177 / 759
177修理
しおりを挟む
2日目の周辺調査でも問題は無く、明日、拠点を移し遺跡調査を始める事になった。
ただ、クリームのニコラスさんが何か気になる事が有るみたいだ。
「特に何か有った訳ではない。しかし、嫌な感じがする。」
「俺達、クリームはニコラスの勘に何度も助けられた。
こいつが気になるなら、きっと何かが有ると思う。」
ジークさんの言葉にクリームのメンバーが頷いている。
バラン将軍もニコラスさんの勘を重視し、念入りにメンバーの武器、防具、魔道具の手入れを行う様に指示を出していた。
俺達も念入りに手入れを行い、オリバー隊長の防具も錬成術で修復を行う事にした。
「まるで新品だ。それに、性能が上がっているな。」
「それは土の魔力を練り込んで錬成を行っているからですよ。
普通に錬成するより、強度や弾性度が上ります。」
オリバー隊長が防具の性能を確認する為、防具を身にまとい剣を振りはじめた。
「オリバーどうした。張り切り過ぎると明日に響くぞ。」
バラン将軍が俺達の様子を見に来てくれた。
そして、オリバー隊長の身に着けている武器や防具を見て納得した様で
「オリバーの武器や防具まで見てもらって助かる。拓殿は、鍛冶職人としての技術も有るのだな。」
「錬成術で修復をしただけですよ。新規で作るとなると別です。」
「そうなのか?」
「特に武器なんてバランスが難しいですしね。」
何度か皆の持つ武器を真似て作ってみたが、ウルトラアイで武器から発せられるオーラを比較しても数ランク下の質になっている。
普通に売っている剣程度の物を作るのが限度だった。
何が違うのかも分からない。
「拓殿。良ければ、部下の装備修復の依頼をさせて頂けないだろうか。」
「良いですよ。皆さんには色々とお世話になっていますから。
明日の事を考えると対応出来るのは5人ですかね。」
遺跡内部への斥候として入る兵士の中から5人選び武器と防具の錬成を行う事になった。
年季が入っているが、大切に扱われているのが分かる。
ただ、一部欠けたり、物理攻撃や魔法を受けた後が目に付く。
少し待っていてもらい、一度テントに戻り隠れた所でアイテムボックスから金属の素材を取り出した。
防具と素材に土魔法を練り込んでいく。十分練り込めた所で
「錬成」
良い感じで出来たと思う。修復を終え、身に着けてもらう。
「これは凄い。新品同様なのに長年使いこまれたかの様に体になじんでいる。」
「何処が欠けていたかも分からない程綺麗な仕上がりだ。」
皆さん、嬉しそうに体を動かして確認を始めた。
「お前達、はしゃぎ過ぎだ。わざわざ対応してくれたんだ。大切に扱えよ。」
「「「はい」」」
バラン将軍の言葉で気を引き締めると、俺に礼を述べてテントの方へ戻っていった。
「拓殿、ありがとう。戻ったら、修復料金を支払わせてもらう。」
「別に良いですよ。色々とお世話になっているし。その代り、美味しい食事をご馳走してもらえませんか。」
深kく息をして俺の顔を見ると、いつもの様に笑いながら
「分かった。良い店を探しておこう。」
「OZの方は終わっているので、何も無ければ1日10人。順番を決めておいて下さい。」
「全員の分をやってくれるのか。」
「彼等だけという訳にはいかないでしょうから。その代り、美味しい食事を忘れないでくださいよ。」
「拓殿、感謝する。」
「では、明日の遺跡探索、宜しくお願いします。」
自分のテントに戻る事にした。いよいよ遺跡調査が始まる。
ただ、クリームのニコラスさんが何か気になる事が有るみたいだ。
「特に何か有った訳ではない。しかし、嫌な感じがする。」
「俺達、クリームはニコラスの勘に何度も助けられた。
こいつが気になるなら、きっと何かが有ると思う。」
ジークさんの言葉にクリームのメンバーが頷いている。
バラン将軍もニコラスさんの勘を重視し、念入りにメンバーの武器、防具、魔道具の手入れを行う様に指示を出していた。
俺達も念入りに手入れを行い、オリバー隊長の防具も錬成術で修復を行う事にした。
「まるで新品だ。それに、性能が上がっているな。」
「それは土の魔力を練り込んで錬成を行っているからですよ。
普通に錬成するより、強度や弾性度が上ります。」
