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183ミニ魔道具
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中央の装置だが、これだけの力を持っている以上、下手に扱って暴走をしては危険だ。
とりあえず、周辺を覆っていた板金を外すと、中央に巨大な闇の魔道結晶が3個、その周囲に50個ほどの巨大な魔石が立体的に設置され球形を成していた。
それぞれがミスリルの合金で複雑に繋がり合っている。
魔道結晶や魔石に魔法陣が描かれているのは確かだが輝いているため見る事が出来ない。
『凄いぞ。ここまで複雑に入り組んだ装置は見た事が無い。』
グリムがここで魔法陣を調べたいと言うので、ここにテントを張り留まる許可をもらった。
遺跡周辺の詳細調査も行う必要もあり、ポトリ教授、バラン将軍、以下兵士3名以外は外の調査を行う。
「アル、もう少し右。そこで止まって。そのまま…」
ポトリ教授が先に動力源となっていた魔法陣を調べる事にしたので、その間、魔力を吸収する装置を調べる事にした。
但し、触らない事が条件となっている。
俺はアルに持ち上げてもらい、高い角度からも写真を撮り始める。
拡張バッグやアイテムボックスは、その機能を維持出来ているが、エアウォークは使い物にならない。
魔力を放出する様な物に対して影響が出るのだろう。
色々な角度から写した写真を整理してみると、複雑だが規則性のある球状の綺麗な魔法陣になっている事が分かった。
俺達はタープを設置し、中で実際の魔石とミスリルの合金を使い1辺1mのミニ魔道具を作る事にした。
「拓殿、この様な物を作ってどうするんだ。魔石や魔道結晶の魔法陣が無ければ意味が無いんじゃないか。」
「バラン将軍の言う通りなんですが、この装置は複数の魔法陣の組み合わせみたいです。
多分、この金属の模様と配置も魔法陣になっています。
解読できないなら、真似てみるのも一つの手ですよ。
何かが分かるかも知れない。」
俺と浩司とアルで正確な配置を割出し、エチゴさん、ガラ、アルは魔石を繋げている金属表面に描かれている模様の書き写しを担当する事になった。
バラン将軍とオリバー隊長は作業を行っているタープに入らず、誰も近付かない様に指示してくれた。
食事とトイレ以外は、タープの中に籠って仕事をしていた。
2週間くらい経ったのだろうか。最後の金属辺に模様を描き完成した。
『さすが拓じゃな。自分の魔力に浸しておいたとは言え、良くもこの短時間で作れたものじゃ。
魔力を流す前に一休みした方が良いじゃろう。』
タープの外ではポトリ教授が中央の装置を調べていた。
俺達を見ると、わざわざ作業を止めて、こちらにやって来てくれた。
「どうやら、作業が終わったみたいですね。
あのミスリルの確認は終わりましたので持って行って頂いて良いですよ。」
特に新しい発見は無かったみたいだ。さすがに、ここまで破壊されていては無理だろう。
中央の装置の動作検証で分かったのは、周囲で魔法を使うと、装置内部の魔力が強くなり魔道結晶、魔石に魔力が流れ込み、それを動力源とし更に周囲の魔力の吸収が行われているという事だった。
『永続的に行われる魔力吸収の魔道具・・・まさに古代の秘術じゃな。』
一休みした後で、いよいよミニ装置を動作させる。
ポトリ教授、バラン将軍、オリバー隊長にも立ち会うが、他の兵士の方々は遺跡の外に出てもらう事にした。
何か有った時に側に居ない方が良いという事もあるが、この様な技術について知っている人は少ない方が良いと言うバラン将軍の配慮だ。
「この場所なら、魔力の放出が有っても吸収してくれると思うので大丈夫とは思いますが
各自、何か有れば直ぐに逃げるようにして下さい。
では、魔力を流しますね。」
俺は魔石の1つに手を当て、魔力を流した。
とりあえず、周辺を覆っていた板金を外すと、中央に巨大な闇の魔道結晶が3個、その周囲に50個ほどの巨大な魔石が立体的に設置され球形を成していた。
それぞれがミスリルの合金で複雑に繋がり合っている。
魔道結晶や魔石に魔法陣が描かれているのは確かだが輝いているため見る事が出来ない。
『凄いぞ。ここまで複雑に入り組んだ装置は見た事が無い。』
グリムがここで魔法陣を調べたいと言うので、ここにテントを張り留まる許可をもらった。
遺跡周辺の詳細調査も行う必要もあり、ポトリ教授、バラン将軍、以下兵士3名以外は外の調査を行う。
「アル、もう少し右。そこで止まって。そのまま…」
ポトリ教授が先に動力源となっていた魔法陣を調べる事にしたので、その間、魔力を吸収する装置を調べる事にした。
但し、触らない事が条件となっている。
俺はアルに持ち上げてもらい、高い角度からも写真を撮り始める。
拡張バッグやアイテムボックスは、その機能を維持出来ているが、エアウォークは使い物にならない。
魔力を放出する様な物に対して影響が出るのだろう。
色々な角度から写した写真を整理してみると、複雑だが規則性のある球状の綺麗な魔法陣になっている事が分かった。
俺達はタープを設置し、中で実際の魔石とミスリルの合金を使い1辺1mのミニ魔道具を作る事にした。
「拓殿、この様な物を作ってどうするんだ。魔石や魔道結晶の魔法陣が無ければ意味が無いんじゃないか。」
「バラン将軍の言う通りなんですが、この装置は複数の魔法陣の組み合わせみたいです。
多分、この金属の模様と配置も魔法陣になっています。
解読できないなら、真似てみるのも一つの手ですよ。
何かが分かるかも知れない。」
俺と浩司とアルで正確な配置を割出し、エチゴさん、ガラ、アルは魔石を繋げている金属表面に描かれている模様の書き写しを担当する事になった。
バラン将軍とオリバー隊長は作業を行っているタープに入らず、誰も近付かない様に指示してくれた。
食事とトイレ以外は、タープの中に籠って仕事をしていた。
2週間くらい経ったのだろうか。最後の金属辺に模様を描き完成した。
『さすが拓じゃな。自分の魔力に浸しておいたとは言え、良くもこの短時間で作れたものじゃ。
魔力を流す前に一休みした方が良いじゃろう。』
タープの外ではポトリ教授が中央の装置を調べていた。
俺達を見ると、わざわざ作業を止めて、こちらにやって来てくれた。
「どうやら、作業が終わったみたいですね。
あのミスリルの確認は終わりましたので持って行って頂いて良いですよ。」
特に新しい発見は無かったみたいだ。さすがに、ここまで破壊されていては無理だろう。
中央の装置の動作検証で分かったのは、周囲で魔法を使うと、装置内部の魔力が強くなり魔道結晶、魔石に魔力が流れ込み、それを動力源とし更に周囲の魔力の吸収が行われているという事だった。
『永続的に行われる魔力吸収の魔道具・・・まさに古代の秘術じゃな。』
一休みした後で、いよいよミニ装置を動作させる。
ポトリ教授、バラン将軍、オリバー隊長にも立ち会うが、他の兵士の方々は遺跡の外に出てもらう事にした。
何か有った時に側に居ない方が良いという事もあるが、この様な技術について知っている人は少ない方が良いと言うバラン将軍の配慮だ。
「この場所なら、魔力の放出が有っても吸収してくれると思うので大丈夫とは思いますが
各自、何か有れば直ぐに逃げるようにして下さい。
では、魔力を流しますね。」
俺は魔石の1つに手を当て、魔力を流した。
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