異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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446海鮮バーベキュー

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食事の後、明日の準備をしていると

「OZの皆さんは、明日どちらに出かけるのですか。」

兵士の人が聞いてくるので、海で漁をしてバーベキューをする事を話すと、自分達も同行させて欲しいとお願いされた。
出航の準備が終り、ポトリ教授達 遺跡発掘チーム以外の兵士は明日は休みらしい。
特に断る必要も無いので希望者を誘うと兵士全員が参加すると言い、宿の人にお願いして銛を借りていた。

朝エリックとサーシャが迎えに来たので、皆で少し離れた海岸に移動。
兵士の人達が用意してくれた馬車に荷物を積み込んで出発だ。
誰もいない真っ白な海岸に着くと、テントを張って水着に着替えると女性兵士の水着姿に「お~」との声。
確かに奇麗だが、男という生物は単純すぎる。
そう言う俺も、男性兵士の肉体美に喜んでいるのだが・・・やはり海は良い。

パラソル、デッキチェアにウォーターボックスを3つセットするとプライベートビーチの準備完了だ。
ウォーターボックスの中身は麦茶だが、保冷機能付で全員が飲んで「冷てぇ」と喜んでくれる。
予備で作っておいた冷蔵庫用のコアを使い急遽用意してみたが、なかなか好評。
ただ、エリックとサーシャには軍が所有している魔道具と説明しているので兵士の人達は余り喜ばないで欲しい。

全員に水中マスク、スノーケル、フィンを配り使い方を教えると、銛を持って海に繰り出して行った。
特に問題無く泳げているので、俺達はタコを捕る仕掛けの確認だ。

「すげーな。こんな壷でタコが捕れるんだな。大漁じゃねーか。
 こんな見た目なのに、美味いんだよな。久しぶりに食べれるぜ。」

どの仕掛けにもタコが入っているので、アルが喜んでいる。
タコを大量に捕った後ガラ、レオ、アル、浩司は海に潜って魚捕り、俺達は貝や海藻採り。
その間、ヤマトは見張り番と言って、パラソルの下 デッキチェアの上で昼寝をしていた。

皆の所に戻ると、兵士の人達が魚だけでなくイカやエビまで大漁に捕まえていた。

「バーベキューをやろうぜ。これだけ有れば充分だろ。」

ガラの言葉に、全員大盛り上がり。
魚の下ごしらえを行い、直ぐにバーベキューが始まった。
マクニス王国だと、新鮮な海の幸を食べる機会が無いので大喜びだ。
醤油や塩で味付けしただけなのに、何故こんなに美味いのだろう。
レオが刺身を用意すると、皿が出された途端に兵士の胃袋の中に消えて行く。
ただ、タコは見た目のグロさから兵士の人達が敬遠され、拡張バッグにしまってある。

マッチョ集団には海を見ながら寛ぐという考えは無いみたいなので
食後にビーチフラグやビーチバレーを教えると、白熱し過ぎた試合になっていた。
あんな体力軍団の中に入っては危険なので、エリックやサーシャ、エチゴさんとシュノーケリングへ。
浩司は、ガラとアルに引きずられビーチバレーに強制的に参加。

珊瑚は生息していないが、綺麗な魚が泳ぎ、岩場や真っ白な砂に太陽の光が揺らめく様子は見ていて飽きない。
疲れたら、皆でデッキチェアで一休みだ。
用意しておいた花や果物をあしらった冷たいトロピカルジュースを渡す。

「凄く綺麗だけど、どうやって飲めばいいの。」

サーシャがデコレーションが邪魔で飲めずに困っているので、ストローの使い方を教えると楽しそうに飲み始めた。

「凄く美味しい。こんなの初めてだ。」

「ストローって面白い。ジュースが上がって来るのが見えるわ。」

エリックとサーシャが直ぐに飲んでしまったのでお代わりを注いであげる。

「拓さんが色々と用意していたのは見ていましたが、本当に面白い事を考えますね。」

エチゴさんも嬉しそうにストローを使ってトロピカルジュースを飲んでいる。
ビーチバレーをしていた人達も休憩といって戻ってきたので、皆の分も用意すると歓声が上がった。
俺達の飲み方を真似てストローを使って飲み始めたが、厳ついマッチョ集団が飲んでいるのは絵的に微妙な感じがする。
やはり、この手の飲み物は女性の方が似合う。
休憩の後、浩司は再びビーチバレーへと連行され、俺達はシュノーケリングを楽しんだ。

エリックとサーシャと調査から戻ってきたらまた会う約束をして別れた後、兵士の人達と一緒に市場で大量の食材を購入して宿に帰ってきた。
遺跡の調査期間、週に1度でいいから食事を作って欲しいとの兵士全員からの熱烈な要求の結果だ。
俺達が了解すれば是非にと、ポトリ教授とカミーラ船長からも言われているらしい。
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