オリバー隊長が防具の性能を確認する為、防具を身にまとい剣を振りはじめた。
「オリバーどうした。張り切り過ぎると明日に響くぞ。」
バラン将軍が俺達の様子を見に来てくれた。
そして、オリバー隊長の身に着けている武器や防具を見て納得した様で
「オリバーの武器や防具まで見てもらって助かる。拓殿は、鍛冶職人としての技術も有るのだな。」
「錬成術で修復をしただけですよ。新規で作るとなると別です。」
「そうなのか?」
「特に武器なんてバランスが難しいですしね。」
何度か皆の持つ武器を真似て作ってみたが、ウルトラアイで武器から発せられるオーラを比較しても数ランク下の質になっている。
普通に売っている剣程度の物を作るのが限度だった。
何が違うのかも分からない。
「拓殿。良ければ、部下の装備修復の依頼をさせて頂けないだろうか。」
「良いですよ。皆さんには色々とお世話になっていますから。
明日の事を考えると対応出来るのは5人ですかね。」
遺跡内部への斥候として入る兵士の中から5人選び武器と防具の錬成を行う事になった。
年季が入っているが、大切に扱われているのが分かる。
ただ、一部欠けたり、物理攻撃や魔法を受けた後が目に付く。
少し待っていてもらい、一度テントに戻り隠れた所でアイテムボックスから金属の素材を取り出した。
防具と素材に土魔法を練り込んでいく。十分練り込めた所で
「錬成」
良い感じで出来たと思う。修復を終え、身に着けてもらう。
「これは凄い。新品同様なのに長年使いこまれたかの様に体になじんでいる。」
「何処が欠けていたかも分からない程綺麗な仕上がりだ。」
皆さん、嬉しそうに体を動かして確認を始めた。
「お前達、はしゃぎ過ぎだ。わざわざ対応してくれたんだ。大切に扱えよ。」
「「「はい」」」
バラン将軍の言葉で気を引き締めると、俺に礼を述べてテントの方へ戻っていった。
「拓殿、ありがとう。戻ったら、修復料金を支払わせてもらう。」
「別に良いですよ。色々とお世話になっているし。その代り、美味しい食事をご馳走してもらえませんか。」
深kく息をして俺の顔を見ると、いつもの様に笑いながら
「分かった。良い店を探しておこう。」
「OZの方は終わっているので、何も無ければ1日10人。順番を決めておいて下さい。」
「全員の分をやってくれるのか。」
「彼等だけという訳にはいかないでしょうから。その代り、美味しい食事を忘れないでくださいよ。」
「拓殿、感謝する。」
「では、明日の遺跡探索、宜しくお願いします。」
自分のテントに戻る事にした。いよいよ遺跡調査が始まる。
24
お気に入りに追加
210
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
筋トレ民が魔法だらけの異世界に転移した結果
kuron
ファンタジー
いつもの様にジムでトレーニングに励む主人公。
自身の記録を更新した直後に目の前が真っ白になる、そして気づいた時には異世界転移していた。
魔法の世界で魔力無しチート無し?己の身体(筋肉)を駆使して異世界を生き残れ!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
生活魔法しか使えない少年、浄化(クリーン)を極めて無双します(仮)(習作3)
田中寿郎
ファンタジー
壁しか見えない街(城郭都市)の中は嫌いだ。孤児院でイジメに遭い、無実の罪を着せられた幼い少年は、街を抜け出し、一人森の中で生きる事を選んだ。武器は生活魔法の浄化(クリーン)と乾燥(ドライ)。浄化と乾燥だけでも極めれば結構役に立ちますよ?
コメントはたまに気まぐれに返す事がありますが、全レスは致しません。悪しからずご了承願います。
(あと、敬語が使えない呪いに掛かっているので言葉遣いに粗いところがあってもご容赦をw)
台本風(セリフの前に名前が入る)です、これに関しては助言は無用です、そういうスタイルだと思ってあきらめてください。
読みにくい、面白くないという方は、フォローを外してそっ閉じをお願いします。
(カクヨムにも投稿しております)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる