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526準備
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「カンパーイ」
イルミネーションは未だ行っているが、パレードが無事に終わり貴族の私兵の方々への慰労会が開かれた。
私兵を出してくれた貴族の方々も顔を出している。
ブルネリ公爵やサリナ姫、ヨハン王子も参加し、貴族だけでなく、今回護衛をしてくれた私兵の人達の挨拶にも答えていた。
OZは彼等に紹介されて一緒に警護をしていた訳ではないので、少しだけ覗いて何時もの屋上からイルミネーションを見ている。
「やっと、おちついてイルミネーションを見られるな。」
「しかし、何故何も行動を起こさなかった。」
「流石に、あのメンバーを相手に太刀打ち出来ないと思ったんじゃねぇか。」
「いや、ハイオーガになれるのなら、十分に攻撃をする事が出来ただろ。」
無事に済んだというのに、何かしっくりとしない。
「相手が何を考えているのかは分からないが、無事に終わって良かったじゃないか。
難しい顔をしてないで、今は楽しもうぜ。」
浩司が俺の頭を叩く。
この感じ、何となく久しぶりの様な気がする。
クロイツ伯爵やロダン侯爵達が来た所で、無事に終わった事を祝って皆で乾杯をした。
時々、オリバー隊長や部下の方々が気を使って顔を出してくれるので、ホットチョコレートを用意して少し休んでもらった。
次の日は、朝はゆっくりさせて貰おうと考えていたが、扉を叩く音で起された。
扉を開けると、普段と雰囲気の違うジェニファーさんとロビンさん。
「遅くなったけど準備が出来たわ。こんな感じでどうかしら。」
「緊張するわね。」
2人共、新しい服を着て嬉しそうにしている。
《何か出掛ける約束をしていたっけ?》
寝ぼけた頭で思い出そうとしていると、
「もしかして、フィギュアの作成ですか。」
俺の後ろから浩司が2人に話しかける。
すっかり忘れていた。綺麗に着飾って、ここまで力を入れられると失敗は出来ないな。
急いで朝食を食べると、ガラスの塊を取り出し、先ずはジェニファーさんのフィギュアから作り始めた。
ポーズをとってもらうのは1時間ほどだが、そのあとは細かい修正を行う。
時々、確認するのでジェニファーさんには部屋で寛いで待っていてもらう。
気持ち胸を大きくして、ウェストは細く。
最後に浩司に手伝ってもらい、魔力でガラスに青色を付ける。
「凄く綺麗。ありがとう。」
ジェニファーさんも自分のフィギュアを気に入ってくれたみたいだ。
続けて、ロビンさん番だ。
出来上がった2人のフィギュアを見たブルネリ公爵の
「あ~、拓殿。私達の分を作る時間は有るかな。当然、制作料は支払う。」
という依頼で、ブルネリ公爵、サリナ姫やヨハン王子、クロイツ伯爵、ロダン侯爵達の分も作る事になった。
そうなると、当然の様にヨギ魔道師もやってきて自分のフィギュアを強請る。
ただし、ブルネリ公爵達からお金を取ると皆が気を使うので、何時もお世話になっているお礼として無料とした。
カレー工場の宣伝として試しに作ったのが何故こうなるのだろう。
年末まで俺のフィギュア作りは続いてしまった。
それにしても、全員 俺が造る程度の作品に気合を入れすぎだ。
この気合いに見合う作品になったかは分からないが、気に入ってくれたみたいでホッとした。
イルミネーションは未だ行っているが、パレードが無事に終わり貴族の私兵の方々への慰労会が開かれた。
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ブルネリ公爵やサリナ姫、ヨハン王子も参加し、貴族だけでなく、今回護衛をしてくれた私兵の人達の挨拶にも答えていた。
OZは彼等に紹介されて一緒に警護をしていた訳ではないので、少しだけ覗いて何時もの屋上からイルミネーションを見ている。
「やっと、おちついてイルミネーションを見られるな。」
「しかし、何故何も行動を起こさなかった。」
「流石に、あのメンバーを相手に太刀打ち出来ないと思ったんじゃねぇか。」
「いや、ハイオーガになれるのなら、十分に攻撃をする事が出来ただろ。」
無事に済んだというのに、何かしっくりとしない。
「相手が何を考えているのかは分からないが、無事に終わって良かったじゃないか。
難しい顔をしてないで、今は楽しもうぜ。」
浩司が俺の頭を叩く。
この感じ、何となく久しぶりの様な気がする。
クロイツ伯爵やロダン侯爵達が来た所で、無事に終わった事を祝って皆で乾杯をした。
時々、オリバー隊長や部下の方々が気を使って顔を出してくれるので、ホットチョコレートを用意して少し休んでもらった。
次の日は、朝はゆっくりさせて貰おうと考えていたが、扉を叩く音で起された。
扉を開けると、普段と雰囲気の違うジェニファーさんとロビンさん。
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「緊張するわね。」
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すっかり忘れていた。綺麗に着飾って、ここまで力を入れられると失敗は出来ないな。
急いで朝食を食べると、ガラスの塊を取り出し、先ずはジェニファーさんのフィギュアから作り始めた。
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時々、確認するのでジェニファーさんには部屋で寛いで待っていてもらう。
気持ち胸を大きくして、ウェストは細く。
最後に浩司に手伝ってもらい、魔力でガラスに青色を付ける。
「凄く綺麗。ありがとう。」
ジェニファーさんも自分のフィギュアを気に入ってくれたみたいだ。
続けて、ロビンさん番だ。
出来上がった2人のフィギュアを見たブルネリ公爵の
「あ~、拓殿。私達の分を作る時間は有るかな。当然、制作料は支払う。」
という依頼で、ブルネリ公爵、サリナ姫やヨハン王子、クロイツ伯爵、ロダン侯爵達の分も作る事になった。
そうなると、当然の様にヨギ魔道師もやってきて自分のフィギュアを強請る。
ただし、ブルネリ公爵達からお金を取ると皆が気を使うので、何時もお世話になっているお礼として無料とした。
カレー工場の宣伝として試しに作ったのが何故こうなるのだろう。
年末まで俺のフィギュア作りは続いてしまった。
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