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326冒険者試験
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目が覚めたが、朝か夜かも分からない。
淡い光が回りを包んでいる、
用意した入れ物に光苔を収納して、この場を離れる事にした。
上へ続く坑道を探して歩いて帰る事にした。
俺は最後まで俺は土の魔力で地中探索を行いながら歩き、少しだけミスリルを見つけられた。
ここは遺跡では無いが、見つけたミスリルを使い坑道の入り口を描いた記念メダルを作って皆に渡す。
浩司とアルは素直に喜んでくれている。
しかし、他のメンバーは何か言いたげで、諦めたように溜息を吐かれた。
OZの中なので、この様なミスリルの使い方を認めて欲しい所だ。
何も言わないのは、少しは認めているという事で良いのだろうか。
「拓、認めたんじゃなくて、諦めただけだからな。他の所で、やるなよ。」
ガラが言ってくるが、俺は考えただけで口に出して無いよな
ここまで来ると、俺の方がため息を吐きたくなる。
帰りは白銀の世界を突っ切り、一気にラグテルの町に帰ってきた。
地下庭園の循環させている水の横に鉢に移した光苔を設置し、木の魔力をたっぷりと浴びせておく。
有る程度増えたら、ニックさんに1鉢渡す予定だ。
欲しいと思ってくれればだが、ニックさんは木の魔力を持っているので丁度良いと思う。
落ち着いた所で、ガラのBランク冒険者の試験申請と何か良い依頼が無いかのチェックをしにギルド会館に向かった。
ガラは実績は十分と評価されていたので、後は試験に合格すれば良い。
試験の登録をしている所に、ゴルゴ達がやって来た。
「ガラがBランクの冒険者の試験を受けるのか。
おい、拓と浩司は何時までDランクで遊んでいるつもりだ。
ガラが更に先に進むなら、高ランクの依頼を受ける必要が有るのは分かってんのか。
いいか、ガラがBランク、お前等がCランクになればOZとしてCランクの依頼を受ける事が出来る。
場合によっては、Bランクの依頼でも受けられる事もある。
実力が有る奴が、仲間の足を引っ張ってんじゃねぇぞ。」
それだけ言って、ギルドに報告をして帰って行った。
ガラは気にしなくて良いと言ってくれたが、OZとして活動を続けながらガラが先に進むにはOZ自体のレベルを上げなければならないのか。
「俺達もCランクの試験に挑戦してみるか。なっ拓ちゃん。」
俺達は、そのまま受付に行きCランク冒険者の試験について確認すると、既に受講資格は満たしているらしい。
逆に「以前、お話をさせて頂いた際、興味が無いと断られていました。」と言われてしまった。
上のランクを目指ささない冒険者は珍しく覚えていたそうだ。
Cランクの試験は
・魔法の実力テスト
・薬草、毒薬等の筆記テスト
・1週間の合同合宿
・護衛任務
Bランクの試験は
・実力テスト
・護衛任務
俺達の実績も十分となり、ガラも俺達も試験は2ヶ月後。
マクニス王国からラグテルの町にギルドの試験官がやってきてから行われる。
「もしかして、マクニス王国で試験を受ければ良かったんじゃないか。」
試験官が居る所なら直ぐに受けられたのではないかという俺の疑問に
「そうなんだけどな。ただ、この町で試験を合格すれば、町としての箔が付く。」
Bランクの冒険者への注目度を見ると、その通りなのだろう。
ちなみに、ゴルゴ達もBランク冒険者の試験を受けたが落ちたらしい。
休みの日は、ギルド会館の訓練場で訓練を続けていた。
ギルド長が時間を作っては練習相手をして稽古を付けている。
「2人も試験を受けるなら、訓練方法を変えなければならないな。」
ガラが俺達が自分の訓練に付き合っているのが気になる様だ。しかし
