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314ガラの特訓
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ガラがAランクの冒険者を目指すと宣言してから、グリムによる特訓が行なわれている。
グリムは魔道師で剣の指導は出来ないが、それ以外の訓練は俺と浩司も手伝っている。
エチゴ屋で売る食器作りで暫く出来ずにいたが、ブルネリ公爵に訓練場を借りて再開した。
手の空いた兵士や館の人達が見学に来ている。
「じゃあ、始めるよ。ガラは剣や盾で受け止めずに俺の攻撃を避けてね。レイアロー。」
光の矢がガラを襲う。
休む間もなく放たれる矢をガラが体術だけで避け続ける。
『拓よ、慣らしは十分じゃ。一度に仕掛ける数を増やすんじゃ。』
少しづつ、矢の数を増やしていく。威力は低いとはいえ、当たれば痛い。
既に、ガラは何度も矢に当たっている。
ガラが対応できなくなった所で、一旦止める。
『治癒が終わったら、訓練を続けるぞ。』
グリムから容赦ない指示が出され、訓練が続く。
本当に、ここまでの体術が必要か聞いた事が有ったが
『普通の人は魔力を好きなだけ使う訳にはいかんのじゃ。
どれだけ効率良く避けられるかで、次への攻撃への対応が変わってくる。
お前達が居ると、ガラも面白い修行が出来て楽しいじゃろう。
こんなバカげた修行は普通じゃ出来ないからな。』
と自分でバカげた修行と言っていた。
ガラ自信もやる気があり、初めの頃より上達し、かなりの量の光の矢を避けられる様になっている。
『よし、そろそろ闇の魔力で覆った矢を混ぜるんじゃ。』
気配を隠した光の矢を放っても、半分くらいは避ける事が出来る様になっている。
それでも、グリムに言わせると不十分だそうだ。
次は浩司の魔法攻撃を盾や魔法を駆使して避ける。
高い攻撃力だが、グリムの指示でギリギリの所を攻め続ける。
剣技については、ロウガさんやジークさんが相手をしてくれる。
ガラの剣術も上がり、2人と互角に戦え良い勝負になっている。
この訓練を見たバラン将軍もガラの相手を買って出てくれた。
バラン将軍の剣技は見事だった。
ガラの全力の攻撃をかわし、フェイントを織り交ぜて攻撃する。そうして、ガラの弱い所を指導してくれる。
ロウガさんとジークさんも挑んでみたが、完敗していた。
「バラン将軍って最強の武人と言われていたんだっけ。こうやって見ると、本当に凄いんだな。」
「確かに凄いね。何であんな動きが出来るんだろ。と言うか、皆運動神経がおかしいよ。」
浩司は素直に剣術に驚いているが、俺は不思議な生物を見ている様な感じで見ていた。
全員、強化魔法も使わずに信じられないスピードと威力の攻撃を行っている。
人間は、あんな風に動く様には出来ていない生物だと思う。
バラン将軍の希望で、俺のレイアローの攻撃をしてみたが紙一重でかわす。
攻撃する矢の本数を増やし、闇の魔力で覆って矢を混ぜても当たらない。
ここまで完全に避けられると少し悔しいので、本数を大量に増やし半分は闇の魔力で覆い攻撃をすると、流石にバラン将軍も避けきれなかった。
「バラン将軍、俺の勝ちですね。」
「拓殿、あれでは勝負にならないと思うのだが。
それにしても凄いな。こんな訓練が受けられるガラ殿が羨ましい。
拓殿、余裕がある時で良いので、私とオリバーにも訓練を受けさせて貰えないだろうか。」
更にロダン侯爵の兵士、モーゼスさんとジークフリートさんまで参加する事になった。
徐々に攻撃を上げて行き、抜けるタイミングは個人の判断に任せているが、全員が限界まで行い治癒魔法の世話になっている。
グリムは魔道師で剣の指導は出来ないが、それ以外の訓練は俺と浩司も手伝っている。
エチゴ屋で売る食器作りで暫く出来ずにいたが、ブルネリ公爵に訓練場を借りて再開した。
手の空いた兵士や館の人達が見学に来ている。
「じゃあ、始めるよ。ガラは剣や盾で受け止めずに俺の攻撃を避けてね。レイアロー。」
光の矢がガラを襲う。
休む間もなく放たれる矢をガラが体術だけで避け続ける。
『拓よ、慣らしは十分じゃ。一度に仕掛ける数を増やすんじゃ。』
少しづつ、矢の数を増やしていく。威力は低いとはいえ、当たれば痛い。
既に、ガラは何度も矢に当たっている。
ガラが対応できなくなった所で、一旦止める。
『治癒が終わったら、訓練を続けるぞ。』
グリムから容赦ない指示が出され、訓練が続く。
本当に、ここまでの体術が必要か聞いた事が有ったが
『普通の人は魔力を好きなだけ使う訳にはいかんのじゃ。
どれだけ効率良く避けられるかで、次への攻撃への対応が変わってくる。
お前達が居ると、ガラも面白い修行が出来て楽しいじゃろう。
こんなバカげた修行は普通じゃ出来ないからな。』
と自分でバカげた修行と言っていた。
ガラ自信もやる気があり、初めの頃より上達し、かなりの量の光の矢を避けられる様になっている。
『よし、そろそろ闇の魔力で覆った矢を混ぜるんじゃ。』
気配を隠した光の矢を放っても、半分くらいは避ける事が出来る様になっている。
それでも、グリムに言わせると不十分だそうだ。
次は浩司の魔法攻撃を盾や魔法を駆使して避ける。
高い攻撃力だが、グリムの指示でギリギリの所を攻め続ける。
剣技については、ロウガさんやジークさんが相手をしてくれる。
ガラの剣術も上がり、2人と互角に戦え良い勝負になっている。
この訓練を見たバラン将軍もガラの相手を買って出てくれた。
バラン将軍の剣技は見事だった。
ガラの全力の攻撃をかわし、フェイントを織り交ぜて攻撃する。そうして、ガラの弱い所を指導してくれる。
ロウガさんとジークさんも挑んでみたが、完敗していた。
「バラン将軍って最強の武人と言われていたんだっけ。こうやって見ると、本当に凄いんだな。」
「確かに凄いね。何であんな動きが出来るんだろ。と言うか、皆運動神経がおかしいよ。」
浩司は素直に剣術に驚いているが、俺は不思議な生物を見ている様な感じで見ていた。
全員、強化魔法も使わずに信じられないスピードと威力の攻撃を行っている。
人間は、あんな風に動く様には出来ていない生物だと思う。
バラン将軍の希望で、俺のレイアローの攻撃をしてみたが紙一重でかわす。
攻撃する矢の本数を増やし、闇の魔力で覆って矢を混ぜても当たらない。
ここまで完全に避けられると少し悔しいので、本数を大量に増やし半分は闇の魔力で覆い攻撃をすると、流石にバラン将軍も避けきれなかった。
「バラン将軍、俺の勝ちですね。」
「拓殿、あれでは勝負にならないと思うのだが。
それにしても凄いな。こんな訓練が受けられるガラ殿が羨ましい。
拓殿、余裕がある時で良いので、私とオリバーにも訓練を受けさせて貰えないだろうか。」
更にロダン侯爵の兵士、モーゼスさんとジークフリートさんまで参加する事になった。
徐々に攻撃を上げて行き、抜けるタイミングは個人の判断に任せているが、全員が限界まで行い治癒魔法の世話になっている。
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コメントはたまに気まぐれに返す事がありますが、全レスは致しません。悪しからずご了承願います。
(あと、敬語が使えない呪いに掛かっているので言葉遣いに粗いところがあってもご容赦をw)
台本風(セリフの前に名前が入る)です、これに関しては助言は無用です、そういうスタイルだと思ってあきらめてください。
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