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471リスト作り

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ブルネリ公爵に1部屋借りて海賊の宝を取り出すと、結構な量がある。
俺は俺が受け取る錬成術の材料、他のメンバーは貴金属の分類を始めた。

魔石はサイズ、純度を確認しながらランク分けをして並べる。
他は材料毎にまとめて分類して、アイテムボックスにしまった。
錬成術の材料の中で、1番の品と言ったら火、氷の魔道結晶と黒磁鉱石だろう。
拡張ボックスに使用する黒磁鉱石が7個も有るので4個はアークとクリームの拡張バッグ用として使うとして、残りは保管する。
元々持っている1つと合わせてこれで手元に残る黒磁鉱石は4個。
直ぐに拡張バッグを作れるように、コアだけは追加で用意しておく。

俺の方は直ぐに終わり、皆の横で氷の魔道結晶を眺めている。
皆は金の分配は終わり、貴金属のリストを作っている。
元の持ち主にとって大切な物だとすると、買い戻したいという人が出てくるため一時的にブルネリ公爵に預ける。
その為の準備だが、思った以上に大変そうだ。
俺も目に魔力を集めてウルトラアイで貴金属を確認してみたが、高価な物は有るが特殊な魔道具等は無かった。

「拓様、良ければお時間宜しいでしょうか。」

セバスチャンに従って外へ移動すると倉庫の前にブルネリ公爵の私兵が立ち、ブルネリ公爵が待っていた。
そのまま倉庫の中に入ると、壊れたハングライダー。
預けていた事を、すっかり忘れていた。

「預けたままにして、申し訳ありませんでした。」

壊れたハングライダーの為に見張りまで付けてもらっていたとは、本当に申し訳ない事をした。

「壊れているみたいだが、使っている素材がミスリルだからな。
 それに拓殿が作ったのなら、他の者の目には晒す事はできない。」

確かに骨組みはミスリルを使っているが、後の事は俺の事を危険視しているのだろうか。
一緒に付いてきたヤマトまでグリムと一緒に頷くので少し傷付いてしまう。

「これで、海から屋敷まで一気に来たのか。新しい技術の様だが、扱いには気を付けて欲しい。」

ブルネリ公爵は新技術の影響を心配しているみたいだが、空を飛ぶ技術をこの世界に公開する気は無い。
それは、この世界の人が考え、作りだして行けばいい。
ハングライダーの操作は浩司にしか出来ないと嘘をついて、修理を行わせてもらう。


海賊から手に入れた品のリスト作りが終わり、久しぶりに皆で食事だ。
食事をしながら今回の航海の話になったが、遺跡探索の話はポトリ教授に残し、船上や無人島での生活、海賊退治の話が中心だ。

食事も終わり、疑問に思っていた事を聞いた。

「ブルネリ公爵、バラン将軍、今回の4本指のへの襲撃で何故OZに声を掛けなかったのですか。」

ずっと気に掛かっていた事だった。
俺達が居れば、もっと被害を小さく出来たかも知れない。
俺の気持ちに気付いてか、ブルネリ公爵が気を使いながら説明してくれた。

「4本指の存在を知ってから秘密裏に調べると貴族が係わっていた。
 何か有ってもアークやクリームはAランクの冒険者だ。
 貴族といえども、下手に手を出す事は出来ない。
 それに、今までの働きで他の貴族との繋がりも強い。
 しかしOZは違う。実力や貴族との繋がりがあっても殆ど知られていない。
 貴族の退治に係わっていたと知られれば色々と問題になるからだ。」

まいった。俺が思っていた以上に、俺達の事を考えてくれていた。

「それにしても、もっと時間が掛かると思っていました。
 集まっている遺跡が分かっても、良く短期間で関係者を洗い出しましたね。」

良く映画やテレビでは何年も掛かっているみたいだったので、もっと先の話だと思っていた。
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