異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

文字の大きさ
上 下
497 / 759

497コテージ

しおりを挟む
只でさえ15台も作ると言うのに、更に追加何て有り得ないだろう・・・と思っていたが

『ここは、諦めて作った方が良いじゃろう。拓なら大丈夫じゃ。頑張れ。』

興味が有るのはサリナ姫、ヨハン王子だけでは無かった。
ブルネリ公爵、バラン将軍の他にガゼルス将軍まで塗る色を考え始めてしまった。
仕方がない、作る台数を追加決定。

徹夜で自転車のパーツを作り昼間の移動時は寝て過ごした。
30台も作り上げ、やっと旅を楽しめると思った所でロダン侯爵領に着いてしまった。
この付近になると既に木々は色付き、紅葉の見頃だった。

「ようこそいらっしゃいました。
 初めてのお客様として、皆様を迎えることができ光栄です。
 滞在の間、ゆっくり御寛ぎください。」

ロダン侯爵、ルーカスさんが挨拶に来てくれた。
後ろには兵士のモーゼスさんとジークフリートさんがいる。皆さん、元気そうだ。

案内されたのは山の斜面の独立したコテージで、ベットを追加すれば6人まで泊まれる。
食事は湖畔の食事処でも部屋でも取れる様にしたそうだ。
先ずは各自部屋で休んで暗くなる前に湖畔に集合となった。

そして、部屋割りだが
サリナ姫はジェニファーさん、ロビンさん、レムと一緒に泊まり夜は女子会で盛り上がるそうだ。
ブルネリ公爵はヨギ魔導師そしてバラン将軍との師弟での組合せ。
クロイツ伯爵は家族水入らず
ピース医師とトリス錬成術師、セバスチャンとルドルフ料理長はそれぞれ2人部屋。
アークとクリームは5部屋を用意したのでメンバー内で割り振りをしてもらう。
カイもこのメンバーと宿泊する。
OZには3部屋を用意してくれたので、ガラとレオ、エチゴさんとアル、そして浩司と俺で使用する。
オリバーさんや護衛の兵士は、従者用の建屋が用意され、警備を兼ねてそこで過ごす。

用意された部屋は、木の良い香りがする落ち着いた感じだった。
2人で湖を一望できる風呂に入り、バルコニーで紅葉を眺めてから湖畔へ向かうと既に全員揃っていた。

湖畔で日が沈むみ、空が赤から青、そして徐々に暗くなると対岸で光も魔道具が灯った。
暗闇に浮かび上がる赤や黄色の紅葉。
そして、白く輝く古城

「これは素晴らしい。ブルネリ公爵領のイルミネーションとは全く違う自然の美しさだ。」
「本当ね。昼間見る紅葉とも全く違うわね。」

ライトアップを初めて見るクロイツ伯爵とロゼ夫人が感心していた。

「リゾートを作る様にロダン侯爵を口説いてくれたエチゴさんに感謝ですね。」
「拓さん、そうは言っても無茶ぶりは余りしないでくださいよ。」

俺の素直な感想に、エチゴさんはしっかり釘を刺してくる。
でも、余りと言う事は、少しは諦めてくれたのかも知れないな。

「諦めていますが、少しは遠慮して下さいよ。」

またしても、考えを読まれてしまったか。
他の人達も笑わないで欲しい。

そのまま、ライトアップされた紅葉を見ながらの食事を頂いたのだが、

「「「美味しい。」」」

ルドルフ料理長とレオが考えた料理に更に手を加えて美味しくなっていた。
わざわざヤマトの席も用意してくれ俺の横で嬉しそうに食べている。
基本を考えた2人も、この料理の進化に驚いているみたいだ。

「この発想は俺には無かった。面白いな。」
「キノコの使い分けも良いな。調理の仕方で食感が随分違う。」

2人とも料理の研究に余念が無い。
2人の言葉を聞きながら、俺も出てきた料理に舌鼓を打っていた。
コース料理は色々と用意していると言っていたので、明日は何が出てくるのか楽しみだ。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅

聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく

霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。 だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。 どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。 でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!

異世界を服従して征く俺の物語!!

ネコのうた
ファンタジー
日本のとある高校生たちが異世界に召喚されました。 高1で15歳の主人公は弱キャラだったものの、ある存在と融合して力を得ます。 様々なスキルや魔法を用いて、人族や魔族を時に服従させ時に殲滅していく、といったストーリーです。 なかには一筋縄ではいかない強敵たちもいて・・・・?

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生

野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。 普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。 そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。 そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。 そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。 うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。 いずれは王となるのも夢ではないかも!? ◇世界観的に命の価値は軽いです◇ カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル 異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった 孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。 5レベルになったら世界が変わりました

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

処理中です...