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549まさかのメンバー
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朝から、俺がソワソワしていると
「拓、そろそろ落ち着け。お前がオーナーなんだからどっしり構えてろ。」
ガラから既に何度目かの注意を受けた。
今日は、ブルネリ公爵領から、王の木と王妃の木、カレー工場で働いてくれる獣人の人達に、カレー専門店の料理長をしてもらうジャンさんがやってくる。
皆が来れば、やっと工場と店がオープンだ。
更に、トリス練成術士がラグテルの町に工房を構えるので、活動拠点を完全にラグテルの町に移す事にした。
ブルネリ公爵領の工房は息子に譲り、ガラの許可を得て奥さんも一緒に生活することになっている。
宿舎の準備は大丈夫だろうか。
木を植える場所の広さは大丈夫だろうか。
カレー工場の設備は大丈夫だろうか。
カレー専門店の状態は大丈夫だろうか。
トリス練成術士の奥さんを迎える準備は大丈夫だろうか。
アークとクリームが道案内兼、護衛を勤めてくれている。
商人のパウロさんやヨーゼフさんも一緒に来る予定だ。
名前だけだがオーナーという肩書きが有ると妙に緊張する。
しばらくすると、町の門の方から大きな木が近付いて来る。
「浩司、居るはずのない人が見るのけど。おかしいよね。」
「何故か俺の目にも、そのおかしい人が見えているよ。」
俺達の前で馬から降りた2人の男は、冒険者の格好をしたバラン将軍とガゼルス将軍。
続いてロダン侯爵の部下、モーゼスさんとジークフリードさんまで
そして、止まった馬車の中から降りてきた人が
「木を運んで来たぞ。それから工場で働く人達も全員無事に到着だ。」
「ここがラグテルの町か。良い所ね。
皆さん、こんにちは。どう、拓ちゃん驚いた?」
どうって、何でヨハン王子とサリナ姫が居るんだ?
他にもブルネリ公爵、ロダン侯爵、ヨギ魔道士まで馬車から下りてきた。
皆さんの格好を見ると、商人に化けているのだろうか?
ニックさんが皆の対応をしているが、一応王族や貴族というのは隠している設定みたいだ。
護衛の冒険者を見れば、バラン将軍の部下と、ブルネリ公爵の兵士。
ブルネリ公爵の兵士は盾を布で包んでいるが、俺が作ったミスリルの盾だ。
本当に、こちらの御一行様は何を考えているのだろうか。
パウロさんやヨーゼフさん、ジャン料理長達も一緒に居るが、疲れているみたいだ。
長旅より、このメンバーの為だろう。
トリス練成術師が女性を連れているので、奥さんだろうか。
「始めまして。トリスの妻のヨーコです。何時も主人がお世話になっています。」
日に焼けた健康そうな女性だった。
「幼馴染でね。私と違って良く畑仕事をしているよ。」
トリス練成術師の話は納得だ。こう言っては何だが、確かに農作業が似合いそうだ。
先に家で休まれるか聞いてみたが、
「移植を手伝わせてもらっても良いかしら。馬車に積む時も手伝ったのよ。
それに王の木と王妃の木なんて滅多に触れるものじゃないし。」
そのまま、作業を手伝ってくれる事になった。
行列の最後はカレー工場で働いてくれる獣人の人達。大人は歩き、子供は馬車に乗っていた。
犬族のカインさんと熊族のベックさんが前に出て来て
「「これから宜しくお願いします。」」
俺に挨拶をすると、他の全員が頭を下げる。
「こちらこそ、宜しくお願いします。」
挨拶を終えカインさんとベックさんに小声で、ブルネリ公爵以外の人達について聞いてみると
「ブルネリ公爵の親しくされている商人の方々と聞いています。
ブルネリ公爵は、こちらにいらっしゃるニック様と話をする必要があり立場を偽っているそうです。」
ブルネリ公爵は仕方ないとして、サリナ姫達は素性はばれていないのか。
イルミネーションのパレードに出ているといっても、はっきりとは認識していないのだろう。
「拓、そろそろ落ち着け。お前がオーナーなんだからどっしり構えてろ。」
ガラから既に何度目かの注意を受けた。
今日は、ブルネリ公爵領から、王の木と王妃の木、カレー工場で働いてくれる獣人の人達に、カレー専門店の料理長をしてもらうジャンさんがやってくる。
皆が来れば、やっと工場と店がオープンだ。
更に、トリス練成術士がラグテルの町に工房を構えるので、活動拠点を完全にラグテルの町に移す事にした。
ブルネリ公爵領の工房は息子に譲り、ガラの許可を得て奥さんも一緒に生活することになっている。
宿舎の準備は大丈夫だろうか。
木を植える場所の広さは大丈夫だろうか。
カレー工場の設備は大丈夫だろうか。
カレー専門店の状態は大丈夫だろうか。
トリス練成術士の奥さんを迎える準備は大丈夫だろうか。
アークとクリームが道案内兼、護衛を勤めてくれている。
商人のパウロさんやヨーゼフさんも一緒に来る予定だ。
名前だけだがオーナーという肩書きが有ると妙に緊張する。
しばらくすると、町の門の方から大きな木が近付いて来る。
「浩司、居るはずのない人が見るのけど。おかしいよね。」
「何故か俺の目にも、そのおかしい人が見えているよ。」
俺達の前で馬から降りた2人の男は、冒険者の格好をしたバラン将軍とガゼルス将軍。
続いてロダン侯爵の部下、モーゼスさんとジークフリードさんまで
そして、止まった馬車の中から降りてきた人が
「木を運んで来たぞ。それから工場で働く人達も全員無事に到着だ。」
「ここがラグテルの町か。良い所ね。
皆さん、こんにちは。どう、拓ちゃん驚いた?」
どうって、何でヨハン王子とサリナ姫が居るんだ?
他にもブルネリ公爵、ロダン侯爵、ヨギ魔道士まで馬車から下りてきた。
皆さんの格好を見ると、商人に化けているのだろうか?
ニックさんが皆の対応をしているが、一応王族や貴族というのは隠している設定みたいだ。
護衛の冒険者を見れば、バラン将軍の部下と、ブルネリ公爵の兵士。
ブルネリ公爵の兵士は盾を布で包んでいるが、俺が作ったミスリルの盾だ。
本当に、こちらの御一行様は何を考えているのだろうか。
パウロさんやヨーゼフさん、ジャン料理長達も一緒に居るが、疲れているみたいだ。
長旅より、このメンバーの為だろう。
トリス練成術師が女性を連れているので、奥さんだろうか。
「始めまして。トリスの妻のヨーコです。何時も主人がお世話になっています。」
日に焼けた健康そうな女性だった。
「幼馴染でね。私と違って良く畑仕事をしているよ。」
トリス練成術師の話は納得だ。こう言っては何だが、確かに農作業が似合いそうだ。
先に家で休まれるか聞いてみたが、
「移植を手伝わせてもらっても良いかしら。馬車に積む時も手伝ったのよ。
それに王の木と王妃の木なんて滅多に触れるものじゃないし。」
そのまま、作業を手伝ってくれる事になった。
行列の最後はカレー工場で働いてくれる獣人の人達。大人は歩き、子供は馬車に乗っていた。
犬族のカインさんと熊族のベックさんが前に出て来て
「「これから宜しくお願いします。」」
俺に挨拶をすると、他の全員が頭を下げる。
「こちらこそ、宜しくお願いします。」
挨拶を終えカインさんとベックさんに小声で、ブルネリ公爵以外の人達について聞いてみると
「ブルネリ公爵の親しくされている商人の方々と聞いています。
ブルネリ公爵は、こちらにいらっしゃるニック様と話をする必要があり立場を偽っているそうです。」
ブルネリ公爵は仕方ないとして、サリナ姫達は素性はばれていないのか。
イルミネーションのパレードに出ているといっても、はっきりとは認識していないのだろう。
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