異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

文字の大きさ
上 下
571 / 761

571お披露目会2

しおりを挟む
最後にドレスのお披露目。
これにも細工をして、ジェニファーさんやロビンさん用にと考えていたのだが

「ここまでのとは思っていなかったわ。凄く綺麗だけど、これは私達では着れないかな。」
「そうね、これを着たら貴族絡みの面倒に巻き込まれる未来しか想像できないわ。」

と言われ、せっかく作ったが倉庫に眠っていた。

「サリナに着てもらったらどうかしら。王女なら、このくらい目立っても問題ないでしょ。」
「そうね。拓ちゃんがせっかく作ったのに、倉庫に放置しておくのも勿体無いしね。」

とジェニファーさんとロビンさんの意見で、サリナ姫に着てもらって登場してもらう。

「エスコートはヨハン王子に任せたらどうだ。せっかくだから、少し踊ってもらうのも良いかもな。」

2人をくっつけようと世話やきおばちゃんと化している浩司だが、良い考えかもしれない。
光沢のある白いドレス。ヨハン王子にエスコートされて部屋の中央まで来ると、胸に付いているペンダントに手を沿え魔力を流す。
白いドレスが、うっすらと輝きながら色が変化する。
ドレスを赤や青や黄色に変化させながら華麗に踊るサリナ姫とヨハン王子。
踊りを終えて、優雅に一礼する。
本当に、映画の1シーンを見ている様だった。

「この様な素晴らしいドレスを着させてくれてありがとうございます。」

サリナ姫が、何時もと違い優雅な動作で俺に礼をするので、対応に困ってしまう。

「凄く綺麗だった。このドレスを着て、こんなに優雅なダンスを見れるとは思いませんでした。想像していたより、ずっと良い。」
「そこまで褒められると照れてしまうわ。
 それにしても、このドレスは始めてみるデザインね。シンプルで落ち着いているけど上品で。
 色が変わらなくても十分に素敵なドレスよ。」

この世界のドレスは、飾りが凄い。
それも良いが、こんなスっとした服も良いだろう。
俺の要望を、浩司が絵に書き出してくれたから出来たのだが・・・

「倉庫に置いておいたので申し訳ありませんが、舞踏会でもそれを着ませんか。
 少しサイズを合わせれば、問題なく着れそうですし。」

ロビンさんに合わせて作ったドレスを着ているので、少し大きめのサイズになってしまっている・・・特に胸の辺り。
後は丈が少し長いので、詰めたほうが良い。
俺は服のことは良く分からないが、この位なら修正可能な範囲ではないだろうか。
駄目なら生地は未だ残っているので、新しく作り直せば良いだろう。と考えたが

「それは駄目よ。流石に、ここまで凄いドレスを受け取れる訳がないじゃない。」

確かに良い出来だと思うが、実際は興味本位の魔道具作りなんだが。
ドレス作りは何時もの服屋にデザインと布を持ち込んで作ってもらっただけだ。

「とは言っても、このまま倉庫に眠らせておくのも勿体無いしな。」

ジェニファーさんとロビンさんには着るのを断られてしまい、
面倒ごとに巻き込まれると言われてしまうと、他の女性に渡すのも問題になってしまう。
本当に、サリナ姫に似合っていたのに勿体無いな。

「拓。俺にドレスを買わせてくれないか。サリナさんにプレゼントさせて欲しい。」

ヨハン王子からサリナ姫へのプレゼントか。凄く良いかもしれない。
サリナ姫も「それなら」と頷いている。

世話やきおばちゃんと化している浩司が親指を立ててサムズアップをしているので、多分『良くやった』と言っているのだろう。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!

nineyu
ファンタジー
 男は絶望していた。  使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。  しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!  リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、  そんな不幸な男の転機はそこから20年。  累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル 異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった 孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。 5レベルになったら世界が変わりました

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?

歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。 それから数十年が経ち、気づけば38歳。 のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。 しかしーー 「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」 突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。 これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。 ※書籍化のため更新をストップします。

スキル【僕だけの農場】はチートでした~辺境領地を世界で一番住みやすい国にします~

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
旧題:スキル【僕だけの農場】はチートでした なのでお父様の領地を改造していきます!! 僕は異世界転生してしまう 大好きな農場ゲームで、やっと大好きな女の子と結婚まで行ったら過労で死んでしまった 仕事とゲームで過労になってしまったようだ とても可哀そうだと神様が僕だけの農場というスキル、チートを授けてくれた 転生先は貴族と恵まれていると思ったら砂漠と海の領地で作物も育たないダメな領地だった 住民はとてもいい人達で両親もいい人、僕はこの領地をチートの力で一番にしてみせる ◇ HOTランキング一位獲得! 皆さま本当にありがとうございます! 無事に書籍化となり絶賛発売中です よかったら手に取っていただけると嬉しいです これからも日々勉強していきたいと思います ◇ 僕だけの農場二巻発売ということで少しだけウィンたちが前へと進むこととなりました 毎日投稿とはいきませんが少しずつ進んでいきます

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~

冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。  俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。 そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・ 「俺、死んでるじゃん・・・」 目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。 新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。  元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

処理中です...