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442カレー店
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休んでいると、難民の代表者がやって来たとセバスチャンが呼びに来てくれた。
ブルネリ公爵と部屋に入ると犬族の男と熊族の男が立ち上がり頭を下げる。
以前、盗賊に村を焼かれ、難民として保護された犬族のカインさんと熊族のベックさんだった。
「ブルネリ公爵、声を掛けて頂きありがとうございます。
浩司殿、拓殿、また会えて嬉しいです。お陰で、全員元気に生活しています。」
挨拶も終わり、ブルネリ公爵に勧められ席に着いた。
ブルネリ公爵がカレー工場と果樹園について大筋を話し、エチゴさんが詳細を説明した。
その後、カインさんとベックさんが子供の対応等の確認を終えた所で
「この町に落ち着いて、ラグテルの町に移動したくない方も多いでしょう。
それに、雇う事になるとしても来年の話です。
その間の仕事等はブルネリ公爵の方で対応して頂けますが大変だと思います。
一度、皆さんで話し合って頂き、3ヶ月後に戻ってきますのでその時に回答を聞かせてください。」
俺としては数人雇えれば、満足な結果だと思っていたが
「助けて頂いた大人32名、子供12名を全員雇って頂けないでしょうか。
子供の分まで、大人が働きます。
ブルネリ公爵様より浩司殿と拓殿が新しい仕事を始めると伺い全員で決めました。
殆どが農業をやって来た者達ですが、頑張って取り組ませて頂きます。
宜しくお願いします。」
俺達に助けられたからラグテルの町に来ると言う事だろうか。
それは、俺達が望む形では無い。
「カインさん、ベックさん。俺達に助けられた事は気にしなくて良いです。
それで恩を感じてくれるのであれば、他の人に回して下さい。」
するとカインさんが話してくれた。
「『情けは人の為ならず』拓殿の言葉は良く覚えています。
確かに、我々が働きたいと思ったのは、浩司殿と拓殿が関わっているからです。
それは、2人なら信用できるからです。
この先、本当に信じられる人の下で働きたいと言うのが我々の気持ちです。
お願いでないでしょうか。」
今回の工場にしても、俺は金を出しただけで後はエチゴさん頼みで、実際の経営はニックさん任せだ。
浩司はともかく、ここまで俺を信じるのは問題じゃないか・・・。
彼等の人生を背負う程の覚悟は俺には無い。俺の立ち位置は根無し草も良い所だ。
オーナーになる事を軽く考えすぎていた。
考え込んでしまった俺に、グリムが叱る。
『しっかりせんか。ここまで信頼されて光栄だと思わんか。
OZだけでは不可能だからと他の人が手伝ってくれるのじゃろうが。
経営を行うニックは、お前にとって信用に足る人間か。パウロ、ヨーゼフ、ティムはどうじゃ。
お前が信用できるのなら、任せれば良い。
問題が起きても、信頼できる仲間がいる。勿論儂も力になる。』
勿論、全員が信頼に足る人だ。
信頼しているのに、俺が悩んでどうする。
「ブルネリさんとエチゴさんが説明をしてくれたんだ。返事をするのはオーナーの仕事だろ。」
浩司が背中をたたいてくる。
俺がオーナーだと聞いて驚いているカインさんとベックさんに答える。
「働く事を決めて頂きありがとうございます。
実際の経営はニックさんという方が行いますので安心して下さい。
ただ、1年も先の話になります。
その間に人との繋がり等で、取りやめたいと時は早く連絡をして下さい。
仕方がないと思いますので、それを責める様な事はしません。
改めて、宜しくお願いします。」
ブルネリ公爵と部屋に入ると犬族の男と熊族の男が立ち上がり頭を下げる。
以前、盗賊に村を焼かれ、難民として保護された犬族のカインさんと熊族のベックさんだった。
「ブルネリ公爵、声を掛けて頂きありがとうございます。
浩司殿、拓殿、また会えて嬉しいです。お陰で、全員元気に生活しています。」
挨拶も終わり、ブルネリ公爵に勧められ席に着いた。
ブルネリ公爵がカレー工場と果樹園について大筋を話し、エチゴさんが詳細を説明した。
その後、カインさんとベックさんが子供の対応等の確認を終えた所で
「この町に落ち着いて、ラグテルの町に移動したくない方も多いでしょう。
それに、雇う事になるとしても来年の話です。
その間の仕事等はブルネリ公爵の方で対応して頂けますが大変だと思います。
一度、皆さんで話し合って頂き、3ヶ月後に戻ってきますのでその時に回答を聞かせてください。」
俺としては数人雇えれば、満足な結果だと思っていたが
「助けて頂いた大人32名、子供12名を全員雇って頂けないでしょうか。
子供の分まで、大人が働きます。
ブルネリ公爵様より浩司殿と拓殿が新しい仕事を始めると伺い全員で決めました。
殆どが農業をやって来た者達ですが、頑張って取り組ませて頂きます。
宜しくお願いします。」
俺達に助けられたからラグテルの町に来ると言う事だろうか。
それは、俺達が望む形では無い。
「カインさん、ベックさん。俺達に助けられた事は気にしなくて良いです。
それで恩を感じてくれるのであれば、他の人に回して下さい。」
するとカインさんが話してくれた。
「『情けは人の為ならず』拓殿の言葉は良く覚えています。
確かに、我々が働きたいと思ったのは、浩司殿と拓殿が関わっているからです。
それは、2人なら信用できるからです。
この先、本当に信じられる人の下で働きたいと言うのが我々の気持ちです。
お願いでないでしょうか。」
今回の工場にしても、俺は金を出しただけで後はエチゴさん頼みで、実際の経営はニックさん任せだ。
浩司はともかく、ここまで俺を信じるのは問題じゃないか・・・。
彼等の人生を背負う程の覚悟は俺には無い。俺の立ち位置は根無し草も良い所だ。
オーナーになる事を軽く考えすぎていた。
考え込んでしまった俺に、グリムが叱る。
『しっかりせんか。ここまで信頼されて光栄だと思わんか。
OZだけでは不可能だからと他の人が手伝ってくれるのじゃろうが。
経営を行うニックは、お前にとって信用に足る人間か。パウロ、ヨーゼフ、ティムはどうじゃ。
お前が信用できるのなら、任せれば良い。
問題が起きても、信頼できる仲間がいる。勿論儂も力になる。』
勿論、全員が信頼に足る人だ。
信頼しているのに、俺が悩んでどうする。
「ブルネリさんとエチゴさんが説明をしてくれたんだ。返事をするのはオーナーの仕事だろ。」
浩司が背中をたたいてくる。
俺がオーナーだと聞いて驚いているカインさんとベックさんに答える。
「働く事を決めて頂きありがとうございます。
実際の経営はニックさんという方が行いますので安心して下さい。
ただ、1年も先の話になります。
その間に人との繋がり等で、取りやめたいと時は早く連絡をして下さい。
仕方がないと思いますので、それを責める様な事はしません。
改めて、宜しくお願いします。」
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