528 / 709
528VSガゼルス将軍
しおりを挟む
ガゼルス将軍と向かい合って立っているが、威圧感がある。
これから行うのは、只の練習試合だというのに怖いな。
「両者前へ。」「礼。」「始め。」
バラン将軍の掛け声で試合が始まった。
俺は直ぐに後ろに跳びのいたが、ガゼルス将軍からは攻撃を仕掛けて来なかった。
それどころか、後ろに飛びのいた俺をみてニヤリと笑っている。
『どうやら、気配を消した拓と戦いたいみたいじゃな。特訓の成果を見せてやれ。』
今の俺の実力を試させてもらう。
「レイアロー」
闇の魔力で覆ったのも混ぜた大量の光の矢を放ったが、簡単に避けられてしまった。
ガゼルス将軍に効果は無いと思っていたが、剣も使わずに避けられるとは。
「流石ですね。なら、行かせてもらいます。」
「望む所だ。来い。」
俺は闇の魔力を纏い気配を消す。
そして、覆い隠す方法から周囲に溶け込ませる気配の消し方に移行し攻撃を仕掛ける。
合わせて、ダークマインドやレイアローを繰り出していく。
******(ガゼルス将軍)
拓殿から貰った魔力の流れを阻害する魔道具の訓練で、魔力感知能力がかなり上がっている。
前回戦った時より、容易くレイアローを避ける事が出来る。
腕試しか、拓殿でも通常の方法で気配を消した位では今の私には効果は無いぞ。
「何だとっ」
危なかった。まさか、連続で気配の消し方を変えられるとは思わなかった。
何とか防いだが、成長しているのは拓殿も同じか。
気配を消す2種類の方法を連続で使い緩急を付けられると、今の状態でも厳しい。
おまけに、並行して光魔法や闇魔法を放ってくるとは本当に嫌らしい。
しかし、直近であれば何とか気配を掴める。
ならば、距離を取られて気配を掴めなくなる前に、攻撃を仕掛けて接近戦に持ち込む。
******(拓)
強くなっていると分かっていたが、2段階の気配の消し方を使っても相手にならない。
体力強化とシールドを駆使して、攻撃を何とか防いでいるが接近戦は厳しいな。
ガゼルス将軍はこのまま接近戦で勝負をつけたいだろうが、まだ試せる事は有る。
剣の攻撃をシールドで防ぎながら、腕の付け根や肘、膝に小さいシールドを闇の魔力で覆って配置し動きのタイミングをずらして距離を取る。
******(ガゼルス将軍)
本当に、嫌らしい攻撃をする。
拓殿の強さは、魔力量の多さだけでなく、この魔法の使い方だ。
接近戦に持ち込もうとして、こんなに簡単に距離を取られたのは初めてだ。
しかし、十分に戦えている。
拓殿は未だ秘策が有りそうだが、それでも私が勝つ。
拓殿が攻撃を仕掛けてきた。どんな手で来ても近付けば全ての気配を掴んでみせる。
「なっ、これは。」
気配を消した拓殿が分かれた。
何人にも分かれた拓殿に攻撃を仕掛けられた。
手当たり次第に攻撃を放ったが、気が付いた時には拓殿の剣が私の喉元に当てられていた。
「私の負けだ。」
私が両手を上げ、拓殿の勝ちが決まった。
本当に、拓殿は面白い。
******(拓)
勝敗が決まると、訓練場が歓声に包まれた。
ガゼルス将軍と握手をして、訓練場を後にする。
『闇分身の術が決まったな。見事じゃった。』
本当に、決まって良かった。
闇の魔力を飛ばして、分身している様に相手に感じさせる通称『闇分身の術』。
今出来る、俺の最大の攻撃手段だ。
『闇分身の術まで使う事になるとは思わなかったにゃ。
連続した2段階の気配消しが簡単に破られるにゃんて残念にゃ。』
ヤマトとしては、自分が教えてた技を破られたのが残念なのだろう。
俺の武術の腕が上がれば少しは戦えるのだろうが、才能がないからな。
これから行うのは、只の練習試合だというのに怖いな。
