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436ブルネリ家
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朝早く、ポトリ教授と発掘手伝いの4人が筋肉の館…ではなく騎士団の寄宿舎へやってきた。
発掘手伝いは男性2人と女性2人だ。
この4人も一応兵士らしい。ただし、戦いとは関係ない遺跡調査専門だそうだ。
バラン将軍の部下10名とOZが加わり、先ずはブルネリ公爵領へ立ち寄る。
今回の遺跡探索の資金はブルネリ公爵が出しているらしく、挨拶をしてから出発するらしい。
それにしても、選ばれたバラン将軍の部下は男性兵士8名に女性兵士2名。
女性兵が選ばれたのは、ポトリ教授や発掘手伝いで来た女性の為だろうか。
男性兵士には、体の大きな逞しい人ばかり。
今回の遺跡探索においては荷物運びが多くなるため、力のある兵士が選ばれたらしい。
俺の訓練を兼ねて、魔力同調を兼ねたマッサージをこの人達に行うのか。
早く魔力同調の技術を上げて、楽しみを増やさないといけない。
馬車を使い夕方にブルネリ公爵領に着いた。
屋敷で迎えてくれたのは、ヨハン王子、ガゼルス将軍、そして初めて見掛ける男の人と女の人。
男の人は魔道師、女の人は剣士って感じだ。
合うのは初めてだが見た事が有る気がする。
「ハンさん・・・いやヨハン王子、ガゼルス将軍、どうしてここに?」
サリナ姫との舞踏会の後なので、ハンさんの本当の名前、ヨハン王子と呼び直した。
ヨハン王子は今までと違い王子ぽい服を着て、ガゼルス将軍も正装をしている。
「俺の事はヨハンと呼んでくれ。王子なんて敬称はつけなくて良い。
OZが遺跡探索に行くと聞いて、その前に名乗っておこうと思ってな。
グランザム王国、第3王子ヨハンだ。これからも今まで通りで頼む。」
王子として名乗ったのに俺達と握手をするなんて、本当に気さくな人だと思う。
「しかし、ガゼルスから拓と浩司が俺の素性を知っていると聞かされた時は驚いたぞ。
2人とも、全く態度が変わらなかったからな。」
一応、知った上での態度を謝罪すると、笑って許してくれた。
「だから、サリナさんはOZと一緒に居たがるのか。一応、サリナさんからの伝言を伝えておく。」
サリナ姫からの伝言なんて、碌な話ではないだろう。
「『拓ちゃん、ヨハン王子の事をガゼルス将軍に頼まれていたとはいえ黙っていて楽しんでいたでしょ。
また食器を売るんだから、美味しい物を御馳走することで許してあげるわ。』
だとさ。」
一国の姫が、平民に食事をねだるなんて何を考えているのだろう。
「食器も作るなんて拓は器用なんだな。食事の時は、俺達も一緒に同行しても良いか。」
サリナ姫を誘ってヨハン王子を誘わない訳にはいかないだろう。
ブルネリ公爵まで期待しているみたいなので、前回のメンバーに声をかけるしかないか。
「売れたら、皆で行きましょうか。ただ、前に売れてしまったので、それほど売れないかも知れません。
人数が多いので、あまり期待しないでくれると助かるのですが。」
後で、エチゴさんとセバスチャンに相談させてもらった方が良いな。
ヨハン王子との話しが終わると、ブルネリ公爵から、始めて会う男性と女性を紹介された。
「皆に紹介する。こちらは息子のリチャードと娘のハンナだ。
リチャードもハンナもマクニス王国の城に勤めている。
他に長男と長女が居るのだが、残念ながら戻って来れなかった。
リチャード、ハンナ、こちらは冒険パーティのOZ。
ガラ殿、レオ殿、エチゴ殿、アル殿、浩司殿、拓殿。私の友人だ。
色々と世話になり、我が領地に来た時には屋敷に泊ってもらっている。」
リチャードさんとハンナさんが、自分の父親 ブルネリ公爵を不思議そうに見ている。
お互いに挨拶をしたのだが、ハンナさんは探る様な目つきで俺達を見ていた。
そして、挨拶をしている間、気になっていたのだが、
「あの、ヨギ魔道師が隠れていませんか。」
俺が言うと、リチャードさんの後ろから闇魔法で気配を消していたヨギ魔道師が現れた。
「私に気付くとはさすがだな。拓は更に腕を上げたんじゃないか。
リチャードとハンナは私が無理やり連れて来たんだ。
こいつ等と来たら、ブルネリが城に来た時に会えるからと言って帰って来ようともしない。
