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223改造計画
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ただ、こんな所でプライベートな空間も無い状態で過ごすのはストレスが溜まるだけだ。
「あの、ジークさん、こんな地下室、直ぐに飽きて気が滅入ってきますよ。
今回は楽しめたかも知れませんが、 ここに泊るのはお勧め出来ません。
それに、雨の日の訓練にも使っているので、気が休まらないでしょ。」
「そうか、変な事を言って、悪かった。」
残念そうなクリームのメンバーを見て、何故か俺が悪い事を言ったみたいになっている。
OZのメンバーまでそんな目で見ないで欲しい。
「そんな風に見られても増築は地下2階を作るしか無い。
この部屋の土台まで考えると深さ5mは有るから、実際には地下3階の深さになる。
排水する事が出来ないから水回りは持ってこれないから不便。
1階の倉庫は全て埋まっているし、この地下室を潰すのは勿体ない。」
「だったら、3階を作るのはどうだ。」
ガラは簡単に言うが
「ここは、元倉庫だから税金も安く済んでいるだよ。
せっかく建物の外見を変えない様に気を使って来たのに勿体ない。」
俺がガラに言われた事なのに。
さすがに、皆の頼みでも厳しすぎるかな。かと言って、自分達の部屋を狭くしたくはない。
「なぁ、拓ちゃん。排水については、深い縦穴でも掘っておくだけで足りないか。
さすがに風呂やトイレは無理だろうけど、有る程度なら土に染み込むと思う。
ついでに、地下庭園みたいな感じにしてみたら面白くないか。」
浩司の言う通り、そこまで深く考える必要は無いか。それに、地下庭園。
「俺が可能な限りの深さの竪穴を掘れば、水を出しっぱなしにしなければ問題ないか。
ただ、地下庭園を造るなら輝き続ける魔道具が無いと厳しい。
無人島の遺跡で魔力を吸収する仕組みを解析出来ていれば良かったのに。」
「拓殿、それなら私に提案が有ります。
空中に存在する魔力を取り込む魔道具を使うのはどうですか。」
「凄い、さすがトリスさんですね。しかし、その様な発明を公開して後悔しませんか。」
ギャグで言った訳では無いのに、全員から痛々しい視線が。
「・・・まぁ、今まで受けた恩に比べれば、大した事では有りませんから。」
トリス錬成術師も歯切れが悪い。
誰も突っ込んでくれずに、話を続けられてしまった。
トリス錬成術師は、俺に渡すつもりで魔道具とその図面を持って来ていたが、色々と有って忘れていたそうだ。
その後は、新しく作る地下室の話で盛り上がった。
トリス練成術師の魔道具のお陰で、出来る事が増え楽しくて仕方がない。
「その様な地下室を造るなら、私も見てみたいですね。」
「トリスさんの都合が良ければ見ていきますか。」
「本当に良いのですか。是非お願いします。」
他にも、ピース医師が光の魔力を練り込んだ薬の練成方法を教わりたいと言うので、2人はラグテルの町に残る事になった。
ブルネリ公爵は明日、予定通り帰られるので、ピース医師とトリス練成術師はOZがブルネリ公爵領に送る事にした。
ブルネリ公爵の帰りの警護には、クリームだけでなく、アークのメンバーも付いていく。
現在、アークはAランク冒険者への昇格テストを受けているそうだ。
その中には貴族の依頼を受けるテストも有り、ブルネリ公爵がアークに護衛の依頼を行ってくれたそうだ。
後でグリムに言われたが、空中に存在する魔力を取り込む魔道具は既に完成していた。
俺達が初めてこの世界に来た時の転生の魔法陣は、それを使って魔力を集めていたらしい。
「あの、ジークさん、こんな地下室、直ぐに飽きて気が滅入ってきますよ。
今回は楽しめたかも知れませんが、 ここに泊るのはお勧め出来ません。
それに、雨の日の訓練にも使っているので、気が休まらないでしょ。」
「そうか、変な事を言って、悪かった。」
残念そうなクリームのメンバーを見て、何故か俺が悪い事を言ったみたいになっている。
OZのメンバーまでそんな目で見ないで欲しい。
「そんな風に見られても増築は地下2階を作るしか無い。
この部屋の土台まで考えると深さ5mは有るから、実際には地下3階の深さになる。
排水する事が出来ないから水回りは持ってこれないから不便。
1階の倉庫は全て埋まっているし、この地下室を潰すのは勿体ない。」
「だったら、3階を作るのはどうだ。」
ガラは簡単に言うが
「ここは、元倉庫だから税金も安く済んでいるだよ。
せっかく建物の外見を変えない様に気を使って来たのに勿体ない。」
俺がガラに言われた事なのに。
さすがに、皆の頼みでも厳しすぎるかな。かと言って、自分達の部屋を狭くしたくはない。
「なぁ、拓ちゃん。排水については、深い縦穴でも掘っておくだけで足りないか。
さすがに風呂やトイレは無理だろうけど、有る程度なら土に染み込むと思う。
ついでに、地下庭園みたいな感じにしてみたら面白くないか。」
浩司の言う通り、そこまで深く考える必要は無いか。それに、地下庭園。
「俺が可能な限りの深さの竪穴を掘れば、水を出しっぱなしにしなければ問題ないか。
ただ、地下庭園を造るなら輝き続ける魔道具が無いと厳しい。
無人島の遺跡で魔力を吸収する仕組みを解析出来ていれば良かったのに。」
「拓殿、それなら私に提案が有ります。
空中に存在する魔力を取り込む魔道具を使うのはどうですか。」
「凄い、さすがトリスさんですね。しかし、その様な発明を公開して後悔しませんか。」
ギャグで言った訳では無いのに、全員から痛々しい視線が。
「・・・まぁ、今まで受けた恩に比べれば、大した事では有りませんから。」
トリス錬成術師も歯切れが悪い。
誰も突っ込んでくれずに、話を続けられてしまった。
トリス錬成術師は、俺に渡すつもりで魔道具とその図面を持って来ていたが、色々と有って忘れていたそうだ。
その後は、新しく作る地下室の話で盛り上がった。
トリス練成術師の魔道具のお陰で、出来る事が増え楽しくて仕方がない。
「その様な地下室を造るなら、私も見てみたいですね。」
「トリスさんの都合が良ければ見ていきますか。」
「本当に良いのですか。是非お願いします。」
他にも、ピース医師が光の魔力を練り込んだ薬の練成方法を教わりたいと言うので、2人はラグテルの町に残る事になった。
ブルネリ公爵は明日、予定通り帰られるので、ピース医師とトリス練成術師はOZがブルネリ公爵領に送る事にした。
ブルネリ公爵の帰りの警護には、クリームだけでなく、アークのメンバーも付いていく。
現在、アークはAランク冒険者への昇格テストを受けているそうだ。
その中には貴族の依頼を受けるテストも有り、ブルネリ公爵がアークに護衛の依頼を行ってくれたそうだ。
後でグリムに言われたが、空中に存在する魔力を取り込む魔道具は既に完成していた。
俺達が初めてこの世界に来た時の転生の魔法陣は、それを使って魔力を集めていたらしい。
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