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203サリーの家2
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家作りか、土魔法と錬成術で理想の部屋を造ってみたいな。
自分で造ってみたい部屋の間取りを考えていると
「仕方が無いな。」
浩司がヤレヤレという感じで、俺の頭を軽く叩いてきた。
そして、ニックさんに断り、OZのメンバー全員で庭に出ると
「で、拓ちゃんはどの辺に、どんな家を建てたいんだ。」
「何で、浩司は俺が家を建てたいと思っていると分かったんだ。」
「いや、俺だけでなく、全員分かっているから一緒に外に出て来たんだよ。拓ちゃんは、直ぐに顔に出るからな。
具体的な構想が決まったら、ニックさんに話してみるか。」
実際の庭に線を引いて、俺の作りたい部屋のイメージを伝えていく。
一緒に聞いていたオリバー隊長が、
「その様な家なら、私が住みたい位ですよ。しかし、作ったら先ずはニック殿に家を見てもらって下さい。」
何だか、妙に真剣な顔で話して来る。
「オリバーさん、どうしたんです。家を建てるだけですよ。
俺達の家をリフォームしてから、一度、初めから建ててみたかったんですよね。」
「だからですよ、絶対です。良いですね。
それから、ニック殿の許可が出ない限り他人には見せない様にお願いします。」
全く、家を建てるだけだと言うのに何だろう。
オリバー隊長まで、危険人物と見られているのだろうか。
『拓はやり過ぎる傾向が有るからな。彼も心配なのじゃろう。』
何で、グリムの言葉に浩司が頷いているんだ。
ヤマトまでこのやり取りを笑っている。
ここはビシッと決めて、見直させる事にしよう。
******(・・・)
司祭の服を着た神経質そうな男が、苛立ちを抑えられず部屋の中を歩いている。
その前に、ブルネリ公爵領での自爆テロの時にいた黒髪の女が立っていた。
「本当に使えないな。」
「本当に、無能な者ばかりで申し訳ありません。」
「水晶の玉の大量生産に続き、我々が金を注ぎ込んで占領してきた海洋貿易の拠点まで潰されるとは。
あそこは、我々との接点は隠していた筈だが。」
「奪い取られた大型船はブルネリ公爵の息のかかった者が所有しています。
もしかすると、知られて居たのかもしれません。」
「忌々しい。服従の魔法を使った襲撃も、気配を消す魔道具を使った自爆も全て防がれた。
服従の魔法を開発したベルチェも死んで、捨て駒は作れない。
こんな事を受けう入れるしか無いのか。」
その後の男の愚痴を聞いた所で、女は男を残して部屋を出ると町外れの建物へとやってくると、男の子が待っていた。
女は、男の子の前でひざまついた。
「ナターシャ、司祭はどうだった。」
「散々、悪態をついていました。一番の無能は司祭かと。」
「そう言うな。あれでも、それなりに使えただろ。」
「そうですね。簡単に操る事が出来ましたが、もう利用価値は無いかと。」
「そうだな、使えなくなった頭は付け変えた方が良いかもしれないな。」
数日後、ギリス教の司祭が亡くなり、新しい司祭が後を継いだ。
自分で造ってみたい部屋の間取りを考えていると
「仕方が無いな。」
浩司がヤレヤレという感じで、俺の頭を軽く叩いてきた。
そして、ニックさんに断り、OZのメンバー全員で庭に出ると
「で、拓ちゃんはどの辺に、どんな家を建てたいんだ。」
「何で、浩司は俺が家を建てたいと思っていると分かったんだ。」
「いや、俺だけでなく、全員分かっているから一緒に外に出て来たんだよ。拓ちゃんは、直ぐに顔に出るからな。
具体的な構想が決まったら、ニックさんに話してみるか。」
実際の庭に線を引いて、俺の作りたい部屋のイメージを伝えていく。
一緒に聞いていたオリバー隊長が、
「その様な家なら、私が住みたい位ですよ。しかし、作ったら先ずはニック殿に家を見てもらって下さい。」
何だか、妙に真剣な顔で話して来る。
「オリバーさん、どうしたんです。家を建てるだけですよ。
俺達の家をリフォームしてから、一度、初めから建ててみたかったんですよね。」
「だからですよ、絶対です。良いですね。
それから、ニック殿の許可が出ない限り他人には見せない様にお願いします。」
全く、家を建てるだけだと言うのに何だろう。
オリバー隊長まで、危険人物と見られているのだろうか。
『拓はやり過ぎる傾向が有るからな。彼も心配なのじゃろう。』
何で、グリムの言葉に浩司が頷いているんだ。
ヤマトまでこのやり取りを笑っている。
ここはビシッと決めて、見直させる事にしよう。
******(・・・)
司祭の服を着た神経質そうな男が、苛立ちを抑えられず部屋の中を歩いている。
その前に、ブルネリ公爵領での自爆テロの時にいた黒髪の女が立っていた。
「本当に使えないな。」
「本当に、無能な者ばかりで申し訳ありません。」
「水晶の玉の大量生産に続き、我々が金を注ぎ込んで占領してきた海洋貿易の拠点まで潰されるとは。
あそこは、我々との接点は隠していた筈だが。」
「奪い取られた大型船はブルネリ公爵の息のかかった者が所有しています。
もしかすると、知られて居たのかもしれません。」
「忌々しい。服従の魔法を使った襲撃も、気配を消す魔道具を使った自爆も全て防がれた。
服従の魔法を開発したベルチェも死んで、捨て駒は作れない。
こんな事を受けう入れるしか無いのか。」
その後の男の愚痴を聞いた所で、女は男を残して部屋を出ると町外れの建物へとやってくると、男の子が待っていた。
女は、男の子の前でひざまついた。
「ナターシャ、司祭はどうだった。」
「散々、悪態をついていました。一番の無能は司祭かと。」
「そう言うな。あれでも、それなりに使えただろ。」
「そうですね。簡単に操る事が出来ましたが、もう利用価値は無いかと。」
「そうだな、使えなくなった頭は付け変えた方が良いかもしれないな。」
数日後、ギリス教の司祭が亡くなり、新しい司祭が後を継いだ。
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