未だ未だ未熟ものだが、宜しく頼む。」
ヨギ魔道師にはブルネリ公爵だけでなく、リチャードさんもハンナさんも頭が上がらないみたいだ。
発掘手伝いは男性2人と女性2人だ。
この4人も一応兵士らしい。ただし、戦いとは関係ない遺跡調査専門だそうだ。
バラン将軍の部下10名とOZが加わり、先ずはブルネリ公爵領へ立ち寄る。
今回の遺跡探索の資金はブルネリ公爵が出しているらしく、挨拶をしてから出発するらしい。
それにしても、選ばれたバラン将軍の部下は男性兵士8名に女性兵士2名。
女性兵が選ばれたのは、ポトリ教授や発掘手伝いで来た女性の為だろうか。
男性兵士には、体の大きな逞しい人ばかり。
今回の遺跡探索においては荷物運びが多くなるため、力のある兵士が選ばれたらしい。
俺の訓練を兼ねて、魔力同調を兼ねたマッサージをこの人達に行うのか。
早く魔力同調の技術を上げて、楽しみを増やさないといけない。
馬車を使い夕方にブルネリ公爵領に着いた。
屋敷で迎えてくれたのは、ヨハン王子、ガゼルス将軍、そして初めて見掛ける男の人と女の人。
男の人は魔道師、女の人は剣士って感じだ。
合うのは初めてだが見た事が有る気がする。
「ハンさん・・・いやヨハン王子、ガゼルス将軍、どうしてここに?」
サリナ姫との舞踏会の後なので、ハンさんの本当の名前、ヨハン王子と呼び直した。
ヨハン王子は今までと違い王子ぽい服を着て、ガゼルス将軍も正装をしている。
「俺の事はヨハンと呼んでくれ。王子なんて敬称はつけなくて良い。
OZが遺跡探索に行くと聞いて、その前に名乗っておこうと思ってな。
グランザム王国、第3王子ヨハンだ。これからも今まで通りで頼む。」
王子として名乗ったのに俺達と握手をするなんて、本当に気さくな人だと思う。
「しかし、ガゼルスから拓と浩司が俺の素性を知っていると聞かされた時は驚いたぞ。
2人とも、全く態度が変わらなかったからな。」
一応、知った上での態度を謝罪すると、笑って許してくれた。
「だから、サリナさんはOZと一緒に居たがるのか。一応、サリナさんからの伝言を伝えておく。」
サリナ姫からの伝言なんて、碌な話ではないだろう。
「『拓ちゃん、ヨハン王子の事をガゼルス将軍に頼まれていたとはいえ黙っていて楽しんでいたでしょ。
また食器を売るんだから、美味しい物を御馳走することで許してあげるわ。』
だとさ。」
一国の姫が、平民に食事をねだるなんて何を考えているのだろう。
「食器も作るなんて拓は器用なんだな。食事の時は、俺達も一緒に同行しても良いか。」
サリナ姫を誘ってヨハン王子を誘わない訳にはいかないだろう。
ブルネリ公爵まで期待しているみたいなので、前回のメンバーに声をかけるしかないか。
「売れたら、皆で行きましょうか。ただ、前に売れてしまったので、それほど売れないかも知れません。
人数が多いので、あまり期待しないでくれると助かるのですが。」
後で、エチゴさんとセバスチャンに相談させてもらった方が良いな。
ヨハン王子との話しが終わると、ブルネリ公爵から、始めて会う男性と女性を紹介された。
「皆に紹介する。こちらは息子のリチャードと娘のハンナだ。
リチャードもハンナもマクニス王国の城に勤めている。
他に長男と長女が居るのだが、残念ながら戻って来れなかった。
リチャード、ハンナ、こちらは冒険パーティのOZ。
ガラ殿、レオ殿、エチゴ殿、アル殿、浩司殿、拓殿。私の友人だ。
色々と世話になり、我が領地に来た時には屋敷に泊ってもらっている。」
リチャードさんとハンナさんが、自分の父親 ブルネリ公爵を不思議そうに見ている。
お互いに挨拶をしたのだが、ハンナさんは探る様な目つきで俺達を見ていた。
そして、挨拶をしている間、気になっていたのだが、
「あの、ヨギ魔道師が隠れていませんか。」
俺が言うと、リチャードさんの後ろから闇魔法で気配を消していたヨギ魔道師が現れた。
「私に気付くとはさすがだな。拓は更に腕を上げたんじゃないか。
リチャードとハンナは私が無理やり連れて来たんだ。
こいつ等と来たら、ブルネリが城に来た時に会えるからと言って帰って来ようともしない。
未だ未だ未熟ものだが、宜しく頼む。」
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