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490ガラの彼女
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「ガラが戻って来たぞ。」
ロウガさんの言葉に入口の方を見ると、ガラとその後ろに人が居る。
ガラの体が邪魔で見えない。
やっと見えたその人は・・・アニスだった。
「あの子って、拓ちゃん達と一緒に冒険者試験を受けたわよね。
ガラさんって、あういう感じが好きなの?」
ジェニファーさんが小声で聞いて来るので、レオが
「どちらかと言うと、ガラはグラマーな大人の女性が好きなんだけどな。
あれは、ただ顔見知りとパーティを組んでいるだけだろう。」
つまりガラっておっぱい星人だったのか。
女性の胸なんて脂肪の塊なだけなのに、男って単純だ。
俺に言わせれば鍛えた筋肉の胸板の方がずっと魅力的だ。
まぁ、比較する意味は無いのだが・・・
浩司も女性の胸が好きなのだろうか。俺が浩司の様をチラッと見ると、それに気付いた浩司が
「俺には拓ちゃんが一番だから。」
そう言って、俺の頭を軽く叩く。
浩司の言葉にニヤ付いてしまう。本当に男って単純だ。
そんな会話をしていると、ガラの方が俺達に気がついて、
「その格好は何だ。気配を少し隠しているみたいだが、異様な格好は目立つぞ。」
そして、俺と同じ突っ込みをすると
「ロダン侯爵の所のモーゼス殿の様な感じにしてみたが変か。」
「モーゼスさんは女性から凄い人気が有るからね。僕等も髪形だけでも真似てみたんだ。」
それでジークさんとトムさんは長髪にしたのか。その体と顔には合いません。
「俺達は魔道師なんだが。」
「剣士が魔道師の格好をしていれば分かり難いと思ったがどうだ。」
ロウガさんとハンスさんは魔道師の服を着ても筋肉の盛り上がりとその顔で剣士の雰囲気が全く隠せていません。
「どうせ変装するなら、何時もと違う方が良いだろう。」
「コンセプトは華麗な貴族なんだ。」
アクセルさんやフェリックスさんは、仕事でどんな貴族と会っているのだろう。お笑い芸人にしか見えません。
ガラは皆の姿を見て、大笑いしている。
一緒にいるアニスは、俺と浩司を見つけると
「久しぶりだね。2人とも元気にしてた。」
お笑いAランク冒険者にお辞儀をすると、俺達に話しかけてきた。
達が何故変装をしているのかとの質問に対しては笑って誤魔化し、ガラと依頼を受けていた理由を聞くと
「僕が怪我をしていたので、ガラさんがテストを一緒に受けた馴染で一緒に依頼を受けてくれたんだよ。
お陰で、僕はガラさんの彼女じゃないかと噂になっていてね。」
まいった、まいったと笑っている。
「でも、ガラさんのお陰で助かったよ。こういう時、1人で冒険者をしていると大変だよね。」
怪我について聞くと、遺跡の毒騒動に巻き込まれたみたいで、逃げる貴族に攻撃を受けた。
治療はしてもらったが、怪我をした腕に違和感が残っていたらしい。
ギルドでの依頼を受けるか悩んでいた所、ガラが声を掛け2人で依頼を受けていたそうだ。
明日まで2人で依頼を受ける予定だったが、もう体調も良くなり俺達が来たのならと今日で最後にしようとアニスが言ってきた。
「ガラさんのお陰で、普段より割の良い依頼を受けられたからね。
皆はロダン侯爵領に行くんだよね。気を付けて。」
「アニスはどうするの。」
「行き先は決めて無いけど、別の町に移動するつもり。
色々と有ったから、冬はノンビリしたいな。
ガラさんのお陰で、懐も温かくなったからね。」
ギルドに依頼の完了報告を終えると、アニスは改めてガラにお礼を言って先に帰っていった。
ロウガさんの言葉に入口の方を見ると、ガラとその後ろに人が居る。
ガラの体が邪魔で見えない。
やっと見えたその人は・・・アニスだった。
「あの子って、拓ちゃん達と一緒に冒険者試験を受けたわよね。
ガラさんって、あういう感じが好きなの?」
ジェニファーさんが小声で聞いて来るので、レオが
「どちらかと言うと、ガラはグラマーな大人の女性が好きなんだけどな。
あれは、ただ顔見知りとパーティを組んでいるだけだろう。」
つまりガラっておっぱい星人だったのか。
女性の胸なんて脂肪の塊なだけなのに、男って単純だ。
俺に言わせれば鍛えた筋肉の胸板の方がずっと魅力的だ。
まぁ、比較する意味は無いのだが・・・
浩司も女性の胸が好きなのだろうか。俺が浩司の様をチラッと見ると、それに気付いた浩司が
「俺には拓ちゃんが一番だから。」
そう言って、俺の頭を軽く叩く。
浩司の言葉にニヤ付いてしまう。本当に男って単純だ。
そんな会話をしていると、ガラの方が俺達に気がついて、
「その格好は何だ。気配を少し隠しているみたいだが、異様な格好は目立つぞ。」
そして、俺と同じ突っ込みをすると
「ロダン侯爵の所のモーゼス殿の様な感じにしてみたが変か。」
「モーゼスさんは女性から凄い人気が有るからね。僕等も髪形だけでも真似てみたんだ。」
それでジークさんとトムさんは長髪にしたのか。その体と顔には合いません。
「俺達は魔道師なんだが。」
「剣士が魔道師の格好をしていれば分かり難いと思ったがどうだ。」
ロウガさんとハンスさんは魔道師の服を着ても筋肉の盛り上がりとその顔で剣士の雰囲気が全く隠せていません。
「どうせ変装するなら、何時もと違う方が良いだろう。」
「コンセプトは華麗な貴族なんだ。」
アクセルさんやフェリックスさんは、仕事でどんな貴族と会っているのだろう。お笑い芸人にしか見えません。
ガラは皆の姿を見て、大笑いしている。
一緒にいるアニスは、俺と浩司を見つけると
「久しぶりだね。2人とも元気にしてた。」
お笑いAランク冒険者にお辞儀をすると、俺達に話しかけてきた。
達が何故変装をしているのかとの質問に対しては笑って誤魔化し、ガラと依頼を受けていた理由を聞くと
「僕が怪我をしていたので、ガラさんがテストを一緒に受けた馴染で一緒に依頼を受けてくれたんだよ。
お陰で、僕はガラさんの彼女じゃないかと噂になっていてね。」
まいった、まいったと笑っている。
「でも、ガラさんのお陰で助かったよ。こういう時、1人で冒険者をしていると大変だよね。」
怪我について聞くと、遺跡の毒騒動に巻き込まれたみたいで、逃げる貴族に攻撃を受けた。
治療はしてもらったが、怪我をした腕に違和感が残っていたらしい。
ギルドでの依頼を受けるか悩んでいた所、ガラが声を掛け2人で依頼を受けていたそうだ。
明日まで2人で依頼を受ける予定だったが、もう体調も良くなり俺達が来たのならと今日で最後にしようとアニスが言ってきた。
「ガラさんのお陰で、普段より割の良い依頼を受けられたからね。
皆はロダン侯爵領に行くんだよね。気を付けて。」
「アニスはどうするの。」
「行き先は決めて無いけど、別の町に移動するつもり。
色々と有ったから、冬はノンビリしたいな。
ガラさんのお陰で、懐も温かくなったからね。」
ギルドに依頼の完了報告を終えると、アニスは改めてガラにお礼を言って先に帰っていった。
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