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175ラグビー

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良い、凄く良い。
砂浜に6人のラガーマン。
昨夜は気合を入れて、ラグビーボールの他に、ラガーシャツやパンツも作ってみた。
もちろん、パンツは小さめのピチピチタイプ。
用意したパンツを見せた時、浩司が呆れていたが、素直に受け取ってくれた。
怪しくても良い。俺は写真を撮りまくる。

俺もボール投げやパスをやってみたが難しく、蹴ってもまともに飛びもしない。
他のメンバーも似たり寄ったりだったが、浩司に教わって何とか形になってきた。

ある程度皆がボールで遊べるようになると、浩司が気持ち良さそうにボールを蹴っている。
俺は、その姿に思わず見とれてしまった。

「どうした、拓ちゃん。俺のラグビーをする姿を見て惚れ直したか。」
「そうだと思う。」
「えっ、いや、その、ありがとう。」

つい答えてしまったけど、聞いてきた浩司が照れるな。
でも、本当にカッコ良く、その姿にドキドキしてしまう。

「2人で何を話しているんだよ。次はスクラムってやつをやってみようぜ。」

ガラって、本当にこういうの好きだよな。

「だったら、俺が相手になるよ。」
「拓ちゃんが?」
「直接受ける訳じゃないよ。土魔法でぶつかる先を作るんだよ。
 俺が皆の中に入ったら潰されるだけだからね。
 クッションも作ってあるから任せてよ。」

そう来ると思い、しっかりと準備を行っている。
土魔法で柱を作りだし、クッションを取りつける。

「3列に分けて組んだが、人数が少ないから3列目は1人だな。
 前の人のケツを肩で押す感じだ。拓ちゃんの作った柱を折るぞ。」

「「「おう」」」

「クラウチ、バインド、セット」

いきなり来た。想像以上の衝撃に、本当に柱が折れるかと思った。

「押したんねーぞ。もっと踏ん張れ。」

浩司が熱い。
俺はパンパンに張ったラガーパンツとガッチリとした太股を見てしまう。
ピチピチのラガーパンツがここまで破壊力が有るとは思わなかった。

「よし、初めてにしては、なかなか良い。
 腰を落として、背筋を伸ばすんだ。次こそは柱をへし折るぞ。」

「「「おう」」」

全員、ノリが良いな。もっと強固な柱にしないと本当に折られそうだ。
しかし、皆には悪いけど折らせてあげる気は無い。
皆がスクラムを組んでいる間、俺は少し後ろから尻をアップに写真を撮りまくっていた。
後で、画像を秘密の保存場所に移しておかないと。


結局、俺の魔力の勝利だ。勝負という話では無いが・・・
午後も練習を続け、最後にそのまま海に飛び込んで終了。
浩司も本当に嬉しそうだ。ラグビーが好きなんだな。
皆、良い顔をしているので写真に収めていった。

「拓ちゃん、今日はありがとうな。久しぶりにラグビーが出来て楽しかったよ。
 もう一度、ラグビーボールを思う存分蹴ってみたかったんだ。」

俺に笑いかけてくる浩司。今日、俺が見ていた中で一番良い顔をしていた。
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