異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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476告白

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「それより、拓には恋人が居るって聞いたが、上手く行っているのか。離れている期間が長いと大変だろう。」

俺の事をサリナ姫にでも聞いたのだろうか。

「相手が出来た人ですから。それに、あそこに居ますよ。」
「何処に居るんだ。男しか見えないが?」

浩司の方を指し示すが、取り囲んでいるのは男性兵士ばかりだ。

「浩司ですよ。俺は浩司と付き合っているんです。」

ヨハン王子とガゼルス将軍が顔を見合わせている。
つい話してしまったが、驚かれても仕方が無いだろう。変な目で見られてしまうだろうか。

「その手の話は聞いた事が有るが、身近に居ると意外と驚くものだな。
 そうか、拓は浩司と付き合っているのか。
 俺が言うのは何だが、相手を大切にしろよ。」

思ったより、普通に受け入れてくれるな。それなのに

『その通りじゃ。拓は浩司に迷惑を掛けてばかりじゃからな。』
『吾輩も2人には一緒に居て欲しいと思っているにゃ。本当に、浩司の忍耐力に期待をするにゃ。』

この1人と1匹は、余計な事を言ってくれる。言い返す事が出来ないのが残念だ。


「ここまで潰されるとは思わなかった。」

バラン将軍やオリバー隊長、ヨギ魔道師まで酔いつぶれて机にうつ伏している。
皆が酔いつぶれている中、俺はヨハン王子とガゼルス将軍と後片づけをしている。
よその国の王子に後かたづけをさせると言うのはどうなのだろうと思ったが

「少しは俺達が来た意味が有ったな。
 しかし、流石、バラン将軍の部下だな。気持ちの良い人材が揃っている。
 サリナさんが来たがる気持ちが分かるな。
 ここにはデカイ風呂が有るんだろ。3人で一風呂浴びるか。」

俺が同性愛好者だと知っても、変らずの対応をしてくれる。

「別に拓が襲ってくる訳で無ければ問題ないだろう。」
「長い間騎士団に所属していれば、その程度の事では驚かない。」

この2人にとっては、その程度の事とは嬉しいな。
ガゼルス将軍の長い間の騎士団生活について詳しく聞いてみたいが、自重した。
風呂上がりに2人の魔力の流れを確認し、良ければとヨハン王子には一番低レベルの魔力の操作訓練用の指輪型魔道具、ガゼルス将軍には高レベルの魔道具を渡す。
ガゼルス将軍が魔道具を付けてみると、

「意外と負担が掛かりますね。暫くは魔力の流れを意識する必要があるか。」

その程度で、直ぐに対応出来ている。
ガゼルス将軍は、最強と呼ばれているバラン将軍と同じ位強いのだろうか?
さすが、ヨハン王子の護衛を務めるだけの事は有る。

「俺もガゼルスと同じ魔道具でも大丈夫だ。」

と言っていたヨハン王子は、高レベルの魔道具を着けてみたが身動き1つ取れなくなってしまった。
ガゼルス将軍に鍛えられているとはいえ、OZやアーク、クリームよりレベルは低い。
とりあえず低レベルの魔道具を、自分の屋敷で付けてもらう様にお願いした。
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