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200工場始動
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「拓殿、昨日の寒天が凍っているか確認しに行こう。」
次の日、ルドルフ料理長に朝は早くから起こされた。隣には、セバスチャンまで居る。
朝食まで1時間以上余裕がある。
浩司は既に起きているみたいで、いつの間にかベットから抜け出していた。
子供は寝る時間が長いと言いたかったが、2人の期待を込めた顔を見て諦めた。
同じように寝ていたヤマトは、ルドフル料理長の姿を見ると、直ぐに近寄り抱きかかえられていた。
旅は道連れとばかりに、OZのメンバーを起こそうとすると
「皆、既に食堂に居るぞ。最後まで寝ていたのは拓殿だけだ。」
ルドルフ料理長にせっつかれる様に、食堂に行くとブルネリ公爵、バラン将軍、オリバー隊長まで全員揃っていた。
「昨日は拓ちゃんが頑張っていたから寝かせておいたんだけど
いつまでも起きてこないから、ルドルフさんが呼びに行ってくれたんだよ。」
浩司は何を言っているんだ。それなら朝食の後に行けば良いだろうが。
全く、この人達は何時から起きていたんだ。
全員、揃った所で冷凍庫の確認に向かう。
扉を開けると、中から冷気が流れてくる。
「ブルネリ公爵、拓殿、寒天が完全に凍っていますよ。凄い、カチカチだ。」
ルドルフ料理長が嬉しそうに寒天を触っている。
問題無く冷気を閉じ込められたみたいだ。
3棟の冷凍庫で問題無く凍った事を確認した後は、隣の温室に並んだ台の上に並べていく。
ここで解凍して、また凍らせてを繰り返せば糸寒天の出来上がりだ。
それだと、時間が掛かるので、一部は錬成術を使い糸寒天にしてしまう。
「本当に、錬成術とは便利だな。
昔、旅をしていた時は火の魔法を使えて良かったと思っていたが、錬成術の方が料理の幅が広がるな。」
ルドルフ料理長が俺の作業を見てしみじみ言うが
「そんな事は無いですよ。錬成術なんて手段の1つでしかありません。
寒天だって、寒暖の差が厳しい所でなら十分作れますしね。
大切なのは知識、発想力、そして努力。」
「そうか、その通りだな。
錬成術が無くても知識と発想力が有れば作れる。
知識が無ければ、錬成術が有っても作れない。
錬成術を羨んでいるより、自分を鍛えた方が良いよな。」
ルドルフ料理長がやる気を出していた。
食事の時も、レオと魚や寒天を使った料理の話で盛り上がっていた。
朝食の後、実際に糸寒天作りを始める事になり、対応してくれる人を紹介された。
俺達に寒天を作ってくれたエリックとサーシャの他に子供が8人。そして大人の男が5人。
ルドルフ料理長が一通りの流れを説明していく。
冷凍庫の存在に驚きはしたものの、ある程度の話は聞いていたらしく直ぐに作業を開始する。
男の人達には寒天工場の工場長と経理とやってもらうらしい。
子供達も手際良くこなし、初めのやり方させ分かれば後は繰り返しの作業を行うだけとなる。
冷凍庫には既に棚が設置され、設備は万全だ。
原材料を見せてもらったが、天草では無くワカメに近い海藻だった。
やはり、元の世界での寒天とは違う物の様だ。
20日ほどして、工場での初めての寒天が完成した。
干上がった大量の寒天は臭いも無く、ゼリーを作ってみたが問題無く綺麗に固まった。
初めてのゼリーは、ブルネリ公爵一向、バラン将軍達兵士、クリームにも配られ好評だった。
ブルネリ公爵の考えでは、先ずはゼリーを貴族相手に売り出す予定らしい。
既に、今度の舞踏会でゼリーを出せるように手配済だそうだ。
自信が有るみたいなので、孤児達の生活基盤を作る位はできるだろう。
後は、俺が冷気を放出する魔法陣を魔石に描き終えれば終了だ。
それにしても、魔法陣を描き続けているが、この巨大冷凍庫を凍らせるほどの冷気を作り出すものは複雑で面倒この上ない。
