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睡眠不足の状態で、朝食を頂いていると、

「OZの皆さん、この後、私と試合をして頂けないでしょうか。」

ハンナさんから試合の打診があった。
ブルネリ公爵の娘だと言うのに、バトルジャンキーなのだろうか。

「ハンナは何を言っているんだ。失礼な事を言うな。」

ブルネリ公爵が止めるが、

「父上の友人の力を知りたいのです。どうかお願いします。」

自分の居ない間に、知らない人間が父親の友人が居るので気になって仕方がないって所か。
ハンナさんって、もしかしてファザコンなのかな。
剣ならガラが相手をすればいいので、俺は気にせず食事をしていたのだが

「それは面白いじゃないか。どうせなら、リチャードも一緒にどうだ。」
「ヨギ魔道師。さすがに、私が冒険者と試合を行うのは止めた方が良いでしょう。」

余計な事を言うヨギ魔道師にリチャードさんが止めに入る。
ハンナさんと違って、言い方はともかく戦う意思は無いみたいだ。
このままヨギ魔道師の暴走を止めて欲しい。

「お前は若いのに建物の中で閉じこもっているから駄目なんだ。世界を知らないから、自分の力を過信する。」
「分かりました。そこまで言うのなら、私もハンナと共に試合に出ましょう。」

リチャードさんまでヨギ魔道師に乗せられないで欲しい。
本当に面倒な事をする人だ。

「そうだな。では、こちらからはガラ殿とエチゴ殿の組み合わせでどうだ。」

こちらって、何時から俺達はヨギ魔道師のチームになったのだろう。
突然振られた2人も困っているみたいだ。

「ガラ殿、エチゴ殿、宜しくお願いします。私は火と光魔法を使います。試合の準備を行いますので、先に失礼させて頂きます。」

そう言うと、食事を終わらせハンナさんと一緒に席を立った。

「ヨギ魔道師、一体何を考えているんですか。」

2人が居なくなった後、エチゴさんがヨギ魔道師を問い始めた。

「彼奴らの無駄に高い鼻をへし折るのを手伝って貰おうと思ってな。
 私では元宮廷魔導師トップと言う肩書があってそれが出来ない。
 申し訳ないが、若い奴を育てると思って手を貸して欲しい。
 それにガラ殿はAランクの冒険者を目指すと聞いている。
 ハンナは正統派の剣術を使う。腕はともかく、剣術を知るのも良い勉強になるだろう。」

仕方なくエチゴさんは試合を行うのを受け入れた。
ガラもヨギ魔道師に言い包められた気がするが試合を行う事にした。

『拓、2人にに指輪型の訓練用魔道具を外す様に伝えるんじゃ。訓練の効果を把握する良い機会じゃ。』

魔力の流れを押さえる魔道具を付けていたのを忘れていた。
確かに、そろそろ効果を確認するのも良いだろう。
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