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周囲の木はなぎ倒され、馬は何とか守ったが、馬車は跡形も無くなっていた。
俺は土魔法を使って街道の修復を行う。
「拓、この後はどうする?」
「ここまで来てしまったら、ラグテルに戻るよりマクニス王国まで行った方が良いかな。
序に、色々と食材でも購入しておこうか。
それにしても、街道の修復作業を行う事になるなんて・・・」
仕方がなく、俺達は馬と自転車でマクニス王国まで移動し、第3騎士団の宿舎に泊めてもらう事にした。
「しかし、この魔道具はかなり使えるな。俺達でも気配を消す事が出来る。」
宿舎での食事を終え、ジークさんがこの間の戦いで手に入れた気配を消す魔道具を見ながら感心していた。
今回、ブルネリ公爵とロダン侯爵には別ルートで既にブルネリ公爵領へと移動し終えている。
サリナ姫とヨハン王子の護衛はアークのメンバーで行ってもらい
OZ、クリームのメンバーは手に入れた魔道具で気配を消し自転車で馬車の後を追って来ていた。
俺と浩司、ジェニファーさん、ロビンさんは馬車に乗り移動。
敵が出て来た時は、気配を消したまま近付き一気に全員を倒した。
敵が少なかったという事もあるが、こんなに上手く行くとは思わなかった。
俺達はマクニス王国で一泊し、大量に食材を購入してからラグテルの町に戻ってきた。
******(ブルネリ公爵)
ラグテルの町から戻ってきた私兵から街道に潜んでいた元貴族達を討伐したとの報告があった。
彼等のお陰で全てが問題なく進んでいる。
後は、無事に刑を執行するだけだ。
王都内、外での監視も強化し、不審者も居ない。
このまま、何事もなく終われば良いが、気を抜く事は出来ない。
しかし、拓殿と浩司殿のお陰で、今まで想像もしたことの無い体験が出来た。
既に数日経ったが未だに興奮が冷めず、思い出すだけでワクワクしてくる。
私は、浩司殿が操るハングライダーという乗り物で私は自分の領地へ帰ってきた。
空を飛ぶという初めての体験。
青い空に緑の絨毯。遠くに地平線。
人が生活を営む村や町がポツポツと存在する。
私の領地も、この広い世界から見れば小さなものだった。
「浩司殿、こんな景色を見るのは初めてだ。世界はこんなに広いのか。」
思わず叫ぶと、何故か笑いが込み上げて来た。
今までの人生観が変わるのが分かる。
浩司殿がラグテルの町に戻ると、今度はロダン侯爵がハングライダーで我が屋敷にやって来た。
丁度、日が落ちる時間帯となり、地平線に沈む夕焼けが美しかったそうだ。
この空を飛ぶ技術がどれだけの影響力を持っているかは理解しているが、空からの景色の素晴らしさに興奮が収まらなかった。
ロダン侯爵も私と同様に興奮していて、夜遅くまで空の旅に付いて語り合った。
俺は土魔法を使って街道の修復を行う。
「拓、この後はどうする?」
「ここまで来てしまったら、ラグテルに戻るよりマクニス王国まで行った方が良いかな。
序に、色々と食材でも購入しておこうか。
それにしても、街道の修復作業を行う事になるなんて・・・」
仕方がなく、俺達は馬と自転車でマクニス王国まで移動し、第3騎士団の宿舎に泊めてもらう事にした。
「しかし、この魔道具はかなり使えるな。俺達でも気配を消す事が出来る。」
宿舎での食事を終え、ジークさんがこの間の戦いで手に入れた気配を消す魔道具を見ながら感心していた。
今回、ブルネリ公爵とロダン侯爵には別ルートで既にブルネリ公爵領へと移動し終えている。
サリナ姫とヨハン王子の護衛はアークのメンバーで行ってもらい
OZ、クリームのメンバーは手に入れた魔道具で気配を消し自転車で馬車の後を追って来ていた。
俺と浩司、ジェニファーさん、ロビンさんは馬車に乗り移動。
敵が出て来た時は、気配を消したまま近付き一気に全員を倒した。
敵が少なかったという事もあるが、こんなに上手く行くとは思わなかった。
俺達はマクニス王国で一泊し、大量に食材を購入してからラグテルの町に戻ってきた。
******(ブルネリ公爵)
ラグテルの町から戻ってきた私兵から街道に潜んでいた元貴族達を討伐したとの報告があった。
彼等のお陰で全てが問題なく進んでいる。
後は、無事に刑を執行するだけだ。
王都内、外での監視も強化し、不審者も居ない。
このまま、何事もなく終われば良いが、気を抜く事は出来ない。
しかし、拓殿と浩司殿のお陰で、今まで想像もしたことの無い体験が出来た。
既に数日経ったが未だに興奮が冷めず、思い出すだけでワクワクしてくる。
私は、浩司殿が操るハングライダーという乗り物で私は自分の領地へ帰ってきた。
空を飛ぶという初めての体験。
青い空に緑の絨毯。遠くに地平線。
人が生活を営む村や町がポツポツと存在する。
私の領地も、この広い世界から見れば小さなものだった。
「浩司殿、こんな景色を見るのは初めてだ。世界はこんなに広いのか。」
思わず叫ぶと、何故か笑いが込み上げて来た。
今までの人生観が変わるのが分かる。
浩司殿がラグテルの町に戻ると、今度はロダン侯爵がハングライダーで我が屋敷にやって来た。
丁度、日が落ちる時間帯となり、地平線に沈む夕焼けが美しかったそうだ。
この空を飛ぶ技術がどれだけの影響力を持っているかは理解しているが、空からの景色の素晴らしさに興奮が収まらなかった。
ロダン侯爵も私と同様に興奮していて、夜遅くまで空の旅に付いて語り合った。
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