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619立体攻撃
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「OZ、アーク、クリームでのパーティ戦をさせて貰えないだろうか。」
ガラの提案で、朝の訓練はパーティ戦を行うことになった。
始める前にガラが「新しい戦法を試したい。」と俺に相談してくる。
「雰囲気が戻った感じがするけど、何か有った。」
「まぁ、色々と。迷惑を掛けたな、もう大丈夫だ。」
元のガラに戻ったみたいだ。
さっそく行ったパーティ戦は、OZ対アーク+クリームの変則戦。
「拓殿と浩司殿が加わり、ガラ殿が元に戻っているなら丁度良いだろう。」
ガゼルス将軍の提案だった。
もしかして、ガラが元に戻ったのはガゼルス将軍のお陰なのだろうか。
ガゼルス将軍の合図でパーティ戦が開始されると
浩司は威力は抑えながらも好き放題に魔法を放つが、トムさんとダニエルさんが楯で防いでいる。
『浩司、鳳凰じゃ。2つの鳳凰で同時に攻撃するんじゃ。』
グリムに言われ、浩司の両手に炎の塊が現れると、
「しっかりと防げよ。鳳凰。」
全力では無いとはいえ、浩司が鳳凰を放つ。
トムさんとダニエルさんが構えるミスリルの楯の前面にシールドが張られ、浩司が放った鳳凰を受けると同時に後ろへ流した。
『見事じゃ。良く浩司の攻撃を受け流した。序盤はここまでじゃ。攻め込むぞ。』
喜ぶグリムの言葉に合わせるかの様に、ガラ、レオ、アル、エチゴさんが攻撃を仕掛ける。
後方から飛んでくる魔法攻撃を防ぐと、ここからが新しい戦法の始まりだ。
浩司のファイヤーランスでの攻撃に合わせて、俺はシールドを配置する。
「ガラ、行け。」
そのシールドを足場にしてガラが空中を走りぬけ、一気に後衛を攻撃。
その後も、ガラの動きに合わせて新たなシールドを張り、立体的に攻撃を仕掛けアーク、クリームを翻弄する。
「それまで」
ガゼルス将軍の声で、チーム戦を終えた。
完全にガラが復活した。いや、今まで以上にタイミングが合わせ易かった。
「おい、あれはブライのシールドの使い方じゃないか。
何時の間に空中戦の特訓をしていたんだよ。」
ジークさんがガラに聞いているが
「いや、今日初めて試してみた。拓が俺の動きに合わせてくれたからな。」
「初めてであの動きかよ。これだからOZは。」
ガラの答えにため息をついている。
「拓、俺達にもあの攻撃のサポートが出来るか。」
全員が立体的に攻撃できれば凄い戦力になると思うが
「ジークさん達に同じ事をしようとしても厳しいかもしれません。
事前にシールドを張って、そこに合わせて貰うのが精一杯かな。」
「やはりそうか。」と言って、クリームで光魔法が使えるトムさんとシールドを使った立体攻撃を話し始めた。
「ガラ殿、答えが出たみたいだな。
しかし次にチーム戦を行う時は こうも上手くは行かないだろう。面白くなってきたな。」
ガラに声を掛けるガゼルス将軍が指し示す方を見ると、クリームだけでなくアークも戦い方を見直し始めていた。
確かに、こんなに上手く行くのは今回だけだろう。
もう一度戦ってみたかったが、ユーケル侯爵や冒険者がやってきた。
冒険者は訓練を受けに来たのだが、ユーケル侯爵は遺跡で発見した魔道具を持って来た。
「サリナ姫、ヨハン王子、魔道具の確認が終わりましたので持ってきました。
トリス練成術師に渡したいと思いますので、お受け取りください。」
色々と試してみたが、魔道具は動作しなかったらしい。
