異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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562ヨーゼフさんの立場

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ついでにと出発前にヨーゼフさんの店により、これから向かう村について話し
通常の半額以下の料金で護衛を行うので、村人に種や苗を売られてみてはどうかと誘ってみると

「村が襲われ、ギルドに依頼を出した話は伺っています。
 退治された後で伺おうと思っていました。
 OZ、アーク、クリームが対応する上、護衛として付いてくれるのなら同行させてもらいます。」

お互いにメリットが有る小遣い稼ぎをさせてもらうことにしたのだが、
ヨーゼフさんが店の外にいるサリナ姫達を見た時は、何とも言えない表情をした上
荷物が有るので馬車に乗っていたのだが、サリナ姫やヨハン王子、ブルネリ公爵、ロダン侯爵までが横を歩いているので本当に肩身が狭そうにしていた。
部下を1名連れてきていたが、このメンバーが分かったのだろう。
護衛を依頼している立場だが、ヨーゼフさんを1人馬車に残し歩いていた。


目的の村に付くと、荒らされた畑が広がっている。

「これだけ荒らされているのに、国は動いてくれないのか。
 以前のアマメの時も、冒険者に依頼していたよな。」

アマメを一言でいうなら巨大Gだ。1mを超える大きさがある。
1匹では強くは無いが、あの時は大量発生していてBランクの魔獣レベルになっていた。
浩司が疑問に思うのも無理は無く、俺も国が動く基準が分かっていない。

「そう言われると耳が痛いが、基本的な自治は村や町で行うことになっている。
 国は、村では対応できない場合にのみ兵士を出す。
 後で記録を見せてもらったが、あれだけの大量発生では国が動くべき状態だった。
 ただ 村人もあれだけのアマメが発生していたとは思って無く、正しい判断が出来なかった。
 今回もラッターによる被害なので、国が動くことは無いだろう。」

問題は、その判断をどうやっているのかだが、ここで細かく確認しても仕方がない。
他の騎士団は分からないが、バラン将軍の騎士団は本当に頑張って働いているのを見ている。
全てに対応するのは難しい事だとは思うが、税金を払わされても助けてもらえないのは問題だろう。

村長には、とても感謝された。
ギルドに依頼を出したものの受付で金額について一言いわれて、自分達で毎日見張りを立てていたが、上手く行かないらしい。
こちらからの要求した討伐した魔獣の処理は村人に行ってもらう件は問題なく受理された。

ヨーゼフさんは村に残り種や苗木の販売を行うのだが、興味を持ったサリナ姫、ヨハン王子、ブルネリ公爵が手伝に回る。
更に、バラン将軍とガゼルス将軍のオマケつき。
ロダン侯爵は俺達と魔獣退治に来るが、サリナ姫達の護衛にモーゼスさんとジークフリートさんを付けた。
「ありがとうございます」と言うヨーゼフさんは、何か諦めたかの様な顔をしている。

そんなヨーゼフさんを置いて、ラッター退治に向かうと

「ここは俺達の腕の見せ所だな。
 トムとダニエルは盾を構えて、他は隠れていてくれ。」

ニコラスさんがストレッチをしながら指示を出してくる。
横でアクセルさんも体を解している。

「ニコラス、変に張り切りすぎるなよ。
 フェリックス、俺達が隠れられる様な土の壁を作ってくれないか。」

ジークさんに言われ、フェリックスさんがロックウォールで全員を囲む様に壁を作り上げる。

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