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465毒
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マクニス王国との街道で何か問題が起きている可能性が有ると言う事で、俺達は暫く港町に待機となった。
兵士の人達も居るので、マクニス王国に帰りがてら街道の様子を確認するという案も有ったが、遺跡で発掘した石像なども運ぶ為、安全第一で行動する。
どちらにしろ、それなりに腕の立つ兵士と冒険者の一団が確認を行っているので、結果を待った方が良いだろう。
数日して、報告する為に兵士が早馬で戻って来た。
兵士の報告を聞いたカミーラ船長が宿に走り込んで来た。
「マクニス王国で毒が撒かれて大惨事になっているらしい。
詳しい話は未だ分かっていないが、謀反を企てた中には貴族も居たみたいだ。
症状の酷い兵士も居るみたいで、ブルネリ公爵領に運びこまれているらしい。」
マクニス王国は閉鎖されているみたいだ。
ブルネリ公爵領に運び込まれたと言う事は、バラン将軍の部下かもしれない。
話を聞いていた兵士も同じ事を思ったみたいだ。
直ぐに兵士に聞いてみたが
「いえ、私は何も聞いていません。
もしかすると、極秘に動いていたのかも知れません。」
極秘と言うと4本指への襲撃か。多分、全員同じ事を考えているみたいだ。
誰が毒に侵されたということだ。症状の酷いとはどの程度だ。
「拓、ちょっとこっちに来てくれ。」
ガラが俺を含めOZを部屋の外に呼びだした。
「拓が作ったハングライダーというのは、何人乗れる。」
「2人乗り。ただし、操縦は浩司しか出来ない。」
「そうか。拓と浩司は直ぐにブルネリ公爵邸まで行くんだ。俺達も直ぐに後を追う。」
ガラの言葉にレオ、エチゴさん、ガラが頷いている。
後の事を任せて浩司とヤマトと外に出ようとすると、
「拓さん、浩司さん、仲間をお願いします。」
後ろから、兵士の人達が俺に頭を下げていた。
俺と浩司は頷くと外に飛びだした。
浩司が可能な限りのスピードでハングライダーを飛ばす。
『ヤマト、リッチとの会話を中継してくれ。確認しておきたい事がある。』
俺は黙ってグリムとヤマトの会話を聞いていた。
浩司は夜も飛ばし続けてくれたが、強い風魔法を当て続けたハングライダーは限界に近い状態になっていた。
「拓ちゃん、このまま飛ばすぞ。
ハングライダーが壊れても、俺が屋敷まで届ける。」
眼下にブルネリ公爵領が見えた。
ヤマトの闇の魔力で気配を消して、屋敷の庭に降りようとしたが翼の生地が外れて墜落し始めた。
拓がエアウォークを発動させようとすると
「大丈夫だ、魔力を温存しておけ。」
浩司はそう言うと、地面近くまで落ちた所でエアウォークを発動させた。
兵士の人達も居るので、マクニス王国に帰りがてら街道の様子を確認するという案も有ったが、遺跡で発掘した石像なども運ぶ為、安全第一で行動する。
どちらにしろ、それなりに腕の立つ兵士と冒険者の一団が確認を行っているので、結果を待った方が良いだろう。
数日して、報告する為に兵士が早馬で戻って来た。
兵士の報告を聞いたカミーラ船長が宿に走り込んで来た。
「マクニス王国で毒が撒かれて大惨事になっているらしい。
詳しい話は未だ分かっていないが、謀反を企てた中には貴族も居たみたいだ。
症状の酷い兵士も居るみたいで、ブルネリ公爵領に運びこまれているらしい。」
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ブルネリ公爵領に運び込まれたと言う事は、バラン将軍の部下かもしれない。
話を聞いていた兵士も同じ事を思ったみたいだ。
直ぐに兵士に聞いてみたが
「いえ、私は何も聞いていません。
もしかすると、極秘に動いていたのかも知れません。」
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誰が毒に侵されたということだ。症状の酷いとはどの程度だ。
「拓、ちょっとこっちに来てくれ。」
ガラが俺を含めOZを部屋の外に呼びだした。
「拓が作ったハングライダーというのは、何人乗れる。」
「2人乗り。ただし、操縦は浩司しか出来ない。」
「そうか。拓と浩司は直ぐにブルネリ公爵邸まで行くんだ。俺達も直ぐに後を追う。」
ガラの言葉にレオ、エチゴさん、ガラが頷いている。
後の事を任せて浩司とヤマトと外に出ようとすると、
「拓さん、浩司さん、仲間をお願いします。」
後ろから、兵士の人達が俺に頭を下げていた。
俺と浩司は頷くと外に飛びだした。
浩司が可能な限りのスピードでハングライダーを飛ばす。
『ヤマト、リッチとの会話を中継してくれ。確認しておきたい事がある。』
俺は黙ってグリムとヤマトの会話を聞いていた。
浩司は夜も飛ばし続けてくれたが、強い風魔法を当て続けたハングライダーは限界に近い状態になっていた。
「拓ちゃん、このまま飛ばすぞ。
ハングライダーが壊れても、俺が屋敷まで届ける。」
眼下にブルネリ公爵領が見えた。
ヤマトの闇の魔力で気配を消して、屋敷の庭に降りようとしたが翼の生地が外れて墜落し始めた。
拓がエアウォークを発動させようとすると
「大丈夫だ、魔力を温存しておけ。」
浩司はそう言うと、地面近くまで落ちた所でエアウォークを発動させた。
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