『何を言っておるんじゃ。ガラとの特訓は2人の特訓にもなっておるのに。』
グリムの言う通りだった。
むしろ、俺達に対するグリムの指示が細かく、誰の為の訓練だか分からなくなっている。
その事をガラに伝えると
「本当に助かる。拓、浩司、グリム、試験まで特訓をお願いする。」
ガラが俺達に頭を下げてくる。
「そんなの、当たり前だよ。俺達も魔法の練習になるので助かるよ。
ただ、剣の相手を考えるとブルネリ公爵領に残ってクリームやアークと一緒に居た方が良かったな」
ガラの剣は、OZの中で抜きんでている。
残念ながら、俺達では練習相手としては物足りないだろう。
「俺にとっては拓と浩司の特訓を受けられるだけでも贅沢すぎる事だよ。」
『しかし、剣の稽古が出来ないのは勿体無い。
ここは、儂が特別メニューを考えるしかなかろう。
なに、拓と浩司の事も考えて、他では出来ないような特別メニューが組めるじゃろう。』
1週間の内、5日間はギルドの依頼を受け、2日間はガラの訓練に当てる事にした。
剣の稽古そのものはできない為、グリムの考えた特別メニューは死角を無くすという物だった。
結局は、全員からの総攻撃。
浩司は外からの魔法攻撃、俺は闇の魔力で皆の気配を消す様に指示を受けているのだが
『浩司、もっと氷を針の様にして放ってみるんじゃ
イメージを広げろ、強力な攻撃だけが有効とは限らんぞ。
魔力量に頼らず、使い方を応用させ攻撃の幅を広げろ。』
『拓は何をしている。気配を消すのに気を使い、シールドが疎かになっておる。
そんなサポートでは、仲間が安心して戦えんぞ。
目で追うな、探索魔法でもっと全体を把握するんじゃ。』
グリムの出す指示に、俺と浩司の方が先に根を上げてしまっていた。
浩司は繊細な魔法の使い方を指導されているが、普通に強力な魔法を使うより難しそうだ。
俺はサポート役として全体の把握が出来る様に指導されているが、情報処理が追い付かない
攻撃を加える側も色々なパターンを試しながら連携を深めて、OZの戦力の底上げが出来たみたいだ。
淡い光が回りを包んでいる、
用意した入れ物に光苔を収納して、この場を離れる事にした。
上へ続く坑道を探して歩いて帰る事にした。
俺は最後まで俺は土の魔力で地中探索を行いながら歩き、少しだけミスリルを見つけられた。
ここは遺跡では無いが、見つけたミスリルを使い坑道の入り口を描いた記念メダルを作って皆に渡す。
浩司とアルは素直に喜んでくれている。
しかし、他のメンバーは何か言いたげで、諦めたように溜息を吐かれた。
OZの中なので、この様なミスリルの使い方を認めて欲しい所だ。
何も言わないのは、少しは認めているという事で良いのだろうか。
「拓、認めたんじゃなくて、諦めただけだからな。他の所で、やるなよ。」
ガラが言ってくるが、俺は考えただけで口に出して無いよな
ここまで来ると、俺の方がため息を吐きたくなる。
帰りは白銀の世界を突っ切り、一気にラグテルの町に帰ってきた。
地下庭園の循環させている水の横に鉢に移した光苔を設置し、木の魔力をたっぷりと浴びせておく。
有る程度増えたら、ニックさんに1鉢渡す予定だ。
欲しいと思ってくれればだが、ニックさんは木の魔力を持っているので丁度良いと思う。
落ち着いた所で、ガラのBランク冒険者の試験申請と何か良い依頼が無いかのチェックをしにギルド会館に向かった。
ガラは実績は十分と評価されていたので、後は試験に合格すれば良い。
試験の登録をしている所に、ゴルゴ達がやって来た。
「ガラがBランクの冒険者の試験を受けるのか。
おい、拓と浩司は何時までDランクで遊んでいるつもりだ。
ガラが更に先に進むなら、高ランクの依頼を受ける必要が有るのは分かってんのか。
いいか、ガラがBランク、お前等がCランクになればOZとしてCランクの依頼を受ける事が出来る。
場合によっては、Bランクの依頼でも受けられる事もある。
実力が有る奴が、仲間の足を引っ張ってんじゃねぇぞ。」
それだけ言って、ギルドに報告をして帰って行った。
ガラは気にしなくて良いと言ってくれたが、OZとして活動を続けながらガラが先に進むにはOZ自体のレベルを上げなければならないのか。
「俺達もCランクの試験に挑戦してみるか。なっ拓ちゃん。」
俺達は、そのまま受付に行きCランク冒険者の試験について確認すると、既に受講資格は満たしているらしい。
逆に「以前、お話をさせて頂いた際、興味が無いと断られていました。」と言われてしまった。
上のランクを目指ささない冒険者は珍しく覚えていたそうだ。
Cランクの試験は
・魔法の実力テスト
・薬草、毒薬等の筆記テスト
・1週間の合同合宿
・護衛任務
Bランクの試験は
・実力テスト
・護衛任務
俺達の実績も十分となり、ガラも俺達も試験は2ヶ月後。
マクニス王国からラグテルの町にギルドの試験官がやってきてから行われる。
「もしかして、マクニス王国で試験を受ければ良かったんじゃないか。」
試験官が居る所なら直ぐに受けられたのではないかという俺の疑問に
「そうなんだけどな。ただ、この町で試験を合格すれば、町としての箔が付く。」
Bランクの冒険者への注目度を見ると、その通りなのだろう。
ちなみに、ゴルゴ達もBランク冒険者の試験を受けたが落ちたらしい。
休みの日は、ギルド会館の訓練場で訓練を続けていた。
ギルド長が時間を作っては練習相手をして稽古を付けている。
「2人も試験を受けるなら、訓練方法を変えなければならないな。」
ガラが俺達が自分の訓練に付き合っているのが気になる様だ。しかし
『何を言っておるんじゃ。ガラとの特訓は2人の特訓にもなっておるのに。』
グリムの言う通りだった。
むしろ、俺達に対するグリムの指示が細かく、誰の為の訓練だか分からなくなっている。
その事をガラに伝えると
「本当に助かる。拓、浩司、グリム、試験まで特訓をお願いする。」
ガラが俺達に頭を下げてくる。
「そんなの、当たり前だよ。俺達も魔法の練習になるので助かるよ。
ただ、剣の相手を考えるとブルネリ公爵領に残ってクリームやアークと一緒に居た方が良かったな」
ガラの剣は、OZの中で抜きんでている。
残念ながら、俺達では練習相手としては物足りないだろう。
「俺にとっては拓と浩司の特訓を受けられるだけでも贅沢すぎる事だよ。」
『しかし、剣の稽古が出来ないのは勿体無い。
ここは、儂が特別メニューを考えるしかなかろう。
なに、拓と浩司の事も考えて、他では出来ないような特別メニューが組めるじゃろう。』
1週間の内、5日間はギルドの依頼を受け、2日間はガラの訓練に当てる事にした。
剣の稽古そのものはできない為、グリムの考えた特別メニューは死角を無くすという物だった。
結局は、全員からの総攻撃。
浩司は外からの魔法攻撃、俺は闇の魔力で皆の気配を消す様に指示を受けているのだが
『浩司、もっと氷を針の様にして放ってみるんじゃ
イメージを広げろ、強力な攻撃だけが有効とは限らんぞ。
魔力量に頼らず、使い方を応用させ攻撃の幅を広げろ。』
『拓は何をしている。気配を消すのに気を使い、シールドが疎かになっておる。
そんなサポートでは、仲間が安心して戦えんぞ。
目で追うな、探索魔法でもっと全体を把握するんじゃ。』
グリムの出す指示に、俺と浩司の方が先に根を上げてしまっていた。
浩司は繊細な魔法の使い方を指導されているが、普通に強力な魔法を使うより難しそうだ。
俺はサポート役として全体の把握が出来る様に指導されているが、情報処理が追い付かない
攻撃を加える側も色々なパターンを試しながら連携を深めて、OZの戦力の底上げが出来たみたいだ。
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