修理方法を検討してみたが、誰も手に負えなかったそうだ。
そう言う理由もあり、俺達が魔道具を受け取れる事になったのだろう。
ガラの提案で、朝の訓練はパーティ戦を行うことになった。
始める前にガラが「新しい戦法を試したい。」と俺に相談してくる。
「雰囲気が戻った感じがするけど、何か有った。」
「まぁ、色々と。迷惑を掛けたな、もう大丈夫だ。」
元のガラに戻ったみたいだ。
さっそく行ったパーティ戦は、OZ対アーク+クリームの変則戦。
「拓殿と浩司殿が加わり、ガラ殿が元に戻っているなら丁度良いだろう。」
ガゼルス将軍の提案だった。
もしかして、ガラが元に戻ったのはガゼルス将軍のお陰なのだろうか。
ガゼルス将軍の合図でパーティ戦が開始されると
浩司は威力は抑えながらも好き放題に魔法を放つが、トムさんとダニエルさんが楯で防いでいる。
『浩司、鳳凰じゃ。2つの鳳凰で同時に攻撃するんじゃ。』
グリムに言われ、浩司の両手に炎の塊が現れると、
「しっかりと防げよ。鳳凰。」
全力では無いとはいえ、浩司が鳳凰を放つ。
トムさんとダニエルさんが構えるミスリルの楯の前面にシールドが張られ、浩司が放った鳳凰を受けると同時に後ろへ流した。
『見事じゃ。良く浩司の攻撃を受け流した。序盤はここまでじゃ。攻め込むぞ。』
喜ぶグリムの言葉に合わせるかの様に、ガラ、レオ、アル、エチゴさんが攻撃を仕掛ける。
後方から飛んでくる魔法攻撃を防ぐと、ここからが新しい戦法の始まりだ。
浩司のファイヤーランスでの攻撃に合わせて、俺はシールドを配置する。
「ガラ、行け。」
そのシールドを足場にしてガラが空中を走りぬけ、一気に後衛を攻撃。
その後も、ガラの動きに合わせて新たなシールドを張り、立体的に攻撃を仕掛けアーク、クリームを翻弄する。
「それまで」
ガゼルス将軍の声で、チーム戦を終えた。
完全にガラが復活した。いや、今まで以上にタイミングが合わせ易かった。
「おい、あれはブライのシールドの使い方じゃないか。
何時の間に空中戦の特訓をしていたんだよ。」
ジークさんがガラに聞いているが
「いや、今日初めて試してみた。拓が俺の動きに合わせてくれたからな。」
「初めてであの動きかよ。これだからOZは。」
ガラの答えにため息をついている。
「拓、俺達にもあの攻撃のサポートが出来るか。」
全員が立体的に攻撃できれば凄い戦力になると思うが
「ジークさん達に同じ事をしようとしても厳しいかもしれません。
事前にシールドを張って、そこに合わせて貰うのが精一杯かな。」
「やはりそうか。」と言って、クリームで光魔法が使えるトムさんとシールドを使った立体攻撃を話し始めた。
「ガラ殿、答えが出たみたいだな。
しかし次にチーム戦を行う時は こうも上手くは行かないだろう。面白くなってきたな。」
ガラに声を掛けるガゼルス将軍が指し示す方を見ると、クリームだけでなくアークも戦い方を見直し始めていた。
確かに、こんなに上手く行くのは今回だけだろう。
もう一度戦ってみたかったが、ユーケル侯爵や冒険者がやってきた。
冒険者は訓練を受けに来たのだが、ユーケル侯爵は遺跡で発見した魔道具を持って来た。
「サリナ姫、ヨハン王子、魔道具の確認が終わりましたので持ってきました。
トリス練成術師に渡したいと思いますので、お受け取りください。」
色々と試してみたが、魔道具は動作しなかったらしい。
修理方法を検討してみたが、誰も手に負えなかったそうだ。
そう言う理由もあり、俺達が魔道具を受け取れる事になったのだろう。
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