巨大な魔石を使っていなければ、こんなの作りたくも無い。
次の日、ルドルフ料理長に朝は早くから起こされた。隣には、セバスチャンまで居る。
朝食まで1時間以上余裕がある。
浩司は既に起きているみたいで、いつの間にかベットから抜け出していた。
子供は寝る時間が長いと言いたかったが、2人の期待を込めた顔を見て諦めた。
同じように寝ていたヤマトは、ルドフル料理長の姿を見ると、直ぐに近寄り抱きかかえられていた。
旅は道連れとばかりに、OZのメンバーを起こそうとすると
「皆、既に食堂に居るぞ。最後まで寝ていたのは拓殿だけだ。」
ルドルフ料理長にせっつかれる様に、食堂に行くとブルネリ公爵、バラン将軍、オリバー隊長まで全員揃っていた。
「昨日は拓ちゃんが頑張っていたから寝かせておいたんだけど
いつまでも起きてこないから、ルドルフさんが呼びに行ってくれたんだよ。」
浩司は何を言っているんだ。それなら朝食の後に行けば良いだろうが。
全く、この人達は何時から起きていたんだ。
全員、揃った所で冷凍庫の確認に向かう。
扉を開けると、中から冷気が流れてくる。
「ブルネリ公爵、拓殿、寒天が完全に凍っていますよ。凄い、カチカチだ。」
ルドルフ料理長が嬉しそうに寒天を触っている。
問題無く冷気を閉じ込められたみたいだ。
3棟の冷凍庫で問題無く凍った事を確認した後は、隣の温室に並んだ台の上に並べていく。
ここで解凍して、また凍らせてを繰り返せば糸寒天の出来上がりだ。
それだと、時間が掛かるので、一部は錬成術を使い糸寒天にしてしまう。
「本当に、錬成術とは便利だな。
昔、旅をしていた時は火の魔法を使えて良かったと思っていたが、錬成術の方が料理の幅が広がるな。」
ルドルフ料理長が俺の作業を見てしみじみ言うが
「そんな事は無いですよ。錬成術なんて手段の1つでしかありません。
寒天だって、寒暖の差が厳しい所でなら十分作れますしね。
大切なのは知識、発想力、そして努力。」
「そうか、その通りだな。
錬成術が無くても知識と発想力が有れば作れる。
知識が無ければ、錬成術が有っても作れない。
錬成術を羨んでいるより、自分を鍛えた方が良いよな。」
ルドルフ料理長がやる気を出していた。
食事の時も、レオと魚や寒天を使った料理の話で盛り上がっていた。
朝食の後、実際に糸寒天作りを始める事になり、対応してくれる人を紹介された。
俺達に寒天を作ってくれたエリックとサーシャの他に子供が8人。そして大人の男が5人。
ルドルフ料理長が一通りの流れを説明していく。
冷凍庫の存在に驚きはしたものの、ある程度の話は聞いていたらしく直ぐに作業を開始する。
男の人達には寒天工場の工場長と経理とやってもらうらしい。
子供達も手際良くこなし、初めのやり方させ分かれば後は繰り返しの作業を行うだけとなる。
冷凍庫には既に棚が設置され、設備は万全だ。
原材料を見せてもらったが、天草では無くワカメに近い海藻だった。
やはり、元の世界での寒天とは違う物の様だ。
20日ほどして、工場での初めての寒天が完成した。
干上がった大量の寒天は臭いも無く、ゼリーを作ってみたが問題無く綺麗に固まった。
初めてのゼリーは、ブルネリ公爵一向、バラン将軍達兵士、クリームにも配られ好評だった。
ブルネリ公爵の考えでは、先ずはゼリーを貴族相手に売り出す予定らしい。
既に、今度の舞踏会でゼリーを出せるように手配済だそうだ。
自信が有るみたいなので、孤児達の生活基盤を作る位はできるだろう。
後は、俺が冷気を放出する魔法陣を魔石に描き終えれば終了だ。
それにしても、魔法陣を描き続けているが、この巨大冷凍庫を凍らせるほどの冷気を作り出すものは複雑で面倒この上ない。
巨大な魔石を使っていなければ、こんなの作りたくも無い。
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