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582けじめ
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「サリナ姫もヨハン王子も素晴らしい対応をする。
ここで待ち伏せをされるのは予想外だったが、悪い事ばかりではない。
お陰で、奴等が使っていた魔道具の短剣を手に入れる事が出来た。」
ヨギ魔道師が魔道具の短剣を俺に渡す。
柄の部分に付いたコアには、見た事のない魔法陣が描かれている。そして何よりも、
「この短剣、金属で出来ていない。
何かの結晶体とでも言えば良いのか。」
目に魔力を集めてウルトラアイで短剣を見ているが、禍々しいオーラが短剣の素材そのものから発生されている。
何かのエネルギーを濃縮して固めた様な何とも言えない感じが気持ち悪い。
先ずは、柄にはめられているコアを外す為に練成術を使うと、短剣が脈動し内包されていたエネルギーが解放される。
コアは砕け散り短剣は消失した。
直ぐに周囲にシールドを張ると、大量のエネルギーが空に向けて放出された。
まるで魔力暴走が起きた時の様だ。
「大丈夫か。」
浩司やガラが俺の所に駆け寄って来てくれたが、問題は無い。
しかし、せっかくの短剣を1本失ってしまった。
『短剣が何かの結晶という拓の推理は正しい様じゃな。
そのエネルギーをコアの力で無理やり肉体に変換させハイオーガにしているのじゃろう。』
『リッチがエネルギーそのものの結晶ではにゃいかと言っているにゃ。』
エネルギーそのものの結晶、嫌な予感しかしない。
皆に話すのは、もう少し調べてからの方が良いだろう。
グリムも同じ事を考えていた様で、浩司もその意見に頷いていた。
暫くして、ロダン侯爵が戻って来ると
「拓殿、赤いハイオーガを倒した所に連れて行って貰えないだろうか。」
ロダン侯爵の息子が変身したハイオーガだ。
全員で、最後に退治した所まで行くと、赤い砂の山が有った。
ロダン侯爵が近付き、モーゼスさん、ジークフリートさんが付きそう。
ロダン侯爵がモーゼスさんから剣を受け取ると
「バカ者が。先に行っていろ。」
そう言って剣を砂の山に刺し、黙ったまま立っていた。
手に入れた短剣4本は俺とトリス練成術師、ヨギ魔道師が受け取る事にした。
国に提出してしまうと兵器として使われる可能性が高い為、渡さない方が良いとのヨギ魔道師の判断もある。
「あいつ等に渡すより、我々が調べた方がずっと意味が有る。」
宮廷魔道師のトップだったのに、随分と国を低く見ている。
ただ俺もこんな技術を国に渡したら、無理やり軍に使用する未来しか想像できない。
何とか叩き潰す方向で研究を進めたいと思う。
他にも、気配を消すのに使っていた魔道具は5個。拾って俺が受け取っている。
俺が作った気配を消す魔道具は、複数の魔石で固定した結界を作るが
この魔道具は、1つだけで周囲の気配を消し、自由に動く事も出来る。
闇魔法を持っている人が行う気配を消しと同じだ。
囲った内部の気配を消すのと、周囲の気配を消すのでは魔法陣的に別物だ。
闇の魔道結晶を使っている上、描かれている魔法陣は細かく同じのを作るのは大変だろう。
ここで待ち伏せをされるのは予想外だったが、悪い事ばかりではない。
お陰で、奴等が使っていた魔道具の短剣を手に入れる事が出来た。」
ヨギ魔道師が魔道具の短剣を俺に渡す。
柄の部分に付いたコアには、見た事のない魔法陣が描かれている。そして何よりも、
「この短剣、金属で出来ていない。
何かの結晶体とでも言えば良いのか。」
目に魔力を集めてウルトラアイで短剣を見ているが、禍々しいオーラが短剣の素材そのものから発生されている。
何かのエネルギーを濃縮して固めた様な何とも言えない感じが気持ち悪い。
先ずは、柄にはめられているコアを外す為に練成術を使うと、短剣が脈動し内包されていたエネルギーが解放される。
コアは砕け散り短剣は消失した。
直ぐに周囲にシールドを張ると、大量のエネルギーが空に向けて放出された。
まるで魔力暴走が起きた時の様だ。
「大丈夫か。」
浩司やガラが俺の所に駆け寄って来てくれたが、問題は無い。
しかし、せっかくの短剣を1本失ってしまった。
『短剣が何かの結晶という拓の推理は正しい様じゃな。
そのエネルギーをコアの力で無理やり肉体に変換させハイオーガにしているのじゃろう。』
『リッチがエネルギーそのものの結晶ではにゃいかと言っているにゃ。』
エネルギーそのものの結晶、嫌な予感しかしない。
皆に話すのは、もう少し調べてからの方が良いだろう。
グリムも同じ事を考えていた様で、浩司もその意見に頷いていた。
暫くして、ロダン侯爵が戻って来ると
「拓殿、赤いハイオーガを倒した所に連れて行って貰えないだろうか。」
ロダン侯爵の息子が変身したハイオーガだ。
全員で、最後に退治した所まで行くと、赤い砂の山が有った。
ロダン侯爵が近付き、モーゼスさん、ジークフリートさんが付きそう。
ロダン侯爵がモーゼスさんから剣を受け取ると
「バカ者が。先に行っていろ。」
そう言って剣を砂の山に刺し、黙ったまま立っていた。
手に入れた短剣4本は俺とトリス練成術師、ヨギ魔道師が受け取る事にした。
国に提出してしまうと兵器として使われる可能性が高い為、渡さない方が良いとのヨギ魔道師の判断もある。
「あいつ等に渡すより、我々が調べた方がずっと意味が有る。」
宮廷魔道師のトップだったのに、随分と国を低く見ている。
ただ俺もこんな技術を国に渡したら、無理やり軍に使用する未来しか想像できない。
何とか叩き潰す方向で研究を進めたいと思う。
他にも、気配を消すのに使っていた魔道具は5個。拾って俺が受け取っている。
俺が作った気配を消す魔道具は、複数の魔石で固定した結界を作るが
この魔道具は、1つだけで周囲の気配を消し、自由に動く事も出来る。
闇魔法を持っている人が行う気配を消しと同じだ。
囲った内部の気配を消すのと、周囲の気配を消すのでは魔法陣的に別物だ。
闇の魔道結晶を使っている上、描かれている魔法陣は細かく同じのを作るのは大変だろう。
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