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406でぶでぶヤマト
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サリナ姫の帰りに合わせて俺達も帰る事にした。
ハンさん達もマクニス王国へ行く予定だったらしく、それならと俺達OZと一緒に行く事になった。
家の人達がマクニス王国に来ているらしく、これから合流するらしい。
「私もOZと一緒に帰らせてもらえないか。食事は私が運ぶという事でどうだ。」
とヨギ魔道師も俺達と一緒に帰る事になった。
帰る前に、俺達は知り合いに挨拶する事にし、ルドルフ料理長の所に居座っていたヤマトも連れて行こうとしたのだが
「なぁ、ヤマト。お前、更に太ったんじゃないか。
年末から訓練が休みの間、ここで食べてばかりいたんだろ。
流石にこれは、ちょっとヤバいぞ。」
持ち上げると重過ぎる。おまけに、この体重で頭の上に乗られるときつい。
たった10日程度で、良くもこれだけ太ったな。
「そう言ってやるな。確かにヤマトはそこに居続けたが、気配を消したりと色々やってたぞ。
まぁ、こっちは消えたと思ったら急に現れたりと何度も驚かされたがな。」
ルドルフ料理長がヤマトのフォローをする。
ヤマトも練習をしていたのか。俺達に隠しておきたかったのか、そっぽを向いている姿が可愛い。
しかし、この重さは何とかした方が良いだろう。
試にレイアローを避ける訓練をしてみたが動きに切れが無く、前は避けられていた攻撃にも当っている。
『これは、まずいにゃ。
愛くるしさがアップしても、攻撃力が下がっては意味がにゃいにゃ。
ルドルフ料理長の魔法にやられてしまったにゃ。』
デブ猫が馬鹿な事を言っている。
「それに、リッチに色々と見せる約束はどうなった。食堂に居座って良かったのか。」
『拓は分かっていないにゃ。料理こそが人類の偉大な発明にゃ。
吾輩は、その偉大な発明をリッチに見せる為に頑張っていたにゃ。
見た目の美しさだけでにゃく、味や香りを伝える必要が有ったのにゃ。
それに、OZの目的が世界中の料理を食べる事にゃら間違っていないにゃ。』
間違っていないような気がする。
武術大会の時は試合を見て戦い方を学んでいたから良しなのか。
それでも、元の体に戻すのは決定事項だ。元に戻ってもデブ猫には変わりないのだが・・・
ロダン侯爵領の劇団「虹」の様子を見に行くと、昼前だと言うのに客が並んでいた。
関係者用の入口から入らせてもらい、差し入れの料理を渡して話を聞いてみると、
「嬉しい事に、舞台の話が広がり最近は満員状態になっています。
今では毎日上演する事になりました。
本当に、皆さんのお陰です。ありがとうございます。」
劇団員が俺達に改めて礼を言ってくれたが、これは劇団の努力の結果だ。
また新しい劇を見せてもらう事を約束して、劇団員の練習の邪魔にならない様に引き上げた。
次にヨーゼフさんの店。昼時をずらしたが、それでも30分ほど待つ程繁盛していた。
未だヨーゼフさんは店に居て、俺達を見てわざわざ挨拶に出て来てくれた。
ヨーゼフさんにアルの考えた器を10個渡した。
せっかく素晴らしい盛り付けを考えられたので、料理に使ってもらおうと用意した物だ。
プレゼントするつもりだったが、こちらで勝手に用意したにも関わらず購入してくれた。
そして帰る事を伝えると、丁度ヨーゼフさんもマクニス王国に帰るらしく馬車に余裕があるのでOZ一緒にどうかと誘ってくれる。
後3人増える事を話したが問題ないと言ってくれるので、同乗させてもらう事にした。
他に、山脈の麓の村の蕎麦屋とエチゴ屋に挨拶をして屋敷に戻ると、ブルネリ公爵が支払いの準備をしていてくれた。
警備代:銀貨5枚
毒の対応。アリゲーター退治:白金貨1枚。
マクニス王国の遺跡での毒薬工場破壊:金貨10枚
兵士の治療代:金貨10枚
寒天:金貨50枚
光苔:白金貨1枚
ポーション、解毒剤:白金貨2枚
兵士の治療代と寒天、薬の分は俺が受け取り、他は皆で分けた。
退治したアリゲーターの魔石や皮は俺に譲ってくれた。
しかし、俺が練成したポーションが1個銀貨4枚で売れるとは。
アルのポーションも銀貨3枚で売られていたし、気軽に飲める料金では無いな。
この他にも
バラン将軍の部下から、色々な果物
それとは別に
バラン将軍の部下の女性兵士からはスキンクリームのお礼として、クッキーの詰め合わせ。
性病の薬を渡した兵士達から、酒
遺跡の情報代:黒磁鉱石2つ
そして、マクニス王国に戻ったら、残りの兵士も身体検査を行って欲しいと
今回の武術大会でヨギ魔道師が元締めとして儲けた賭けの売り上げ
を受け取っている。
正月に貰った物を考えると結構色々な物を頂いてしまった。
それに、ヨギ魔道師から渡された売り上げは去年よりも増えているみたいだ。
賭けに注ぎ込む金が有るなら、ポーションを買えばいいだろうに。
受け取った黒磁鉱石の1つでニックさんに薬保管用の拡張ボックスを用意し、1つは予備で取っておく事にする。
ハンさん達もマクニス王国へ行く予定だったらしく、それならと俺達OZと一緒に行く事になった。
家の人達がマクニス王国に来ているらしく、これから合流するらしい。
「私もOZと一緒に帰らせてもらえないか。食事は私が運ぶという事でどうだ。」
とヨギ魔道師も俺達と一緒に帰る事になった。
帰る前に、俺達は知り合いに挨拶する事にし、ルドルフ料理長の所に居座っていたヤマトも連れて行こうとしたのだが
「なぁ、ヤマト。お前、更に太ったんじゃないか。
年末から訓練が休みの間、ここで食べてばかりいたんだろ。
流石にこれは、ちょっとヤバいぞ。」
持ち上げると重過ぎる。おまけに、この体重で頭の上に乗られるときつい。
たった10日程度で、良くもこれだけ太ったな。
「そう言ってやるな。確かにヤマトはそこに居続けたが、気配を消したりと色々やってたぞ。
まぁ、こっちは消えたと思ったら急に現れたりと何度も驚かされたがな。」
ルドルフ料理長がヤマトのフォローをする。
ヤマトも練習をしていたのか。俺達に隠しておきたかったのか、そっぽを向いている姿が可愛い。
しかし、この重さは何とかした方が良いだろう。
試にレイアローを避ける訓練をしてみたが動きに切れが無く、前は避けられていた攻撃にも当っている。
『これは、まずいにゃ。
愛くるしさがアップしても、攻撃力が下がっては意味がにゃいにゃ。
ルドルフ料理長の魔法にやられてしまったにゃ。』
デブ猫が馬鹿な事を言っている。
「それに、リッチに色々と見せる約束はどうなった。食堂に居座って良かったのか。」
『拓は分かっていないにゃ。料理こそが人類の偉大な発明にゃ。
吾輩は、その偉大な発明をリッチに見せる為に頑張っていたにゃ。
見た目の美しさだけでにゃく、味や香りを伝える必要が有ったのにゃ。
それに、OZの目的が世界中の料理を食べる事にゃら間違っていないにゃ。』
間違っていないような気がする。
武術大会の時は試合を見て戦い方を学んでいたから良しなのか。
それでも、元の体に戻すのは決定事項だ。元に戻ってもデブ猫には変わりないのだが・・・
ロダン侯爵領の劇団「虹」の様子を見に行くと、昼前だと言うのに客が並んでいた。
関係者用の入口から入らせてもらい、差し入れの料理を渡して話を聞いてみると、
「嬉しい事に、舞台の話が広がり最近は満員状態になっています。
今では毎日上演する事になりました。
本当に、皆さんのお陰です。ありがとうございます。」
劇団員が俺達に改めて礼を言ってくれたが、これは劇団の努力の結果だ。
また新しい劇を見せてもらう事を約束して、劇団員の練習の邪魔にならない様に引き上げた。
次にヨーゼフさんの店。昼時をずらしたが、それでも30分ほど待つ程繁盛していた。
未だヨーゼフさんは店に居て、俺達を見てわざわざ挨拶に出て来てくれた。
ヨーゼフさんにアルの考えた器を10個渡した。
せっかく素晴らしい盛り付けを考えられたので、料理に使ってもらおうと用意した物だ。
プレゼントするつもりだったが、こちらで勝手に用意したにも関わらず購入してくれた。
そして帰る事を伝えると、丁度ヨーゼフさんもマクニス王国に帰るらしく馬車に余裕があるのでOZ一緒にどうかと誘ってくれる。
後3人増える事を話したが問題ないと言ってくれるので、同乗させてもらう事にした。
他に、山脈の麓の村の蕎麦屋とエチゴ屋に挨拶をして屋敷に戻ると、ブルネリ公爵が支払いの準備をしていてくれた。
警備代:銀貨5枚
毒の対応。アリゲーター退治:白金貨1枚。
マクニス王国の遺跡での毒薬工場破壊:金貨10枚
兵士の治療代:金貨10枚
寒天:金貨50枚
光苔:白金貨1枚
ポーション、解毒剤:白金貨2枚
兵士の治療代と寒天、薬の分は俺が受け取り、他は皆で分けた。
退治したアリゲーターの魔石や皮は俺に譲ってくれた。
しかし、俺が練成したポーションが1個銀貨4枚で売れるとは。
アルのポーションも銀貨3枚で売られていたし、気軽に飲める料金では無いな。
この他にも
バラン将軍の部下から、色々な果物
それとは別に
バラン将軍の部下の女性兵士からはスキンクリームのお礼として、クッキーの詰め合わせ。
性病の薬を渡した兵士達から、酒
遺跡の情報代:黒磁鉱石2つ
そして、マクニス王国に戻ったら、残りの兵士も身体検査を行って欲しいと
今回の武術大会でヨギ魔道師が元締めとして儲けた賭けの売り上げ
を受け取っている。
正月に貰った物を考えると結構色々な物を頂いてしまった。
それに、ヨギ魔道師から渡された売り上げは去年よりも増えているみたいだ。
賭けに注ぎ込む金が有るなら、ポーションを買えばいいだろうに。
受け取った黒磁鉱石の1つでニックさんに薬保管用の拡張ボックスを用意し、1つは予備で取っておく事にする。
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