「両者前へ。」「礼。」「始め。」
バラン将軍の掛け声で試合が始まった。
俺は直ぐに後ろに跳びのいたが、ガゼルス将軍からは攻撃を仕掛けて来なかった。
それどころか、後ろに飛びのいた俺をみてニヤリと笑っている。
『どうやら、気配を消した拓と戦いたいみたいじゃな。特訓の成果を見せてやれ。』
今の俺の実力を試させてもらう。
「レイアロー」
闇の魔力で覆ったのも混ぜた大量の光の矢を放ったが、簡単に避けられてしまった。
ガゼルス将軍に効果は無いと思っていたが、剣も使わずに避けられるとは。
「流石ですね。なら、行かせてもらいます。」
「望む所だ。来い。」
俺は闇の魔力を纏い気配を消す。
そして、覆い隠す方法から周囲に溶け込ませる気配の消し方に移行し攻撃を仕掛ける。
合わせて、ダークマインドやレイアローを繰り出していく。
******(ガゼルス将軍)
拓殿から貰った魔力の流れを阻害する魔道具の訓練で、魔力感知能力がかなり上がっている。
前回戦った時より、容易くレイアローを避ける事が出来る。
腕試しか、拓殿でも通常の方法で気配を消した位では今の私には効果は無いぞ。
「何だとっ」
危なかった。まさか、連続で気配の消し方を変えられるとは思わなかった。
何とか防いだが、成長しているのは拓殿も同じか。
気配を消す2種類の方法を連続で使い緩急を付けられると、今の状態でも厳しい。
おまけに、並行して光魔法や闇魔法を放ってくるとは本当に嫌らしい。
しかし、直近であれば何とか気配を掴める。
ならば、距離を取られて気配を掴めなくなる前に、攻撃を仕掛けて接近戦に持ち込む。
******(拓)
強くなっていると分かっていたが、2段階の気配の消し方を使っても相手にならない。
体力強化とシールドを駆使して、攻撃を何とか防いでいるが接近戦は厳しいな。
ガゼルス将軍はこのまま接近戦で勝負をつけたいだろうが、まだ試せる事は有る。
剣の攻撃をシールドで防ぎながら、腕の付け根や肘、膝に小さいシールドを闇の魔力で覆って配置し動きのタイミングをずらして距離を取る。
******(ガゼルス将軍)
本当に、嫌らしい攻撃をする。
拓殿の強さは、魔力量の多さだけでなく、この魔法の使い方だ。
接近戦に持ち込もうとして、こんなに簡単に距離を取られたのは初めてだ。
しかし、十分に戦えている。
拓殿は未だ秘策が有りそうだが、それでも私が勝つ。
拓殿が攻撃を仕掛けてきた。どんな手で来ても近付けば全ての気配を掴んでみせる。
「なっ、これは。」
気配を消した拓殿が分かれた。
何人にも分かれた拓殿に攻撃を仕掛けられた。
手当たり次第に攻撃を放ったが、気が付いた時には拓殿の剣が私の喉元に当てられていた。
「私の負けだ。」
私が両手を上げ、拓殿の勝ちが決まった。
本当に、拓殿は面白い。
******(拓)
勝敗が決まると、訓練場が歓声に包まれた。
ガゼルス将軍と握手をして、訓練場を後にする。
『闇分身の術が決まったな。見事じゃった。』
本当に、決まって良かった。
闇の魔力を飛ばして、分身している様に相手に感じさせる通称『闇分身の術』。
今出来る、俺の最大の攻撃手段だ。
『闇分身の術まで使う事になるとは思わなかったにゃ。
連続した2段階の気配消しが簡単に破られるにゃんて残念にゃ。』
ヤマトとしては、自分が教えてた技を破られたのが残念なのだろう。
俺の武術の腕が上がれば少しは戦えるのだろうが、才能がないからな。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
153
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる