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351自転車移動
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俺達はメインの街道では無く、魔獣が出るが人通りが少ない街道を進む。
周囲に誰も居ない事を確認すると、アイテムボックスから自転車を取り出す。
ヤマトは俺の自転車に取り付けた籠に座っている。
「しかし、自転車というのは凄いな。
これだけの距離を、こんなスピードで走り続けられるとは思わなかった。」
「俺が乗っても問題ないってのがすげーよ。
こんな道でも、タイヤはびくともしねーな。さすが拓だぜ。」
ガラとアルが自転車だけの長距離移動に喜んでいる。
俺の自転車はミスリル製で軽いと言うのに
「拓ちゃん、頑張れ。」
1人遅れがちの俺を浩司が応援してくれている。
自転車は魔法を使わずに遊びたかったが、こうなっては仕方が無い。
自分自身に強化魔法かけて走る事に・・・
女性陣と俺以外は強化魔法を使わずにいるが、何故 これだけのスピードで走り続けられるのだろうか。
特に、アルやトムさんは重量級にも係わらず、他の人と変らないスピードだ。
この人達は人間離れをしている様に思える。
当然、夜は自転車の話で盛り上がった。
やはり、自分の力で風を切って走る感覚は気持ちが良い。
それに、自転車を使った移動は、時間短縮になり有効だ。
魔獣との遭遇も殆ど無く皆の異常な体力の結果、予定より早くマクニス王国に着く事が出来た。
バラン将軍の騎士団寄宿舎にお世話になる挨拶をした後、直ぐにギルド会館に依頼の確認をしに来たのだが
「良い依頼が無いな。暫く様子を見ようか。」
OZをクリームのパーティへ登録だけをし、ヨーゼフさんの店に寄らせてもらった。
店に入る前にエチゴさんが俺に確認してくる。
「拓さん、本当に話を進めても大丈夫ですか。別にそこまでされなくても問題ないですよ。」
「大丈夫です。ヨーゼフさんの様な方なら俺も嬉しいですから。」
エチゴさんには、ブルネリ公爵領で開く店で、俺が作った食器を使わないか話をしてもらう。
この間の食事会でヨーゼフさんが気に入ってくれていたので、店で使う分位なら俺が作っても良いとエチゴさんに話を持ち掛けた。
直ぐにヨーゼフさんに話をすると、製作者の範囲が特定されてしまうので、暫く時間を置いている。
既に準備が終わっているのであれば、この話は無しだ。
エチゴさんとアルがヨーゼフさんと別室で話をしている間、俺達は売っている食材を見ていた。
ヤマトを店の中に連れて入る訳にもいかず、ニコラスさんがヤマトと一緒に外で休んでくれている。
「このドライフルーツは美味いな。拓ちゃん、買おうぜ。」
浩司がドライフルーツの味見をさせてもらいながら、買う物を選び始めた。
いや、選んでいると思ったが、
「結局、全種類買うんだな。」
呆れる俺に、「全部美味いなら、選べないだろ。」と大量のドライフルーツを皆に手伝ってもらい持って帰る事にした。
後で、パウンドケーキに混ぜるそうだ。
その言葉を聞いたクリームは、更に砂糖を大量に購入している。
皆、どれだけのケーキを食べるつもりでいるのだろう。
『ザッ食いしん坊 というパーティ名を付けてはどうじゃ。このメンバーにはお似合いじゃろう。』
グリムの言う通りだな。ただ、この人達の場合は
「ザッ大食い の方が良いかもしれないね。」
『違いない。』
2人で笑ってしまった。
グリムの声は他の人には聞えず、他の人にとっては1人で突然笑い出した様にしか見えない俺は店員に変な目で見られてしまう。
エチゴさんとヨーゼフさんの話はまとまり、器やグラスの注文を受ける事になった。
店オリジナル食器とするため、欲しい食器の具体的なイメージを伺い統一感のある15種類の器とグラスを用意する。
周囲に誰も居ない事を確認すると、アイテムボックスから自転車を取り出す。
ヤマトは俺の自転車に取り付けた籠に座っている。
「しかし、自転車というのは凄いな。
これだけの距離を、こんなスピードで走り続けられるとは思わなかった。」
「俺が乗っても問題ないってのがすげーよ。
こんな道でも、タイヤはびくともしねーな。さすが拓だぜ。」
ガラとアルが自転車だけの長距離移動に喜んでいる。
俺の自転車はミスリル製で軽いと言うのに
「拓ちゃん、頑張れ。」
1人遅れがちの俺を浩司が応援してくれている。
自転車は魔法を使わずに遊びたかったが、こうなっては仕方が無い。
自分自身に強化魔法かけて走る事に・・・
女性陣と俺以外は強化魔法を使わずにいるが、何故 これだけのスピードで走り続けられるのだろうか。
特に、アルやトムさんは重量級にも係わらず、他の人と変らないスピードだ。
この人達は人間離れをしている様に思える。
当然、夜は自転車の話で盛り上がった。
やはり、自分の力で風を切って走る感覚は気持ちが良い。
それに、自転車を使った移動は、時間短縮になり有効だ。
魔獣との遭遇も殆ど無く皆の異常な体力の結果、予定より早くマクニス王国に着く事が出来た。
バラン将軍の騎士団寄宿舎にお世話になる挨拶をした後、直ぐにギルド会館に依頼の確認をしに来たのだが
「良い依頼が無いな。暫く様子を見ようか。」
OZをクリームのパーティへ登録だけをし、ヨーゼフさんの店に寄らせてもらった。
店に入る前にエチゴさんが俺に確認してくる。
「拓さん、本当に話を進めても大丈夫ですか。別にそこまでされなくても問題ないですよ。」
「大丈夫です。ヨーゼフさんの様な方なら俺も嬉しいですから。」
エチゴさんには、ブルネリ公爵領で開く店で、俺が作った食器を使わないか話をしてもらう。
この間の食事会でヨーゼフさんが気に入ってくれていたので、店で使う分位なら俺が作っても良いとエチゴさんに話を持ち掛けた。
直ぐにヨーゼフさんに話をすると、製作者の範囲が特定されてしまうので、暫く時間を置いている。
既に準備が終わっているのであれば、この話は無しだ。
エチゴさんとアルがヨーゼフさんと別室で話をしている間、俺達は売っている食材を見ていた。
ヤマトを店の中に連れて入る訳にもいかず、ニコラスさんがヤマトと一緒に外で休んでくれている。
「このドライフルーツは美味いな。拓ちゃん、買おうぜ。」
浩司がドライフルーツの味見をさせてもらいながら、買う物を選び始めた。
いや、選んでいると思ったが、
「結局、全種類買うんだな。」
呆れる俺に、「全部美味いなら、選べないだろ。」と大量のドライフルーツを皆に手伝ってもらい持って帰る事にした。
後で、パウンドケーキに混ぜるそうだ。
その言葉を聞いたクリームは、更に砂糖を大量に購入している。
皆、どれだけのケーキを食べるつもりでいるのだろう。
『ザッ食いしん坊 というパーティ名を付けてはどうじゃ。このメンバーにはお似合いじゃろう。』
グリムの言う通りだな。ただ、この人達の場合は
「ザッ大食い の方が良いかもしれないね。」
『違いない。』
2人で笑ってしまった。
グリムの声は他の人には聞えず、他の人にとっては1人で突然笑い出した様にしか見えない俺は店員に変な目で見られてしまう。
エチゴさんとヨーゼフさんの話はまとまり、器やグラスの注文を受ける事になった。
店オリジナル食器とするため、欲しい食器の具体的なイメージを伺い統一感のある15種類の器とグラスを用意する。
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