293 / 744
293Aランク冒険者は意地汚い?
しおりを挟む
しばらくして、クリームのメンバーもラグテルの町に戻って来た。
「ラグテルの町で売っていない食材を色々と集めてみた。討伐した魔獣の肉もある。ここでの食事に使って欲しい。
量は有るが、拓のアイテムボックスも有るから大丈夫だろ。」
ジークさんはそう言うと、拡張バッグから大量の食材を取り出して部屋中に並べていく。
色々な調味料や香草も購入してくれたみたいだ。
「やっと、レオさんの料理が食べられるわ。」
「OZが先に帰っていて良かったわ。
ブルネリ公爵領に寄らずに戻って来て正解だったわね。」
ジェニファーさんとロビンさんが喜んでいる。
「今夜は地下のテラス席で食事を出来ないかな。」
トムさんの要求をレオが了承すると
「やった。あそこで食べたかったんだ。部屋に食事、風呂にしても、ここ以上の場所なんて考えられないよな。」
ニコラスさんが、本当に言葉通り飛び上がって喜んでいた。
クリームのメンバーに風呂に入る様に進めて、大量の食糧を整理する事にした。
「レオ、食料の保存にこれを使って。」
俺がレオに渡したのは、ミスリルで造った大きな箱
「拓ちゃん、これは何だ。」
「食糧保存用に作った拡張バッグ、と言うか拡張ボックスかな。ミスリル製だから大量の食材が入るよ。
この家の住人が増えたので、有った方が良いだろ。
後で台所を改造して設置する場所を作るよ。」
クリームと生活するようになってから、クリームが大量に食材を持って来てくれる。
そんなに気を使わなくて良いと言っても、「普通に生活するより安く済んでいる。気にしないで受け取ってくれ。」と言われる。
肉も倒した魔獣を拡張バッグやアイテムボックスで持って帰っているので、これだけ大食らいが居ても余るほど有る。
最近、料理と食材が多くなり過ぎ整理が必要になってきていた。
「それは助かる。しかし、食材を保存にミスリル製の拡張ボックスを使うなんて拓ちゃんだよな。」
「そうかな?まぁ、便利だから良いよね。
今度、皆で大量に調理して拡張ボックスに入れておこうよ。後で、調理した料理を入れる容器も用意しておくよ。」
今夜の食事のメニューをどうするか話しながら、クリームが持って来てくれた食材をしまっていく。
それにしても、色々な調味料を入手してくれたな。
元の世界と同じ物かは分からないけど、これはウコンだよな。この香りはシナモンか。クミンにパクチーもある。
カレーの香りがするのまで有るな。
「浩司、カレーに使うスパイスって何を使うか知ってるか?」
「カレールーの種類しか知らないな。流石にスパイスなんて分からないよ。」
「レオ、ここら辺のスパイスは俺に使わせてくれないか。少し、研究してみたい料理があるんだ。」
「もちろん良いが、カレーって何だ?」
「茶色くてカレーの味がする料理だよ。ごめん、カレーの味を表現できない。浩司は伝えられるか?」
「カレーの味って、カレー味だよな。難しいな、なんて言えば良いんだ。
これは、拓ちゃんが作って食べさせるしかないだろ。」
俺はカレーを作る事を決めた。
味の説明が出来ればレオにも手伝ってもらえるのに、何故カレー味としか伝える言葉が浮かばないんだろう。
「ラグテルの町で売っていない食材を色々と集めてみた。討伐した魔獣の肉もある。ここでの食事に使って欲しい。
量は有るが、拓のアイテムボックスも有るから大丈夫だろ。」
ジークさんはそう言うと、拡張バッグから大量の食材を取り出して部屋中に並べていく。
色々な調味料や香草も購入してくれたみたいだ。
「やっと、レオさんの料理が食べられるわ。」
「OZが先に帰っていて良かったわ。
ブルネリ公爵領に寄らずに戻って来て正解だったわね。」
ジェニファーさんとロビンさんが喜んでいる。
「今夜は地下のテラス席で食事を出来ないかな。」
トムさんの要求をレオが了承すると
「やった。あそこで食べたかったんだ。部屋に食事、風呂にしても、ここ以上の場所なんて考えられないよな。」
ニコラスさんが、本当に言葉通り飛び上がって喜んでいた。
クリームのメンバーに風呂に入る様に進めて、大量の食糧を整理する事にした。
「レオ、食料の保存にこれを使って。」
俺がレオに渡したのは、ミスリルで造った大きな箱
「拓ちゃん、これは何だ。」
「食糧保存用に作った拡張バッグ、と言うか拡張ボックスかな。ミスリル製だから大量の食材が入るよ。
この家の住人が増えたので、有った方が良いだろ。
後で台所を改造して設置する場所を作るよ。」
クリームと生活するようになってから、クリームが大量に食材を持って来てくれる。
そんなに気を使わなくて良いと言っても、「普通に生活するより安く済んでいる。気にしないで受け取ってくれ。」と言われる。
肉も倒した魔獣を拡張バッグやアイテムボックスで持って帰っているので、これだけ大食らいが居ても余るほど有る。
最近、料理と食材が多くなり過ぎ整理が必要になってきていた。
「それは助かる。しかし、食材を保存にミスリル製の拡張ボックスを使うなんて拓ちゃんだよな。」
「そうかな?まぁ、便利だから良いよね。
今度、皆で大量に調理して拡張ボックスに入れておこうよ。後で、調理した料理を入れる容器も用意しておくよ。」
今夜の食事のメニューをどうするか話しながら、クリームが持って来てくれた食材をしまっていく。
それにしても、色々な調味料を入手してくれたな。
元の世界と同じ物かは分からないけど、これはウコンだよな。この香りはシナモンか。クミンにパクチーもある。
カレーの香りがするのまで有るな。
「浩司、カレーに使うスパイスって何を使うか知ってるか?」
「カレールーの種類しか知らないな。流石にスパイスなんて分からないよ。」
「レオ、ここら辺のスパイスは俺に使わせてくれないか。少し、研究してみたい料理があるんだ。」
「もちろん良いが、カレーって何だ?」
「茶色くてカレーの味がする料理だよ。ごめん、カレーの味を表現できない。浩司は伝えられるか?」
「カレーの味って、カレー味だよな。難しいな、なんて言えば良いんだ。
これは、拓ちゃんが作って食べさせるしかないだろ。」
俺はカレーを作る事を決めた。
味の説明が出来ればレオにも手伝ってもらえるのに、何故カレー味としか伝える言葉が浮かばないんだろう。
2
お気に入りに追加
180
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます
無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
転生幼女は幸せを得る。
泡沫 ウィルベル
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−
帝国の第一皇女に転生しましたが3日で誘拐されました
山田うちう
ファンタジー
帝国の皇女に転生するも、生後3日で誘拐されてしまう。
犯人を追ってくれた騎士により命は助かるが、隣国で一人置き去りに。
たまたま通りかかった、隣国の伯爵に拾われ、伯爵家の一人娘ルセルとして育つ。
何不自由なく育ったルセルだが、5歳の時に受けた教会の洗礼式で真名を与えられ、背中に大きな太陽のアザが浮かび上がる。。。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
追放シーフの成り上がり
白銀六花
ファンタジー
王都のギルドでSS級まで上り詰めた冒険者パーティー【オリオン】の一員として日々活躍するディーノ。
前衛のシーフとしてモンスターを翻弄し、回避しながらダメージを蓄積させていき、最後はパーティー全員でトドメを刺す。
これがディーノの所属するオリオンの戦い方だ。
ところが、SS級モンスター相手に命がけで戦うディーノに対し、ほぼ無傷で戦闘を終えるパーティーメンバー。
ディーノのスキル【ギフト】によってパーティーメンバーのステータスを上昇させ、パーティー内でも誰よりも戦闘に貢献していたはずなのに……
「お前、俺達の実力についてこれなくなってるんじゃねぇの?」とパーティーを追放される。
ディーノを追放し、新たな仲間とパーティーを再結成した元仲間達。
新生パーティー【ブレイブ】でクエストに出るも、以前とは違い命がけの戦闘を繰り広げ、クエストには失敗を繰り返す。
理由もわからず怒りに震え、新入りを役立たずと怒鳴りちらす元仲間達。
そしてソロの冒険者として活動し始めるとディーノは、自分のスキルを見直す事となり、S級冒険者として活躍していく事となる。
ディーノもまさか、パーティーに所属していた事で弱くなっていたなどと気付く事もなかったのだ。
それと同じく、自分がパーティーに所属していた事で仲間を弱いままにしてしまった事にも気付いてしまう。
自由気ままなソロ冒険者生活を楽しむディーノ。
そこに元仲間が会いに来て「戻って来い」?
戻る気などさらさら無いディーノはあっさりと断り、一人自由な生活を……と、思えば何故かブレイブの新人が頼って来た。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる