔力量に対して発動した魔法の威力が弱い。
多分、火の属性の魔力を流せていないと思う。」
「難しいな」と言いながら、浩司は何度も試しているが簡単には行かないみたいだ。
『浩司の魔力制御が上がって来ているとはいえ、流石に巨大な魔力の攻撃の制御は難しいじゃろう。
右腕に空気の強力な塊を作りながら、腕輪に同等の火の魔力を込め続けてみろ。
大丈夫じゃ、今の浩司なら暫くすれば制御出来る様になるじゃろう。』
浩司の魔力に魔道具を慣らす必要も有るので、魔力操作の訓練から始めるのも丁度良いかもしれない。
大変だとは思うが、浩司ならきっと大丈夫だろう。
今では、ヨハン王子も一緒に勉強をしている。
ヨハン王子の場合、新しくした魔力を抑える指輪の影響で、未だ訓練が出来る状態ではない為でもある。
俺は、この時間を使って浩司の魔道具作りを行っている。
そしてついに、火の魔道結晶への魔方陣が描き終わり、コアが完成した。
「浩司、雷の魔道結晶を嵌めた腕輪を貸して。」
渡された腕輪に、出来上がったコアを嵌め込んだが、魔道具として変な感じがする。
「上手く言えないけど、コアの治まりが悪い。」
『先に嵌めて有る、雷のコアの影響じゃろう。
強い魔法陣を描いたコア同士を近くに設置すと互いに影響を及ぼしあってしまうからな。
この腕輪にはもう1つ付けられるかどうかじゃろう。
オリジナルの儂が持っている杖は、全属性を持たせるために中級魔法に抑えておる。
それでも、今の技術では作り込む事は不可能じゃな。』
コアの設置バランスを考えて、丁度良い感じに着け終わると
「これが新しい魔道具か。」
「後、もう1つコアをはめてみるつもり。何を付けようか。」
「氷はどうだ。」
「雷と氷の上位魔法は、魔法陣が複雑過ぎて俺だと手に負えないよ。集約することくらいは出来るけど、氷だと必要ないしね。」
「冷蔵庫とか冷凍庫を作ったじゃないか。」
「あれは、徐々に温度を下げているから。それでも、結構大きな魔石を使っている。
魔道結晶を使っても、攻撃に使える様なのは難しいな。」
「残念だな。それより、先ずはこいつを使いこなさないとな。俺の魔力で慣れさせれば良いのか。」
「そうだね。後、ガリウム鉱石で作った腕輪から直接蓄えた魔力を供給すれば体に負荷を掛けないで魔法が発動できる。
ただ、燃費が悪くなるけどね。」
ガリウム鉱石は魔力を蓄える事が出来、俺と浩司はその鉱石で作った腕輪を右腕に着けている。
「何で、燃費が悪くなるんだ。」
「簡単に言うと、火の魔道具を使う時体の中で魔力を火の属性に変換しているからかな。
俺の場合は、火の魔法を使えないから体を通しても意味は無いけど。」
皆に断って、テントから離れた所で、魔法の発動と魔道具を同時に試してみたが
魔道具を魔力に慣らす以前に、強力な2つの魔力を同時に扱えていない。
火と雷、火と風と組み合わせてみたが、大して強力な魔法攻撃は出来ていない。
「何だか、魔力のバランスが釣り合っていないよね。
それに、魔道具に流し込んでいる魔力量に対して発動した魔法の威力が弱い。
多分、火の属性の魔力を流せていないと思う。」
「難しいな」と言いながら、浩司は何度も試しているが簡単には行かないみたいだ。
『浩司の魔力制御が上がって来ているとはいえ、流石に巨大な魔力の攻撃の制御は難しいじゃろう。
右腕に空気の強力な塊を作りながら、腕輪に同等の火の魔力を込め続けてみろ。
大丈夫じゃ、今の浩司なら暫くすれば制御出来る様になるじゃろう。』
浩司の魔力に魔道具を慣らす必要も有るので、魔力操作の訓練から始めるのも丁度良いかもしれない。
大変だとは思うが、浩司ならきっと大丈夫だろう。
14
お気に入りに追加
210
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
筋トレ民が魔法だらけの異世界に転移した結果
kuron
ファンタジー
いつもの様にジムでトレーニングに励む主人公。
自身の記録を更新した直後に目の前が真っ白になる、そして気づいた時には異世界転移していた。
魔法の世界で魔力無しチート無し?己の身体(筋肉)を駆使して異世界を生き残れ!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
生活魔法しか使えない少年、浄化(クリーン)を極めて無双します(仮)(習作3)
田中寿郎
ファンタジー
壁しか見えない街(城郭都市)の中は嫌いだ。孤児院でイジメに遭い、無実の罪を着せられた幼い少年は、街を抜け出し、一人森の中で生きる事を選んだ。武器は生活魔法の浄化(クリーン)と乾燥(ドライ)。浄化と乾燥だけでも極めれば結構役に立ちますよ?
コメントはたまに気まぐれに返す事がありますが、全レスは致しません。悪しからずご了承願います。
(あと、敬語が使えない呪いに掛かっているので言葉遣いに粗いところがあってもご容赦をw)
台本風(セリフの前に名前が入る)です、これに関しては助言は無用です、そういうスタイルだと思ってあきらめてください。
読みにくい、面白くないという方は、フォローを外してそっ閉じをお願いします。
(カクヨムにも投稿しております)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる