521 / 759
521水と光の劇団:虹
しおりを挟む
次の日は「水と光の劇団:虹」の講演
終わった後、ブルネリ公爵領に居る知り合いに配るチケットを受け取ったが、残りのチケットが完売しているらしい。
「我儘を聞いて頂き、ありがとうございます。」
エチゴさんがチケットを受け取ると
「とんでもないです。毎年、見に来てくれて本当に有り難いと思っています。
来年も用意しておきますので是非とも見に来て下さい。」
丁寧な挨拶をされていた。
これだけ売れているとなると、迷惑なお願いだっただろうか。
俺が心配していると、グリムとヤマトが話しかけてくる。
『言うなれば、OZは劇団だけでなく、ロダン侯爵領の恩人でもあるからな。
その知り合いに、劇を見て欲しいと思っておるのじゃろう。』
『拓は立場による力関係を気にし過ぎじゃ。素直に喜ぶといいにゃ。』
俺の考え過ぎか。俺って性格が捻くれているのかもしれないと思っていると
浩司が、「拓ちゃんの真面目な所好きだな。」そう言って俺の頭に軽く叩いて来るのが嬉しかった。
内輪のイルミネーションは終わり、貴族がやって来る。
俺達はサリナ姫達と屋敷の上からやって来る貴族達を眺めていると、
バラキエ侯爵も陰から貴族を見ているのが見えた。
義手、義足の4人は貴族を迎える為に入口に立って貴族を出迎えている。
パーティの前に義手、義足の説明を行う為、多くの貴族が腕を失っていたり、足を失っている人を連れてきている。
そして、出迎えている4人を見ると握手を求めたりしていた。
「皆、義手や義足に興味を持っているのね。」
「実際、貴族の護衛をする立場で手足を失う人も多いからな。
皆、何とかしてやりたいと思っているのだろう。」
サリナ姫とヨハン王子がそう言ってはいるが、正直こんなに手足を失った人が来るとは思わなかった。
******(片足を失った冒険者)
貴族の方々が来られる日、ブルネリ公爵から依頼を受けた。
「君達の事を紹介させてもらえないだろうか。
義手や義足を説明する場は設けているが、事前に実物を見て貰いたいと思っている。
ただ、晒し者の様な気分になるのであれば、断ってもらっても構わない。」
公爵から直々に言われ断れる訳もないが、それが俺達がここに来た目的なので引き受けた。
結構な数の貴族の方々が、腕を失っていたり、足を失っている人を連れてきている。
普通なら俺達が話す事も無い様な上の方々なのだろう。
その人達が、俺達を見て
「これが、義手、義足か。今日は、宜しく頼む。」
挨拶をされるだけでなく、握手を求めたりする。
手足を失った事がどれだけ大変か俺達は実際に分かっている。
出来れば彼等の生活が良くなって欲しいと思う。
終わった後、ブルネリ公爵領に居る知り合いに配るチケットを受け取ったが、残りのチケットが完売しているらしい。
「我儘を聞いて頂き、ありがとうございます。」
エチゴさんがチケットを受け取ると
「とんでもないです。毎年、見に来てくれて本当に有り難いと思っています。
来年も用意しておきますので是非とも見に来て下さい。」
丁寧な挨拶をされていた。
これだけ売れているとなると、迷惑なお願いだっただろうか。
俺が心配していると、グリムとヤマトが話しかけてくる。
『言うなれば、OZは劇団だけでなく、ロダン侯爵領の恩人でもあるからな。
その知り合いに、劇を見て欲しいと思っておるのじゃろう。』
『拓は立場による力関係を気にし過ぎじゃ。素直に喜ぶといいにゃ。』
俺の考え過ぎか。俺って性格が捻くれているのかもしれないと思っていると
浩司が、「拓ちゃんの真面目な所好きだな。」そう言って俺の頭に軽く叩いて来るのが嬉しかった。
内輪のイルミネーションは終わり、貴族がやって来る。
俺達はサリナ姫達と屋敷の上からやって来る貴族達を眺めていると、
バラキエ侯爵も陰から貴族を見ているのが見えた。
義手、義足の4人は貴族を迎える為に入口に立って貴族を出迎えている。
パーティの前に義手、義足の説明を行う為、多くの貴族が腕を失っていたり、足を失っている人を連れてきている。
そして、出迎えている4人を見ると握手を求めたりしていた。
「皆、義手や義足に興味を持っているのね。」
「実際、貴族の護衛をする立場で手足を失う人も多いからな。
皆、何とかしてやりたいと思っているのだろう。」
サリナ姫とヨハン王子がそう言ってはいるが、正直こんなに手足を失った人が来るとは思わなかった。
******(片足を失った冒険者)
貴族の方々が来られる日、ブルネリ公爵から依頼を受けた。
「君達の事を紹介させてもらえないだろうか。
義手や義足を説明する場は設けているが、事前に実物を見て貰いたいと思っている。
ただ、晒し者の様な気分になるのであれば、断ってもらっても構わない。」
公爵から直々に言われ断れる訳もないが、それが俺達がここに来た目的なので引き受けた。
結構な数の貴族の方々が、腕を失っていたり、足を失っている人を連れてきている。
普通なら俺達が話す事も無い様な上の方々なのだろう。
その人達が、俺達を見て
「これが、義手、義足か。今日は、宜しく頼む。」
挨拶をされるだけでなく、握手を求めたりする。
手足を失った事がどれだけ大変か俺達は実際に分かっている。
出来れば彼等の生活が良くなって欲しいと思う。
23
お気に入りに追加
210
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界を服従して征く俺の物語!!
ネコのうた
ファンタジー
日本のとある高校生たちが異世界に召喚されました。
高1で15歳の主人公は弱キャラだったものの、ある存在と融合して力を得ます。
様々なスキルや魔法を用いて、人族や魔族を時に服従させ時に殲滅していく、といったストーリーです。
なかには一筋縄ではいかない強敵たちもいて・・・・?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる