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240アンデット退治
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「すまなかった。リーダとしての俺の判断ミスだ。
事前に調査を行っていれば、ここまで大変な目に合わずに済んだ。
拓と浩司が居なければ、無事に全員が顔を合わせていなかっただろう。
ここまで危険な場所だと分かれば、探索は中止にしたいと思う。」
朝、ジークさんから探索中止の話がでた。その意見に何人かが同意している。
ギルドの話と大きく開きがあるので、中止にしても違反金を請求される事はない。
「ジークさん。探索中止は少し待ってもらっても良いですか。
昨日、かなり大量のアンデットを浄化できたと思います。
どの程度の数が残っているかを確認してからでも良くないでしょうか。」
「しかし、それは危険じゃないか。」
「それについては、考えがあります。アル、魔力は十分回復した。」
「おう、俺の方は準備万端だ。何時でも良いぞ。」
ロックウォールで、安全な場所を作って対応する方法を説明すると、先ずは状況確認をすることになった。
次に、ニコラスさんが洞窟内部について話してくれた。
「何度か危険な状態になったが、何とか洞窟の調査は出来た。」
洞窟の奥は大きな空洞になっていて、他の入り口と繋がっていた。
空洞には更に地下へと伸びる大穴が有ったが、危険な感じがし、それ以上は進まなかったらしい。
アークのアクセルさんも大穴については同意見だった
「2人が言うなら、何か有るのかもしれないな。
アンデットを浄化できるなら、遺跡の件も有るので少し調べておいた方が良いか。
拓は魔法陣を描く事は出来るか。」
「今日は無理ですが、明日なら1回は出来ます。」
先ずは、状況を調べることになった。
俺達は高台に待機し、浩司、アルの2人がヤマトに闇の魔力で覆ってもらいながら岩場を進んでいく。
周りに何も無い場所で、アルが魔力を高めロックウォールを発動。
今回は、壁と言うより柱の様な感じだ。
アルの魔力に惹かれてアンデットがやってくる前に、エアウォークを使い浩司がアルをロックウォールの上に運んだ。
浩司がアンデットを呼び寄せる為に地面に向かって雷撃を放つと、洞窟の中から更にアンデットが這い出して来る。
それを遠くから見ていたジークさんは
「思ったより、少ないな。」
と言うが、200体位のアンデットが下の方を這いずっている。
確かに、昨日とは比べれば少ないが、安全な場所に居るから言える事だと思う。
続けて、浩司が雷撃を放つが、これ以上は殆ど増える事は無かった。
アンデットが散らばるのを待って、俺達の所に戻った。
浩司とアルが誘き寄せている間に、ニコラスさんとアクセルさんがこの付近一帯を調べていたが、数体のアンデットが確認出来ただけだった。
「明日、アルが作った高台で拓にまとめてアンデットを浄化してもらう。
ニコラスとアクセルは周辺に異常がないか監視
他のメンバーは2チームに分かれて、残ったアンデットを浄化していく。
アルは俺達、レオはロウガのチームに入り、拓は浄化を行なったら休んで魔力回復、浩司とヤマトは拓の警護を頼む。
地上の安全が確認できた後は、洞窟の探索を行う。」
俺は疲れを取るため、横にならせてもらうと、皆も各々休み始めた。
次の日、俺は朝一に魔法陣でアンデットの浄化を行い、安全で見晴らしの良い岩場の上で休んでいる。
念の為、探索魔法で皆の状況を確認しているが、殆どアンデットに遭遇していない。
体調も復活したので、浄化したアンデットが持っていた道具や魔石を拾う事にした。
「それにしても、凄い数の魔石が転がってるな。」
「昨日は、俺達の所によじ登ろうと、アンデットの上にアンデットが登って凄く密集していたからな。」
浩司は呑気に言うが、足元で大量のアンデットが蠢いている姿は鳥肌物だった。
少しでも魔力を温存する為、アイテムボックスは使わず魔石を拡張バッグの中に入れていく。
転がっている道具の殆どがゴミだが、使えそうな魔道具も幾つかある。
量は多いが落ちている場所は狭いので、日が暮れる前に回収する事が出来た。
拠点に戻り報告を聞くと、地上のアンデットは浄化し終え、洞窟も空だったそうだ。
「洞窟内の空洞に拠点を移動させて、地下に伸びる穴を調べてみたいと思っている。
危険が伴う可能性が有るので、皆の意見を聞きたい。」
洞窟内を調査する事で全員の意見が一致した。
全員の体調が完全に戻るのを待って、3日後に洞窟に入る事になった。
そして、俺達が集めてきた魔石や魔道具の話をすると、
「どうするかな。殆どが、拓が浄化した結果だしな。」
「俺達全員が、こうして無事にいられるのも拓と浩司の力が大きい。」
ジークさんとロウガさんがそう言うと、クリーム、アークで話し合い、受け取るのは止めると言ってきた。
OZには練成術の材料として使う様に俺に勧められ、全て俺が受け取る事になった。
ただ、他の人が使えそうな魔道具は俺の判断で受け取って貰った。
地上で待機していた3日間は、俺と浩司を除いた全員で生き残ったアンデットの確認と拾い損ねた魔石を集めた。
事前に調査を行っていれば、ここまで大変な目に合わずに済んだ。
拓と浩司が居なければ、無事に全員が顔を合わせていなかっただろう。
ここまで危険な場所だと分かれば、探索は中止にしたいと思う。」
朝、ジークさんから探索中止の話がでた。その意見に何人かが同意している。
ギルドの話と大きく開きがあるので、中止にしても違反金を請求される事はない。
「ジークさん。探索中止は少し待ってもらっても良いですか。
昨日、かなり大量のアンデットを浄化できたと思います。
どの程度の数が残っているかを確認してからでも良くないでしょうか。」
「しかし、それは危険じゃないか。」
「それについては、考えがあります。アル、魔力は十分回復した。」
「おう、俺の方は準備万端だ。何時でも良いぞ。」
ロックウォールで、安全な場所を作って対応する方法を説明すると、先ずは状況確認をすることになった。
次に、ニコラスさんが洞窟内部について話してくれた。
「何度か危険な状態になったが、何とか洞窟の調査は出来た。」
洞窟の奥は大きな空洞になっていて、他の入り口と繋がっていた。
空洞には更に地下へと伸びる大穴が有ったが、危険な感じがし、それ以上は進まなかったらしい。
アークのアクセルさんも大穴については同意見だった
「2人が言うなら、何か有るのかもしれないな。
アンデットを浄化できるなら、遺跡の件も有るので少し調べておいた方が良いか。
拓は魔法陣を描く事は出来るか。」
「今日は無理ですが、明日なら1回は出来ます。」
先ずは、状況を調べることになった。
俺達は高台に待機し、浩司、アルの2人がヤマトに闇の魔力で覆ってもらいながら岩場を進んでいく。
周りに何も無い場所で、アルが魔力を高めロックウォールを発動。
今回は、壁と言うより柱の様な感じだ。
アルの魔力に惹かれてアンデットがやってくる前に、エアウォークを使い浩司がアルをロックウォールの上に運んだ。
浩司がアンデットを呼び寄せる為に地面に向かって雷撃を放つと、洞窟の中から更にアンデットが這い出して来る。
それを遠くから見ていたジークさんは
「思ったより、少ないな。」
と言うが、200体位のアンデットが下の方を這いずっている。
確かに、昨日とは比べれば少ないが、安全な場所に居るから言える事だと思う。
続けて、浩司が雷撃を放つが、これ以上は殆ど増える事は無かった。
アンデットが散らばるのを待って、俺達の所に戻った。
浩司とアルが誘き寄せている間に、ニコラスさんとアクセルさんがこの付近一帯を調べていたが、数体のアンデットが確認出来ただけだった。
「明日、アルが作った高台で拓にまとめてアンデットを浄化してもらう。
ニコラスとアクセルは周辺に異常がないか監視
他のメンバーは2チームに分かれて、残ったアンデットを浄化していく。
アルは俺達、レオはロウガのチームに入り、拓は浄化を行なったら休んで魔力回復、浩司とヤマトは拓の警護を頼む。
地上の安全が確認できた後は、洞窟の探索を行う。」
俺は疲れを取るため、横にならせてもらうと、皆も各々休み始めた。
次の日、俺は朝一に魔法陣でアンデットの浄化を行い、安全で見晴らしの良い岩場の上で休んでいる。
念の為、探索魔法で皆の状況を確認しているが、殆どアンデットに遭遇していない。
体調も復活したので、浄化したアンデットが持っていた道具や魔石を拾う事にした。
「それにしても、凄い数の魔石が転がってるな。」
「昨日は、俺達の所によじ登ろうと、アンデットの上にアンデットが登って凄く密集していたからな。」
浩司は呑気に言うが、足元で大量のアンデットが蠢いている姿は鳥肌物だった。
少しでも魔力を温存する為、アイテムボックスは使わず魔石を拡張バッグの中に入れていく。
転がっている道具の殆どがゴミだが、使えそうな魔道具も幾つかある。
量は多いが落ちている場所は狭いので、日が暮れる前に回収する事が出来た。
拠点に戻り報告を聞くと、地上のアンデットは浄化し終え、洞窟も空だったそうだ。
「洞窟内の空洞に拠点を移動させて、地下に伸びる穴を調べてみたいと思っている。
危険が伴う可能性が有るので、皆の意見を聞きたい。」
洞窟内を調査する事で全員の意見が一致した。
全員の体調が完全に戻るのを待って、3日後に洞窟に入る事になった。
そして、俺達が集めてきた魔石や魔道具の話をすると、
「どうするかな。殆どが、拓が浄化した結果だしな。」
「俺達全員が、こうして無事にいられるのも拓と浩司の力が大きい。」
ジークさんとロウガさんがそう言うと、クリーム、アークで話し合い、受け取るのは止めると言ってきた。
OZには練成術の材料として使う様に俺に勧められ、全て俺が受け取る事になった。
ただ、他の人が使えそうな魔道具は俺の判断で受け取って貰った。
地上で待機していた3日間は、俺と浩司を除いた全員で生き残ったアンデットの確認と拾い損ねた魔石を集めた。
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