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430探索魔法改2
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マクニス王国に着くと、先ずはパウロさんの店に寄りカレー工場や果樹園に賛同してくれた事に礼を述べた。
「自宅でカレーという料理が簡単に作れるなんて画期的な事です。
商人として、この様な事業に関われる事に私の方が感謝しています。
今度、私達もラグテルの町に支店を出す事にしました。
連絡を取りやすい状態を作りますので、今後とも宜しくお願い致します。」
カレー工場に対するパウロさんの期待が大き過ぎるが気にする。
それでも、エチゴさんから事前に話が通っているみたいなので問題無いのだろう。
他にも、自転車の事や、これから俺が行おうとしている事の話をさせてもらった。
話しが終わり、騎士団の寄宿舎に行くとバラン将軍とオリバー隊長が迎えてくれた。
「風呂にでも入って旅の疲れをとってくれ。少しすれば、食事も用意出来るだろう。」
バラン将軍に風呂に進められた。
移動中は街道を使い、他に人が居るので露天風呂を造る訳にもいかず久しぶりの風呂だ。
いよいよ、進化した探索魔法改の威力を発揮する時が来た。
・・・の予定だったが、未だ時間が早い為、兵士達は仕事中。
俺達だけで風呂を使わせてもらっている。
「いや~、俺達だけで風呂に浸からせてもらえるなんて思わなかったな。」
「ここまで広い風呂だと、ガラの家の風呂とは違う意味で贅沢だな。」
皆は喜んでいるが、せっかくの強化した探索魔法改の意味が無い。
とりあえず、訓練の成果を試してみる事にした。
そのままだと、光の魔力が強過ぎるので闇の魔力で覆いながら広げる。
通常の探索魔法とは違い、周囲全体を感じる訳でなく指向性を持つ。
景色を見れるのは10m。それより遠くなると色がぼやけ、更に遠くなると普通の探索魔法の強化版と変わらない。
さらに、肉眼と同様に遮蔽物を超えて見る事は出来ない。
その代わり、はっきりと景色を見る事が出来る。前方だけでなく後方も見る事が可能だ。
水の反射に邪魔されることなく、水中もはっきり見える。
おまけに、間近で見ている様にもアップ映像も可能だ。
《凄すぎる。この探索魔法改は使える。》
俺が探索魔法改を使って楽しんでいると
「ん、もしかして拓は新しく訓練していた探索魔法を発動させているのか。」
ジークさんが、俺が普段と違う探索魔法を使っているのに気が付いたみたいだ。
「探索魔法の強化を試行錯誤していました。
改善して常時使える様にしたいですが、今のままだと異常なまでに力技なんですよね。」
ジークさんに言われて他の人達も感覚を研ぎ澄ませているみたいだが、違いが分からないみたいだ。
いや、浩司は分かっているみたいだな。俺が闇の魔力で覆うのを止めると
「探索魔法に、なんて魔力を放出しているんだよ。」
ガラが驚いているので、直ぐに闇の魔力で光の魔力を覆った。
グリムとも相談して色々と試してみたが、結局強い光の魔力を放出して細かく調べる方法しか出来ていない。
更に肉眼と同じ景色を見る為には、ここまでしなければならない。
闇の魔力で覆い隠しても普通の探索魔法で使用している程度の魔力は感じられるみたいだ。
「拓の探索魔法は十分優れていると思うけどな。
そもそも、常時広範囲の探索を行うどころか、寝ながらでも探索魔法を使うなんて拓くらいだろう。
こういう所は貪欲なんだよな。」
ジークさんに呆れられなら言われたが、一番の目的は覗き見願望だが良い方に捉えてもらえるなら問題無い。
ジークさんに、通常の探索魔法との感じ方の違いを聞いてみたが、なんとなく普段と違う感じがしただけだそうだ。
当初の目的は達成されたので良しとしよう。
「所で、拓の探索魔法はどの程度認識できるんだ。例えば、この壁の向こう側とか。」
にやけ顔のニコラスさんが女子風呂の方を指して聞いて来る。
「今回の探索魔法改でも、生物や物から発生される弱いオーラを感じられる様になるだけで見え方は変わらないですね。」
「そうか、拓なら映像が見えるのかと思った。」
ニコラスさんも所詮は男。対象が男と女の違いが有っても、考える事は同じだ。
壁の向こうでなければ探索魔法改ではっきり映像が見えるが、言わない方が良いだろう。
「自宅でカレーという料理が簡単に作れるなんて画期的な事です。
商人として、この様な事業に関われる事に私の方が感謝しています。
今度、私達もラグテルの町に支店を出す事にしました。
連絡を取りやすい状態を作りますので、今後とも宜しくお願い致します。」
カレー工場に対するパウロさんの期待が大き過ぎるが気にする。
それでも、エチゴさんから事前に話が通っているみたいなので問題無いのだろう。
他にも、自転車の事や、これから俺が行おうとしている事の話をさせてもらった。
話しが終わり、騎士団の寄宿舎に行くとバラン将軍とオリバー隊長が迎えてくれた。
「風呂にでも入って旅の疲れをとってくれ。少しすれば、食事も用意出来るだろう。」
バラン将軍に風呂に進められた。
移動中は街道を使い、他に人が居るので露天風呂を造る訳にもいかず久しぶりの風呂だ。
いよいよ、進化した探索魔法改の威力を発揮する時が来た。
・・・の予定だったが、未だ時間が早い為、兵士達は仕事中。
俺達だけで風呂を使わせてもらっている。
「いや~、俺達だけで風呂に浸からせてもらえるなんて思わなかったな。」
「ここまで広い風呂だと、ガラの家の風呂とは違う意味で贅沢だな。」
皆は喜んでいるが、せっかくの強化した探索魔法改の意味が無い。
とりあえず、訓練の成果を試してみる事にした。
そのままだと、光の魔力が強過ぎるので闇の魔力で覆いながら広げる。
通常の探索魔法とは違い、周囲全体を感じる訳でなく指向性を持つ。
景色を見れるのは10m。それより遠くなると色がぼやけ、更に遠くなると普通の探索魔法の強化版と変わらない。
さらに、肉眼と同様に遮蔽物を超えて見る事は出来ない。
その代わり、はっきりと景色を見る事が出来る。前方だけでなく後方も見る事が可能だ。
水の反射に邪魔されることなく、水中もはっきり見える。
おまけに、間近で見ている様にもアップ映像も可能だ。
《凄すぎる。この探索魔法改は使える。》
俺が探索魔法改を使って楽しんでいると
「ん、もしかして拓は新しく訓練していた探索魔法を発動させているのか。」
ジークさんが、俺が普段と違う探索魔法を使っているのに気が付いたみたいだ。
「探索魔法の強化を試行錯誤していました。
改善して常時使える様にしたいですが、今のままだと異常なまでに力技なんですよね。」
ジークさんに言われて他の人達も感覚を研ぎ澄ませているみたいだが、違いが分からないみたいだ。
いや、浩司は分かっているみたいだな。俺が闇の魔力で覆うのを止めると
「探索魔法に、なんて魔力を放出しているんだよ。」
ガラが驚いているので、直ぐに闇の魔力で光の魔力を覆った。
グリムとも相談して色々と試してみたが、結局強い光の魔力を放出して細かく調べる方法しか出来ていない。
更に肉眼と同じ景色を見る為には、ここまでしなければならない。
闇の魔力で覆い隠しても普通の探索魔法で使用している程度の魔力は感じられるみたいだ。
「拓の探索魔法は十分優れていると思うけどな。
そもそも、常時広範囲の探索を行うどころか、寝ながらでも探索魔法を使うなんて拓くらいだろう。
こういう所は貪欲なんだよな。」
ジークさんに呆れられなら言われたが、一番の目的は覗き見願望だが良い方に捉えてもらえるなら問題無い。
ジークさんに、通常の探索魔法との感じ方の違いを聞いてみたが、なんとなく普段と違う感じがしただけだそうだ。
当初の目的は達成されたので良しとしよう。
「所で、拓の探索魔法はどの程度認識できるんだ。例えば、この壁の向こう側とか。」
にやけ顔のニコラスさんが女子風呂の方を指して聞いて来る。
「今回の探索魔法改でも、生物や物から発生される弱いオーラを感じられる様になるだけで見え方は変わらないですね。」
「そうか、拓なら映像が見えるのかと思った。」
ニコラスさんも所詮は男。対象が男と女の違いが有っても、考える事は同じだ。
壁の向こうでなければ探索魔法改ではっきり映像が見えるが、言わない方が良いだろう。
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