165 / 761
165牛乳寒天
しおりを挟む
食事の席は、クリームのメンバーとバラン将軍、オリバー隊長、そしてポトリ教授と同じテーブルだ。
「ポトリ教授、お久しぶりです。」
「皆さんとは、エバの遺跡以来ですね。
しかし、サリナ様から話を良く話を伺っていたので久しぶりという感じがしませんね。」
「サリナお姉さんに、変な事を言われていなければ良いですが。」
「・・・拓さんの事は誉めていましたよ。」
何だろう、今の間は。サリナ姫の事だから深堀するのは止めておこう。
ポトリ教授の遺跡の話を伺いながら食事を頂いた。
最近、新しい発見が無いと言う事で、今回の新たな遺跡調査には大変期待しているみたいだ。
食事の最後に、遺跡調査の割り振りの説明が有った。
クリームのメンバーは軍の人と一緒に見張りを行うが、オリバー隊長は遺跡調査の時も、基本的にはOZと一緒に行動してくれるらしい。御守みたいなものだろうか。
「一緒に行動するなら、食事も一緒にとりますか。」
「おぉ、宜しいのですか。それは願ったりです。では、明日にでも食材を調達しましょう。」
オリバー隊長が喜んでいる隣で、クリームのメンバーからため息が聞こえる。
「オリバーさんはOZチームに入ってしまうのね。」
「俺もOZチームに入りたいな。」
特にジェニファーさんとトムさんが暗い。
ここで、勝手な事は出来ないのでスルーさせてもらう事にした。
食後、部屋に戻って牛乳寒天の固まり具合を確認
「拓ちゃん、これ寒天か?ずいぶんと柔らかいな。」
「本当だ。寒天と言うよりゼラチンだね。たぶん、溶ける温度が低いんだよ。」
「何だか、拓ちゃんが話すと、料理と言うより化学実験だな。」
「料理は化学だよ。これ俺の持論ね。」
せっかくなので、クリームのメンバーとバラン将軍、オリバー隊長を呼んで試食会を行うと、
「こんな食感は初めてだ。」
「本当に、プルプルしてツルッと喉に流れ込むな。」
「良いわこれ、あの塊がこんなデザートになるなんて、料理って魔法みたいね。」
味、食感に大変満足しているみたいだが、どうやら、少なかったらしい。
この人達って食べすぎだよな。しかし無い物は仕方が無い。部屋を出る時、ジェニファーさんが
「あの男の子は、明日 本当に売りに来てくれるわよね。」
と念押ししてくるが、俺に言われても…
未だ寒天が残っている事を知ったら面倒な事になりそう。
レオが寒天を使って何か作ってみたそうだったので、皆が出て行った所で浩司がババロア作りを試し始めた。
卵黄、牛乳、生クリーム、砂糖に寒天。
卵黄を白っぽくなるまでかき混ぜて砂糖、牛乳を入れて浩司の火魔法で熱する。
とろみが付いた所に寒天を入れて、冷ましたら泡立てた生クリームを混ぜてガラスのカップに移す。
浩司の氷魔法で冷やして固まったら、生クリームと果物でトッピングをして出来上がった。
ついでに、余った卵白は、メレンゲにして寒天を混ぜてマシュマロにしていた。
出来上がるまでの間、俺は更に大量に器を錬成する。
明日、あの子達が売りに来てくれたら色々な果物を使ったゼリーを作って楽しむ事にしよう。
「ポトリ教授、お久しぶりです。」
「皆さんとは、エバの遺跡以来ですね。
しかし、サリナ様から話を良く話を伺っていたので久しぶりという感じがしませんね。」
「サリナお姉さんに、変な事を言われていなければ良いですが。」
「・・・拓さんの事は誉めていましたよ。」
何だろう、今の間は。サリナ姫の事だから深堀するのは止めておこう。
ポトリ教授の遺跡の話を伺いながら食事を頂いた。
最近、新しい発見が無いと言う事で、今回の新たな遺跡調査には大変期待しているみたいだ。
食事の最後に、遺跡調査の割り振りの説明が有った。
クリームのメンバーは軍の人と一緒に見張りを行うが、オリバー隊長は遺跡調査の時も、基本的にはOZと一緒に行動してくれるらしい。御守みたいなものだろうか。
「一緒に行動するなら、食事も一緒にとりますか。」
「おぉ、宜しいのですか。それは願ったりです。では、明日にでも食材を調達しましょう。」
オリバー隊長が喜んでいる隣で、クリームのメンバーからため息が聞こえる。
「オリバーさんはOZチームに入ってしまうのね。」
「俺もOZチームに入りたいな。」
特にジェニファーさんとトムさんが暗い。
ここで、勝手な事は出来ないのでスルーさせてもらう事にした。
食後、部屋に戻って牛乳寒天の固まり具合を確認
「拓ちゃん、これ寒天か?ずいぶんと柔らかいな。」
「本当だ。寒天と言うよりゼラチンだね。たぶん、溶ける温度が低いんだよ。」
「何だか、拓ちゃんが話すと、料理と言うより化学実験だな。」
「料理は化学だよ。これ俺の持論ね。」
せっかくなので、クリームのメンバーとバラン将軍、オリバー隊長を呼んで試食会を行うと、
「こんな食感は初めてだ。」
「本当に、プルプルしてツルッと喉に流れ込むな。」
「良いわこれ、あの塊がこんなデザートになるなんて、料理って魔法みたいね。」
味、食感に大変満足しているみたいだが、どうやら、少なかったらしい。
この人達って食べすぎだよな。しかし無い物は仕方が無い。部屋を出る時、ジェニファーさんが
「あの男の子は、明日 本当に売りに来てくれるわよね。」
と念押ししてくるが、俺に言われても…
未だ寒天が残っている事を知ったら面倒な事になりそう。
レオが寒天を使って何か作ってみたそうだったので、皆が出て行った所で浩司がババロア作りを試し始めた。
卵黄、牛乳、生クリーム、砂糖に寒天。
卵黄を白っぽくなるまでかき混ぜて砂糖、牛乳を入れて浩司の火魔法で熱する。
とろみが付いた所に寒天を入れて、冷ましたら泡立てた生クリームを混ぜてガラスのカップに移す。
浩司の氷魔法で冷やして固まったら、生クリームと果物でトッピングをして出来上がった。
ついでに、余った卵白は、メレンゲにして寒天を混ぜてマシュマロにしていた。
出来上がるまでの間、俺は更に大量に器を錬成する。
明日、あの子達が売りに来てくれたら色々な果物を使ったゼリーを作って楽しむ事にしよう。
25
お気に入りに追加
225
あなたにおすすめの小説

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。


うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

最強の赤ん坊! 異世界に来てしまったので帰ります!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
病弱な僕は病院で息を引き取った
お母さんに親孝行もできずに死んでしまった僕はそれが無念でたまらなかった
そんな僕は運がよかったのか、異世界に転生した
魔法の世界なら元の世界に戻ることが出来るはず、僕は絶対に地球に帰る

転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる